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117話 女3騎士vs雪男&悩むソフィー

------クレア視点---



(どうしよう)


と私が心で思っていたら、突然横に立つエドナが地面に右掌をついて、


「エレクトリック・アース」


と叫びました。


すると、地面から等間隔でスノーマン(雪男)目掛け小さな炎が次々と上がります。


そして、その等間隔の小さい炎が、スノーマン(雪男)の足元まで来ると、


”ビリビリビリ~”


”グギャ~”


とスノーマン(雪男)が悲鳴を上げて仰向けに地面に倒れました。


”ド~スン”


 そうです、これはエドナが”雷”魔法をスノーマン(雪男)目掛け地面に流した

のでした。


 あっけにとられる私をよそに続いて、アイーシャが仰向けに倒れ、足の裏を見せているスノーマン(雪男)のその足の裏目掛け吹き矢を放ったんです。


”シュッ”


”プシュ”


”グギャ~”


再びスノーマンが悲鳴を上げます。


 そして、右の足の裏に刺さった矢を抜いて立ち上がろうとするのですが、何やら

フラフラして立ち上がれません。


「あの矢に塗った毒はヘビモスも10数秒で倒すという猛毒にゃ」


と私の横で自慢げにアイーシャが言いました。


「でもぉ~死なないみたいねぇ~」


とアイーシャの反対側に居たエドナが言いました。


「そうだにゃ~結構しぶといですにゃ」


エドナに言われたアイーシャが言いました。


「じゃ、止めは私が!」


そう私は2人に言って、持っていた盾に魔力を込めます。


今から撃とうとする技は、私の最大の技です。


「ファイヤースピンシールド!」


通常のスピンシールドに炎の魔法を付加して、盾を投げ、回転する盾から飛び出す

刃と炎の熱の両方で敵を焼き切る技です。


 私が投げたラウンドシールド(丸い盾)はスノーマン(雪男)に真っすぐ向かい

ました。


 真っ赤な炎に包まれ、回転するラウンドシールド(丸い盾)から刃が飛び出し、

スノーマン(雪男)を切り裂こうと迫るのを見た、スノーマン(雪男)が慌てて

口からブレスを吐きました。


”ゴー”


”シュシュルシュル”


スノーマン(雪男)が吐く氷のブレスで、シールドを覆ていた炎がみるみる小さ

くなり消えてしまいますが……。


 でも、エドナが放った矢のように凍り付き地面に落ちることはなく、そのまま立

ち上がれないスノーマン(雪男)の首を……。


”シュパッ”


と切り裂いてから、くるりと軌道を変え、私の手元に戻ってきました。


それをさっと受け止めた私です。


それを見たエドナとアイーシャが、


「やったねぇ~クレア♪」


「決まったにゃん♪」


と私に向かい満面の笑みで言ってくれました……っ。


が、


”クラッ”っと立ちくらみしたかと思うと、意識がどんどん遠のいていきました。


「「クレア!」」


と叫ぶ2人の声は、私にはどこか遠くから聞こえるような気がして、やがて私は意

識を手放しました。




◇◇◇◇◇





------電龍 視点---



 僕とソフィーっちは、砦の中央にある建物2階の扉の前の両脇の壁に立ってい

たんだ。


「じやぁ~行くよソフィーっち」


と僕がソフィーっちに言うと、ソフィーっちは黙って頷いたんだ。


 それを見て僕は扉の前に立ち、勢いよくクルッと回転して尾っぽで扉を破壊した

んだ。


”バキーン”


勢いよく扉を破壊して、僕は部屋の中に入ったんだ。


 もちろん僕の後に続いて、ソフィーっちも魔法スティックを握り締め部屋の中に

入って来たよ。


 部屋の中には2体の頭がグレムリンの上半身で、首からしたの体はミノタウロス

って……確かミオンっちが”グレタウロス”って名前にしよう~って言ってた奴だ

けど、そいつらが居てね。


 そのグレタウロスが、扉を壊した音に驚いている隙に、1体のグレタウロスに僕

が絡みつき放電しながら締め上げたんだ。


”ギュー”


”ビリビリビリ~”


その様子に、あっけにとられているもう一体のグレタウロスに、ソフィーっちが持

っていた魔法スティックを向けるとスティックについている黄色いボタンを押した

んだ。


 すると、スティックから小さな雷のようなものが出て、もう一体のグレタウロス

に命中すると、


”ビリビリビリ~”


”グギャギャギャギャ”


ってグレタウロスが声をあげ、全身が震えていた。


(ああ、高圧電流飛ばしたんだ……でも僕の方がもっとすごいよ)


そう思っていたら、僕が絡みついてた奴と、ソフィーっちがスティックを向けた両

方のグレタウロスが、口から泡を吹いて事切れたようだった。


 2体のグレタウロスを倒した僕とソフィーっちは、そのまま部屋の奥に進んだんだ。


 すると、部屋の奥にまた扉があって、そこからなんか音がしたんだ。


その音に僕が首を傾げていると、ソフィーっちが、


「これは、電子音……セイア様達の世界の魔動機が出す音のようですわ」


って教えてくれたんだ。


 そして、また、ソフィーっちと頷きあって、今度はソフィーっちが勢いよく扉を

開けたんだ。


”ガチャ”


”バーン”


 するとそこには、モニターと言うんだっけか、画面を一生懸命見ながら何かの操

作をしているオブリヴィオンのアントマンが1人居たんだよ。


 僕は、そのアントマンがこちらに振り向く前に、素早く尾っぽを絡ませ、思い切

り引っ張って部屋の外に放り出したんだ。


 部屋の外に僕が放り出したアントマンにソフィーっちが、魔法スティックを向け

、赤いボタンを押したんだ。


 すると、スティックから物凄い炎が噴き出して、アントマンを襲ったんだ。


 炎に包まれたアントマンは苦しいのか、もがきだし、やがて、体中から体液が吹き出して、その吹き出した体液のせいで床が溶けて、炎に包まれたアントマンは下の階にそのまま落ちて、”グシャ”って音と共にもがきながら息絶えたみたいだ。


 たぶん、これは、急激に体を熱せられて、体液が沸騰したためだと思うよ……しかも、アントマンの体液は強酸性だから吹き出した体液で床が溶け落ちたんだと僕は思う。


 そして、アントマンが操作していた魔動機(モニターや操作パネル)がある部屋

にソフィーっちと入って、立ち並ぶランプやボタンがあるその魔動機を2人で眺め

ながら、僕はソフィーっちに聞いてみたんだ。


「ソフィーっち、これの使い方わかる?」


するとソフィーっちは、しばらくその魔動機のあちらこちらを見て僕に言ったんだ。


「わかりません」


その言葉に僕は絶句した。




◇◇◇◇◇





 しばらく、僕とソフィーっちが、魔動機を眺めて居ると、


「あっ、セイア様!」


ってソフィーっちが、大きな声で言ったんだ。


「えっ!」


僕はそう声を出し、ソフィーっちが、眺めるモニタ~?ってのを見て見ると、確か

にそこには変身して大亀と戦うセイアっちの姿が映っていたんだ。


 セイアっちだけではなかった。


 5つのモニターにそれぞれ、ゲキっちやミオンっち、シノブっち、クレアっち達

も映っていたんだ。


 僕がそれぞれのモニターを眺めている間に、ソフィーっちは魔動機をもう一度丹

念に調べていたみたいで、


「これかもしれません」


とレバーのようなものを指差して、僕に言ったんだ。


「ホント?ソフィーっち?」


って僕が再び聞いたら、


「わかりません」


「えっ!」


僕がソフィーっちの言葉にズッコケそうになって言うと、


「たぶん……おそらく……このレバーを”Reverse”の文字のある方に倒せ

ばいいと思うんですが……」


と顎に右手の人差し指を当てながら言うソフィーっち。


「で?どうする~それ倒すの?」


って僕が尋ねたんだけどね、ソフィーっちは、まだ迷っているみたいで、まだ顎に

右手の人差し指を当てながら”ん~”って考え込んでいるんだよ。


≪10分後≫


 まだ、”んー”って考えている。


≪さらに10分後≫


まだ、”んー”って考えているソフィーっち。


≪さらにさらに10分後≫


まだ、まだ”んー”って考えているソフィーっちに呆れて、僕はモニターを眺めてい

て叫んだんだ。


「あっ、セイアっちが!」


と僕の声に”はっ”として、ソフィーっちは、僕が見ていたセイアっちが映るモ

ニターを覗き込んだんだ。


 そこには、大亀を倒し、恐らく魔力切れを起こしたセイアっちが、変身を解き、

その場に倒れこむ姿が……。


「あっ!セイア様~」


それを見たソフィーっちは、例のレバーを目を瞑りながら、願うように勢いよく引

いたんだ。


 すると、倒した大亀の横で気を失い倒れているセイアっちの体が虹色の泡となっ

て消えたんだ。


 セイアっちだけじゃないんだよ、ゲキっちもミオンっちもみんな虹色の泡となっ

てモニターから消えたんだよ。


「せ……成功したんでしょうか……」


と不安げに僕を見つめ言うソフィーっち。


 そんなソフィーっちに僕は、思い切り明るく言ったんだ。


「うん♪、成功したんじゃないかな、兎に角、地下に行ってみようよ……ソフィー

っち♪」


僕の言葉に嬉しそうに


「はい♪」


って答えるソフィーっちを連れて、僕達は地下室へと小走りで向かったんだ。




◇◇◇◇◇





 僕とソフィーっちが、階段で地下に降りてみると、そこには皆が無事、転移していたんだ。


 缶コーヒーを飲もうとして、周りの様子が変わったのに気付いて、キョロキョロするミオンっちに、その横に突っ立てるだけのブレイブロボG。


 ハンバーガーにかぶりついたとたん転送され、食べたものを吹き出しそうになるシノブっち。


 気を失ったクレアっちを転移されたとも気づかず、必死に呼びかけているエドナっちとアイーシャっち。


 そして、魔物(九尾)の皮を剥ぎ、肉を切り裂いて、松の枝に刺してさっきまで焼いていた焚火が急になくなり、驚いているゲキっち。


「セイア様!」


 ソフィーっちは、気を失い俯せで倒れているセイアっちを見つけ、物凄い勢いで

セイアっちに駆け寄り、俯せのセイアっちを強引に仰向けにすると……”チュ”

って言うより”ブチュ~”って感じの……なんだっけ、ああ、”キス”って言うセ

イアっちに魔力注入する儀式をしたんだ。


 僕は、いつもこれを見て思うんだけど……なんで、ソフィーっちもセイアっちも単なる魔力補給なのにいつも2人共顔を赤らめるんだろう?


 なんで僕がそれをじっと見ていたら、2人は照れるんだろう?


 誰か、教えてくれないかな~





劇中エドナが使う技の「エレクトリック・アース」

は、特撮仮面ラ〇ダーストロンガーの使う技、

「エレクトリックファイヤー」のオマージュです。

それと、今回、ソフィー&電龍の迷コンビを描いて

みましたがどうだったでしょうか。

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