106話 ブレイブロボG登場!
マジック・マッシュルーム達を倒した場所から約2Kmぐらい進んだところでバ
イクと馬車を止める。これ以上奴らに近づくと危険なためだ。
俺達の前方、約1Kmの道の脇にある開けた草原にそれは居た。
身長8mのそのデカイ図体はここからでもはっきりと見て取れる。
≪Enemy≫
≪名称 スロス≫
≪戦闘力 3,000≫
≪防御力 3,000≫
≪スピード 80≫
≪MP 800≫
≪特技 鉄のかぎ爪・怠惰の気≫
×16
俺達の世界に居たとされる太古の大なまけものメガテリウム。
新生代第四紀更新世(164万~1万年前)ごろ、南アメリカ大陸に生息していた
巨大なナマケモノの近縁属。
和名は大懶獣(だいらんじゅう、だいらいじゅう)またはオオナマケモノ。
これと見た目が酷似した魔物『スロス』ただ、俺達の世界のメガテリウムとの違い
は、食べる餌がメガテリウムが草食に対し、『スロス』は肉と言うか……脳味噌。
動物(人間を含む)生き物の脳味噌を食べるらしい。
手の先にある鋼鉄の鍵爪で頭を叩き割るんだと。
(奴らの食事風景は、良い子の皆には見せられません)
それに、俺達の世界のナマケモノより動きが早いとは、言うものの、身長8m体重3tの巨体では、やはり鈍重な動きになっているんだが、それを奴らは補う能力がある。
それは、全身に生えた毛が、耐火、耐冷、耐刃、耐矢(強化した矢)を弾くと言われ、それに加えて、魔力なのか何なのかわからないが、自分の周りに『怠惰の気』と言う気を放ち、敵もしくは捕食物に対し”やる気”をなくさせると言うものらしい。
これが厄介なので、俺達は今奴らから距離を取っている訳だが……。
これに対抗するには、遠距離からの攻撃なんだが、この世界で魔法で強化された矢をも弾く奴らの装甲……。
しかし、この強固な防御も一つ弱点がある。
それは、顔の部分はその防御力が落ちているとのことなので、俺達はシノブ、エ
ドナさん、アイーシャさんがここから奴らを攻撃するとともに、奴らの放つ『怠惰
の気』に影響されない存在での近距離攻撃……つまり、俺……とミオン……の新兵
器だ。
そのため、ミオンが馬車から、マジックボックス中を取り出し、そこから中に入
っている物を取り出す。
「ブレイブGO!」
と言いながらマジックボックスの中身を選択し、取り出した。
眩い光がマジックボックスから出たかと思うとそれは現れた。
身長7m体重4.4tかつて俺達の基地がケンタウロスの砦ダンジョンだった頃の守り人。
アイアンゴーレムと言われたそれを改造したものだ。
≪名称 ブレイブロボG≫
≪戦闘力 10,000≫
≪防御力 10,000≫
≪スピード 100≫
≪特技 メガトンパンチ・速射破壊銃・ストロングバズーカー≫
俺達が、ゲキの奇策により機能停止したゴーレムを改造し、ミオンが持つ腕時計
型コントローラーで操るというものだ。
当初からなかった左腕に、『GAU-19』12.7mm口径のガトリング式重
機関銃(3銃身型)を装備し、背中には、カールグスタフ84mm無反動砲×2を
背中に装備。
これは発射時背中から肩にせり上がり発射できるというものだ。
まず、シノブが、対物狙撃銃であるバレットM82A1を取り出しエドナさん、
アイーシャさんがそれぞれの獲物である弓と如意棒を構える。
ミオンは、腕時計型発信機に命令を音声で入れる。
「行け!ブレイブロボ」
『マッシ!』
ミオンの命令にそう答えるブレイブロボG。
(なんか聞いたことある返事だな)
ゆっくりとブレイブロボが、スロスに向かって歩き出す。
”ズシン、ズシン”
そのロボの横を、俺も歩きながらスロス達に近づいて行った。
スロスまであと100mと言う所まで、俺とロボが近づくと、16体のスロス達
が急に立ち上がり臨戦態勢をとる。
(たぶん、あの仁王立ちの姿は、今まさに『怠惰の気』を放ってるんだろうけど…
…悪いな~それは俺とロボには通用しないよ)
その時だった。
"ズキューン”
”シュルシュルシュル~スパーン”
”シュー”
と言う音が聞こえた瞬間。
”ズドーン”
1体のスロスの頭が吹っ飛んだと思ったら、次々に矢が6体のスロスの顔の真ん中に命中し、矢に付与されたであろう電撃が、スロスの体に流れる。
”ビリビリビリ”
”ドスン”
と大きな音と共に6体のスロスが地面に倒れ、続いて、1体のスロスの顔を如意棒
が貫いた。
”グシャ”
”ドスン”
そしてその1体のスロスも地面に倒れこむ。
突然、8体の仲間が倒れたのに驚いた残りのスロス達が慌てふためき、
「「「「「「「「キョエ~!」」」」」」」」
驚きの鳴き声を放つ。
その間に俺とロボが慌てふためくスロスに近づき、まず俺が、慌てふためくスロスの1体の首を右手のブレードアームから展開したプログレッシブ ブレードで、
「ふん!」
”シュパ”
首を切り飛ばした。
そして俺の横に居たロボが、
『ロボメガトンパンチ!』
という無線からのミオンの命令に
『マッシ!』
と答えたかと思うと、右腕を振りかぶりパンチをスロスの顔に叩き込んだ。
”ズボ”
顔にロボのパンチがめり込んだスロスが膝をつき地面にそのまま倒れた。
”ドスン”
その間に俺がもう1体のスロスの首を切り飛ばす。
「ふん!」
”シュパ”
そして、再び
"ズキューン”
と音がして
”ズドーン”とスロスの頭が吹っ飛ぶ。
そして、
『ロボ速射破壊銃!』
という無線からのミオンの命令に
『マッシ!』
とロボが答えたかと思うと、左手の『GAU-19』12.7mm口径のガトリン
グ式重機関銃(3銃身型)をスロスの1体に向け発射する。
”バリバリバリバリ”
ロボが放つ12.7mm口径の無数の銃弾を浴びたスロスの顔は吹っ飛んだ。
”ズバーン”
地面に倒れこむスロス。
”シュー”
”グシャ”
ロボが倒したスロスが地面に倒れる間にも、別のスロスの顔をアイシャーさんの如
意棒が襲う。
残り2体の内、俺が1体、シノブが1体倒し、戦闘は終了する。
◇◇◇◇◇
戦闘終了後、ソフィーが電龍を召喚!
「パパラパ~!」
と意味不明の言葉を発しながら電龍は出現すると……。
「はい、では僕にお任せあれ」
そう言って、電龍は思い切り口を開け息を吸い込むと、すべてのスロスの死骸を吸
いつくす。
そして、吸いつくした後口を”わぁ~”って開けて吐き出した。
スロスの毛皮16枚にスロスの鉄の鍵爪32本。
吐き出した後電龍は俺達に言う。
「こいつの肉……硬くて美味しくない」
そう言いながらも、スロスの肉は吐き出さなかった。
(偉いぞ~電龍)
因みに、今回のスロスの毛皮と鉄の鍵爪は倒したと言う証であると共に、毛皮は
防具(鎧下)として鍵爪は包丁や短剣に加工するための材料として売れるそうだ。
◇◇◇◇◇
シノブがブレイブロボGの左腕のGAU-19の弾をセットしている間に俺達は
、3時のティータイムをすることにした。
シノブの作業をアイーシャさんが補助し、手伝っているようだ。
今は午後3時……夏の日差しが陰り始める時間っと言ってもまだ暑いので、馬車
の横にBBQ用のテーブルを2台出して、パラソルもつけ、そこで冷たい飲み物を
飲んでいるところだ。
俺は、もちろんコーラ、ソフィーはレモネードを飲み。
クレアさん、エドナさんはゲキと同じくよく冷えた麦茶を飲み、ミオンは、アイス
コヒーを飲んでいる。
「ミオンもう、気分は大丈夫か?」
「うん、もうすっかりねぇ」
と笑顔で俺の問いに答えるミオン。
「一時は死ぬかと思ったけど……」
「お前飲みすぎなんだよ~」
と俺が突っ込むと
「うん、確かに……つい調子に乗っちゃったわ~」
とチャケながらも反省の言葉を言うミオン。
その時、作業を終えたシノブとアイーシャさんが俺達の所にやって来たので、2
人に飲み物を渡す。
「お疲れ~シノブ、アイーシャさん」
そう言って、シノブには、サイダーを渡し、アイーシャさんにはアイスティーを渡す。
「Thank You~」
「ありがとうですにゃ」
笑顔で受け取った2人は一口飲むと
「プハ~」
「プニャ~」
と一息ついてシノブが俺に聞いた。
「Mr.オオワシはやはり父上の遺伝なのか?お酒に弱いのは……」
と聞くので
「うん、とうさんは確かに飲めないけど、かあさんはお酒飲めるし、
大鷲の龍じーちゃんは酒豪なんだけどね……どうやら俺は
とうさんに似たようだ。」
「そうなのか?」
「そうなのですかにゃ?」
と聞き返す2人にミオンが言った。
「たぶん……それもあるけど環境じゃないかな?セイアんとこでお酒を見たことな
いもの……」
と言うとそれにソフィーも
「そうですね、そう言えばないかもです」
「ああ、かあさんはお酒が飲めるが、あまり好きじゃないらしく、家では飲まない
からね」
「「「「へ~」」」」
と4人が感心する。
◇◇◇◇◇
たわいもない話をしながら、テータイムを終え再び出発する。
スロスを倒したところより、更に2km進んだところで、再び俺達はバイクと馬
車を止めた。
今度の奴は……
≪名称 ハーピー≫
≪戦闘力 700≫
≪防御力 500≫
≪スピード 200≫
≪MP なし≫
≪特技 鉄の羽根≫
×30
ハーピーもしくはハルピュイアとも呼ばれる。
体が鳥で顔が人間の女性で瞳はなく目は白目で、まるで面をつけているような姿で、体長は1.2mで、鳥としては大柄だが魔物としては小型。
集団で人を襲い肉を食らう。武器は翼の羽根を手裏剣のように飛ばし相手を切り刻む。
また羽根は鋼鉄のように固いということだが……。
電龍を出せば一発だと思われるが、そこそこ警戒心の強い魔物で、自分達より明かに強い電龍が現れたとたん、たぶん飛び去って逃げてしまうだろう。
と言うことは、ブレイブロボGも今回はなしってことだ。
当然俺がガルーダ形態になるのもなしだろうし……と考えていたらミオンが俺に代わり作戦を立てる。
エドナさんは現状、弓矢でハーピーを狙撃、シノブは銃をショットガンに変えて
、奴らに射程距離まで近寄る。
その横にアイーシャさんが同じく吹き矢を構えハーピーを狙う。
そのシノブとアイーシャさんをクレアさんが盾で守り、ゲキがさらにハーピーに近
づき攻撃する。
そのゲキを俺がバリアーを展開して守るって言う作戦だった。
◇◇◇◇◇
ミオンの作戦を実行する。
俺とゲキがハーピーが襲ってくるだろうぎりぎりまで近づき、その後方10mには、ショットガンを構えるシノブと、吹き矢を構えるアイーシャさんが、銃と吹き矢を構えそれをクレアさんが盾で庇うよう
に構える。
その後方100mにはエドナさんが弓を構えていた。
ミオンとソフィーはそれを後方の馬車から見ている。
「秘儀!金縛りの術!」
そう言って近くに居たハーピー3羽を気で動けなくした。
これは前回、”かまいたち”に使った技で、かまいたちはショックで死んでしまったが、ハーピーは固まっただけだった。
そこにゲキは
「撃心流奥義の1つ 真空切り!」
刀に流した気を飛ばして動けない3羽のハーピーの首を跳ね飛ばす。
それに驚き、一斉に飛び立つハピー達。
その気を逃さず、エドナさんが矢を放つ。
「ライトニングアロー!ディバイダー」
”シュルシュルシュル~スパーン”
真っすぐ飛んできた矢が6つに別れ、それぞれ飛び立とうとするパーピー6羽の顔に突き刺さると、
同時に、パーピーの体に電流が流れハーピーは絶命する。
”バシュン”
”ガチャ”
”バシュン”
”ガチャ”
シノブも飛び立とうとするハーピーに次々散弾を浴びせ、その横のアイーシャさんも
”シュー”
”シュー”
”シュー”
と、次々に吹き矢をハーピーに命中させた。
しかし、飛びたてた残りの16羽のハーピーが一斉にゲキ、シノブ、アイーシャさんに向け、
羽根を飛ばしてきた。
”シュン””シュン””シュン”
”シュン””シュン””シュン”
”シュン””シュン””シュン”
それを盾で庇うクレアさんと、両腕から展開させたバリアーで防ぐ俺。
”カン””カン””カン”
”カン””カン””カン”
”カン””カン””カン”
雨あられの如く鋼鉄の羽根が襲ってくるが、それをクレアさんの盾と、俺のバリアーがことごとく弾
くと。
羽根を俺達に打ち込むのに夢中のハーピー達に再び、
「ライトニングアロー!ディバイダー」
”シュルシュルシュル~スパーン”
6つに分れた矢が、次々とハーピーを落としていく。
「「「「「クェ~」」」」」
その光景に残りの10羽のハーピーが驚き鳴き声を上げ、俺達への攻撃がやんだ瞬間。
「撃心流奥義の1つ 真空切り!」
刀に流した気を飛ばして、エドナさんの放った矢に気をとらられていた、3羽のハーピーの首を跳ね飛ばすゲキ。
”バシュン”
”ガチャ”
”バシュン”
”ガチャ”
”バシュン”
”ガチャ”
と、ショットガンの散弾をハーピーに当てるシノブ。
”シュー”
”シュー”
”シュー”
”シュー”
と、吹き矢をハーピーに命中させるアイーシャさん。
かくして、ハーピーは全滅した。
その後、電龍により、ハーピーの羽根を回収した俺達は、そのまま宿場に向かうの
ではなく、 一旦、マジック・マシュウルームを倒したところまで戻るのであった。
劇中、電龍が登場時口にする「パパラパ~」は出てこいシ〇ザーンと言うアニメに出て来る
指輪の精が言うセリフ。
ブレイブロボGの命令に対しての返事『マッシ!』は特撮ジ〇イアントロボの命令後の応答
でロボが言う言葉よく豆ごはんが子供のころは『マッ!』って感じで真似してました。




