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なんかたくさんの神に囲まれて崇められて懇願されて、とても困惑してそうなククール神と呼ばれた神。あれだけの神にすがられてるということはかなり高名な神なんだろう。私は聞いたことないが……それに力だってそんなに強いわけじゃない。私の見立てではあの神の力はせいぜいが中位の神という感じ。
ここにはまだ上位の神がいる。もうほとんどの宇宙が始祖の龍に食われてしまってるからね。なんとか命からがら始祖の龍から逃げてきた存在は上位の神にまで至る……ということだ。もう後は片手で数えるくらいの宇宙しかない。それは誰も収めてない中央と、ゼーファスの宇宙とさらにはあといくつかの上位の神の宇宙ということだ思う
それぞれがとても広いから、まだ持つかもしれない。けど、もしかしからすぐにでも終わるかもしれない。そこは始祖の龍の気持ち次第というか? そんな中、宇宙をなくした神がすがるのはまだ宇宙がある上位の神……というのが普通ではないだろうか? だって……ね。少なくとも、誰もが上位の神の力って認めてるわけじゃん。神の中での最上位が彼ら数えるくらいしかいない上位の神なのだ。まあそれでもすでに宇宙をなくしてる存在は何人かいる。カサノヴァの奴がすでに宇宙なくしてるのはしめしめである。
でもあいつはどうやらそこまで宇宙に執着してないっぽいから、早々に自身の宇宙を捨ててここにやってきたのかもしれない。もしかしたら、このゼーファスの宇宙……もしくは奴は中央を狙ってるのかもしれない。さっきからちらちらとみてるわけだけど……奴は自分の取り巻き立ちを周囲に集めて、我が物顔してるからね。
自身の宇宙をなくした悲壮感? ってやつが奴にはない。ほかの神たちは大体は絶望してるというのにだ。それはおかしい。どうやらここにきてカサノヴァの陣営に入ってる神もいるようだし。ここで神たちを勧誘してるということは、きっと奴は絶望とかはしてないと思われる。
なにか策をめぐらせてるんだろう。
そんな中……だ。そんなカサノヴァが暗躍してる中、ただ純粋になんか求められちゃってるこの神。ククール神はいったい? なんかちょっと占い師っぽいな? とか思ってたけど、どうやら彼女は本当に宇宙の行く末を見れる占い師らしい。
神も最後には占いに縋るとはね。まさに末期って感じだなって思った。




