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&422

 なんで龍の姿をしてるのか? まあそれは保険である。そのままの姿で始祖の龍の前に立つ……なんてのはリスクが大きい。なのでやつに合わせることにしたのだ。私が思う美しい龍の姿で現れることにしたんだ。

 ピンクの鱗に覆われた巨体に、いかついよりもしなやかと思われるほっそりとした四肢を持つ龍である。まつげも長く、お目々はクリクリとしてる。頭から伸びる長い毛はフサフサでつややか……そして翼はコウモリ的なそれではなく、羽毛がびっしりとしてるタイプにしておいた。そっちの方か゚かわいいじゃん? 

 

 大きさは始祖の龍には勝てないが……とりあえず現れた瞬間に、私は始祖の龍へと挨拶程度の攻撃をしてあげる。純粋な……私の力の一撃だ。

 口を大きく開いてブレスを吐く。


「かはっ! ぐえっ!?」


 ブレスって意外と吐き続けるの大変なんだなって思った。もしかしたら完全に龍になると体の構造的にそれが可能になるのかもしれないが、私のベースはこの体……人間形態だからね。

 ブレスを長く吐き続ける……ってのは無理だった。てか苦しい。


(うへー、喉大丈夫かな?)


 そんな懸念がある。私の美しい声に影響がでたら困る。大きくなってる始祖の龍の腹に直撃した私のブレス。どうやら効果はあったみたいだ。今までかすり傷程度しかつかなかった始祖の龍。

 けど今のわたしのブレスではその部分がポッカリと穴あいてる。


(めっちゃ効いてるじゃん!)


 ちょっとうれしい。まあでかくなってる始祖の龍にとっては針が貫通した程度かもしれない。でも……貫通したという事実。そして、始祖の龍の加護が私の攻撃には働いてないというのが確認できた。

 やっぱり完全にあっちがわ……つまりは新生宇宙の力だけで攻撃するのは大切みたいだ。今まではなんとかヴァラヴァレレイドとかの攻撃に私の攻撃を混ぜてたわけだ。でもそれでは効果が弱かった。

 それは単純に私と始祖の龍の力の違い……だと思ってたけど、それだけじゃなさそうだ。やっぱりそもそも混ぜたやり方ではこの現宇宙の法則である『現宇宙の存在の攻撃は始祖の龍には通用しない』――というのが働いてたんだろう。

 それをなんとか私の力を混ぜることで突破してた。でもそれだと私の力の効果も弱まってたと思われる。でも今の一撃は純粋な新生宇宙だけの力の一撃。つまりは全く違う法則の力だ。

 だからこそ、純粋に通った。これは……なんとかなるか?


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