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&419

 大きくなった始祖の龍は古龍やら真龍であるルドルヴルヴやヴァラヴァレレイドの数倍はでかくなってる。単純にそれだけでこっちの攻撃は効果が薄くなるだろう。貴様たちなんて無力なんだ……と思わせるためなのかわかんないが、その巨大化はかなり効果的である。

 だって勝てるわけない……と思っちゃうもん。


「こんなの勝てるわけないじゃん」


 私は思わずそんな風に呟く。私は一番の安全圏にいるわけだけど、諦めるのは一番早かった。いやだって……ね。何も通じないからね。こっちの攻撃。なのに向こうは何をしてくるのかわかんない。そしてそれは全て必殺だ。


「ぐがあああああああああああ!」


 始祖の龍の咆哮はただの音じゃない。一気に周囲の宇宙が崩れる。そして見えてるのは無……ガラガラと宇宙が消えていって何もない場所が現れる。そして同時に咆哮でルドルヴルヴにもヴァラヴァレレイドにダメージが入ってた。

 なにせ宇宙を壊す様な音である……あれだけでヴァラヴァレレイドやルドルヴルヴにもダメージが入ってた。二体は口から……いや口からだけじゃない。色々な場所から血を流してる。

 どうやら宇宙と同様に、バラバラにならなかっただけ、龍という存在は頑丈だったみたいだ。それに宇宙の崩壊……それはここからが始まりで、すでに始祖の龍は咆哮をしてないが、宇宙の崩壊は徐々に広がってる。

 更に始祖の龍は羽を羽ばたかせて、動き出した。まずいよ。そもそもが直接攻撃が好きな始祖の龍である。どうやら直接的な攻撃を狙ってるよう。単純なのはたすかるけど、今の始祖の龍を防げる……なんて思えない。

 意味わからない攻撃よりは対策しやすいのは事実だけど……それをどうにかできるのか? というのは別である。


『逃げて!』


 私は短くそう叫ぶ。けど、二体のダメージは重いようだ。アホみたいに頑丈なハズのヴァラヴァレレイドにルドルヴルヴだけど、それでも厳しいか。だからって新生宇宙からの干渉には限界がある。


 始祖の龍は宇宙を壊しつつ迫ってる。やつが進むと宇宙が壊れてる。めちゃくちゃだ。あんなので突っ込まれたら、きっとヴァラヴァレレイドもルドルヴルヴも壊れるだろう。どんな理屈かなんてわかんない。けど……それができるのが始祖の龍だ。

 あれに対抗できるのは……私の力……私……しかいないだろう。

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