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私も女の子の端くれ……いやいや違った。女の子の直球ど真ん中、むしろ私が王道です! を地で行く……それが私という女ラーゼです。かわいいの体現。理想の美少女。あまりにも可愛いがすぎる! が私という女。
まあ今や始祖となった女がもしかしたら一番肩書としてはふさわしいのかもしれないが、そんな可愛らしさが一ミリもない肩書なんて不要である。
とりあえずそんな私が……まあ今はその見た目スペックを大きく下げてるわけだけど、それでも私からきっと滲み出るであろう美少女としてのなにかかあるはずた。だからこの普段とは全然違う見た目でも凄みってやつが出てると思う。
それに私だって女の子。「占い」って女なら好きな要素じゃん? 大体の女は占い好きだと思う。まあ私は転生してから? 占いなんて曖昧なものに頼ったことなかったけどね。むしろ今までそんなやつがあんまりいなかった。
これは幸運なのか、不運なのか? 元来適当なことをいって人々を惑わせる系の詐欺師ってどこにでもいそうなのにね。私のあまりに可愛さにおそれをなしてたのか? でもいまここに占い師が出てきた。
けど彼女はククール神という神だ。きっとそこらの生命体がただなんとなく……とかでやってる占いとはレベルが違うだろう。まあ本当の「力」――がある占いは地球の占い師たちがやってるのとは違ってある程度信頼できそうな気もするが……でも彼女は神だ。
その占いは、占いと言って良いのか? 予言とかそんなのじゃないの? 的な気がしないでもない。私は彼女が次になんていうのか楽しみにしてる。彼女は冷や汗をかいてる。
きっと恐れてるんだろうね。なにせ今いるのは私の領域だ。神の戦いは領域の奪い合いと内包する力のぶつけ合いだ。戦場を自身の有利な領域に変えて、有利に立ち力でごりおす……それが勝敗のかなめとなる。
それでいうとククール神はもう詰んでる状態である。だって私の領域に彼女はいる。圧倒的に私が有利なのだ。だからこそ私の機嫌を損ねることがどうなることか? 彼女は恐れてる。
まあちょっと意地悪をしすぎたかもしれないね。
「安心してよ。何も食って食べちゃおうって思ってないわ」
あれれ? なんか逆にかっちんこっちんになったぞ? 私そんなに貴方を美味しそうに見てるかな? 確かに貴方の首筋にシャブリつきたい……とは思ってるけど。出てたか?




