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状況を把握して、神達の動向も龍やら竜達の行方も見極めて……
「私が全てを操ってあげよう」
宇宙の内側にいたら、視点が自分のところになってしまう。そこしか見えないからね。それでも私は視野を広くしようと思ってたよ。でもこの宇宙の外側……ここから見る宇宙の状況と内側から見る宇宙の状況は全く違うといっていい。
ここならまさに全てが見える。でも問題は干渉できないことだろう。ここはとても状況がわかりやすいが干渉できないとその状況を動かす……ということはできない。ここでは傍観者にしかなり得ないのだ。
でもそれではこの現宇宙が始祖の龍に食われるのをただ見てるしかできないわけで……それじゃなだめだよね。傍観者じゃなく、当事者に……
「いや、当事者にはなりたくないんだけど……」
本当なら傍観者のままでいたい。だってそうでしょ。あんなやつと戦いたくなんてないんだ。そもそもが現宇宙を救いたいのなら、そう思ってる奴らが頑張るべきだし、この場所を愛してる奴らが一生懸命やるべきだよね。
それが責任というか? 私はあくまで部外者というか? けどなにかやるならばここでただ見てるってだけじゃだめだ。
「またあいつは……」
ヴァラヴレレイドを見つけた。どうやらウサギっ子もちゃんと合流してるみたい。でも……大変そう。なにせ早速? といっていいのか、また始祖の龍に挑んでる。宇宙の神たちを逃がすためにその宇宙の龍とともにむかっていってる。
私がいないのに始祖の龍に挑むとか自殺行為だよ。あの宇宙の存在では始祖の龍に対抗なんてできないだからさ。それに、ヴァラヴレレイドたちとともに戦おうする存在は全然いないし? むしろ始祖の龍にむかっていってるのヴァラヴレレイドともう一体の龍だけだよ? 神たちはそうそうににげてるよ。周辺の奴らもまとめて……ね。一応彼らは中位の神のはず。下位の神よりも強いんだから自分達の宇宙を守る気概というか? そんなのはないのか?
まあ仕方ないけどさ。なにせ神のトップが既にやられてるし、その組織もほぼ壊滅してるみたいなものだ。そうなると……対抗できる組織なんてもうないんだろう。けどまだまだ神はいるみたいだし、それなりの数の龍だっている。
このままどんどんと減っていくと、本当にどうしようもなくなる。けど今なら今ならまだ……対抗できる! ――かな?




