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&476

 せっかくこれからウサギっ子を拘束してその体を自由にペロペロしようと思ってたのに。既に私の口の中はウサギっ子の体の味を想像して、よだれが溜まってる。けど、ズラララバライトのやつは更に「ラーゼ!」とうるさい。


 そんなに切羽詰まること? とうとう現宇宙が消えたか? それならもうヴァラヴレレイドにも「諦めよう」って言えるからある意味楽なんだけど? 未練が無くなっていいと思う。

 もう私的には現宇宙には関わりたくないからね。


「ついに無くなった?」


 私が期待を込めてそんな事を言ってるのがきっと伝わったんだろう、ズラララバライト「みればわかる」――とそっけなく言われてしまった。まあズラララバライトも元は現宇宙に生まれた存在だ。それにそこらの神なんかよりもずっと長く現宇宙を支えてきた古龍の一柱。


 だからこそ、こっちに一番最初にくるのをきめたといっても、思いがあるのは仕方ない。完全に切り捨てなさい……なんていうきは私にもない。だって途方もない時間を現宇宙で過ごしてきたんだ。それに対してこの新生宇宙にきたのはつい最近だ。

 

 てか数億年程度経ったとしても、きっと現宇宙にいた数字には勝てないだろう。だからずっとズラララバライトは現宇宙を思うことになるだろう。でもそれに折り合いをつけるのはズラララバライト自身だからね。私が余計な干渉する……なんてしない。


 とりあえず私は現宇宙の様子を見ることに……見ることに……


「むむむむ……」

『どうした?』

「向こうへのアクセスがしずらい……起点が無くなったからかも……」


 そもそもが全く違う宇宙である新生宇宙と現宇宙に繋がりってないんだよね。すでに私の中にはもう現宇宙の力も無くなったわけだし……私の現宇宙の宇宙も既に始祖の龍の腹の中だろう。

 そうなると……だよ? そうなると、私には現宇宙を見つける術がないのである。そもそもが宇宙の外にはどうやら無が広がってるようで。そこに最初の宇宙を作れるのが始祖みたいだと言うのはわかる。

 その無の広さはよくわかんないけど、宇宙を内包してるわけで、きっととてつもなく広いんだろう。そんな広い場所を闇雲に歩いたとしても目的地にたどり着けるのかってことだ。

 無理だよね? これまでは向こうにある私の力をもったものが起点になってくれてた。でも今やほぼこっちにある。そうなると……ね。私が現宇宙という存在を見つけることができない事に気づいた。


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