表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2358/2464

&423

 予想よりも遥かに私の純粋な『力』が効いてる。これならいけるか? と思った。でも……


(ひいい!? やっぱり無理ーーーー!!)


 私はそんなふうに逃げ惑ってた。いや一応攻撃をしてるよ。羽をバサっとするたびにきらびやかな光線が宇宙をかける。幾本ものその光線は物理法則を無視してカクカクと動き始祖の龍へと突き刺さる。

 でもやつはそんなの関係ねえ!! って感じなんだもん。まさにゴリ押しといえる。私の攻撃をやつは無効化できてない。それは確かだ。だから通用してる。けど、今の始祖の龍はデカいというのもあるし、そもそもがこの現宇宙の力は全て始祖の龍の力と言えるのだ。

 だから始祖の龍はゴリ押しができる。


「キュルル!」


 私は人語では「くっ!!」と唸って空差に入り込む。空差とは何なのかって? それは空間の差異である。簡単に言うと表の空間、と裏の空間といえばわかりやすいだろうか? 基本は表の空間にいるわけだけど、私達のような存在なら、裏の空間にだっていける。でも普通なら……いや始祖の龍の攻撃なら空間の差異なんて関係なく押しつぶしてくるとも考えられる。

 だから普通の差異には入らない。空間Aを表として空間Bを裏とするなら私が入ったのは空間√Bみたいな? そんなのである。つまりは差異の差異だ。だから私はうまく回避した。クソでかい体で突進して来るんだから迫力がパない。今の始祖の龍にとってはそこらの星なんてビー玉みたいなものである。

 だから触れたらパリーンとぶっ壊れてる。ご愁傷さまである。今やもう誰の宇宙かもわかんないが……どっかの神様はきっと白目向いて倒れてるだろう。それかもう死したかな? なにせ始祖の龍が暴れてるのだ。辺境の神なんて余波にさえ耐えられないと思う。きっと周辺の神とか竜とか蜘蛛の子を散らすように逃げてると思うが、その宇宙の持ち主は……ね。そんな簡単に逃げるなんてできないし……そうなるともしかしたら立ち向かおうとして……その瞬間にプチッとされた可能性はある。


 誰にも感づかれる事なく、その神はし……んだのかも。でもそんなのはかまってる場合ではない。こっちが死にそうだ。てか……


(あいつ強くなってない?)


 どうやら崩壊させた宇宙やら神やら星やら……それら諸々を始祖の龍は取り込んで更にその力を強くしている。とんでもないやつだ。本当にこのままでは手が付けられない状態になるよ。いや、今もそうだけどさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ