&404
むむむ……流石に始祖の龍の内部までも見れる……なんて事はできない。そんなことは無理だ。不可能だ。無の領域で誘って白い古龍は上手く内部にいった。ゼーファスを救うために白い古龍はどうやら一貫して動いてたっぽい。
無に来たのも、その姿を大きくさせたのも……全てはどうやらゼーファスを救うため。ゼーファスはある意味で始祖の龍に痛撃を食らわせるためにその体に寄生したみたいになってた。
だからこそ、なんとか始祖の龍へとダメージを通せてた。けどそれは十分じゃなく、ゼーファスの全てを使っても、始祖の龍を倒すには至らなかった。
それからゼーファスがどうなったのかはわからない。始祖の龍に寄生してたけど……力がなくなったら、その魂もろとも始祖の龍に食べられたと思うのがきっと順当だ。
明確にその描写はなかったが、始祖の龍は面白い事をやってくれた奴を見逃すなんてしないだろう。敬意とかは払わないだろうけど、きっと自身の糧にしたはずだ。始祖の龍の腹の中から助ける……なんて出来るのだろうか? わからない。けど白い古龍はそれをやるつもりなのだろう。下手したら白い古龍もこのまま始祖の龍に吸収されてしまうのでは? という懸念もある。
その可能性高そう……脱出はどうする気なんだろうか? きっと何か策があるんだろう。あるんだよね? あるよね!?
無に残された始祖の龍。けど、さっきのブレスで無には穴があいてた。無なのに……ね。どこまでも無は続いてそうだけど、そんなのは始祖の龍には関係ねえ!! って事だったみたい。
始祖の龍は外を目指して飛び立つ。その過程で、再びその体を縮めていく。でも中には白い古龍がいるよね? けど、白い古龍の形にお腹が大きく成る……なんてことはなかった。
きっと始祖の龍のお腹も謎だらけなんだろう。そもそもが普通に内臓がある……なんて思えないしね。そんな事を思ってると、無の向こうに一つの人影がみえた。
いや、この場合は人影というよりも神影か? だってそこにいたのはアーミュラだったからだ。アーミュラは無から出てくる始祖の龍を優しく向かい入れる。そして始祖の龍も、そんなアーミュラ優しくつかむ。
そして外でまってた双子の古龍とルドルヴルヴにヴァラヴァレレイド……彼らを睨んだ。




