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&398

 上下に別れた始祖の龍。多分あれも……うん、きっと始祖の龍なりのお遊び……なんだろう。なにせ今メインで戦ってるのは双子龍である。それに合わせた形で始祖の龍は上下を分けることにした。体を引きちぎったルドルヴルヴもびっくりだろう。


『なんだこいつ!?』

『気持ち悪いぞ!!』


 そんな風に双子龍はいってる。確かに気持ち悪い。どっちかを対応しなくちゃいけないとなったら、絶対に上半身のほうがいいよね。下半身の相手をしたくない。それはどうやあの双子龍もおもったみたいだ。


『『じゃあ、上の方は僕(俺)が!!』』


 2人の声……というか思考がかさなった。やっぱり二人ともあの不気味な下半身の相手はいやだったみたい。てか始祖の龍も趣味が悪い。だって始祖の龍の力なら自分をそのまま分ける……とか簡単な筈だ。あの下半身だって傷口からニョキニョキと上半身をはやすとか始祖の龍なら簡単に出来るだろう。

 けどそれをしないのは……きっと二人の反応を見て楽しんでるからだ。迫る始祖の龍の上半身と下半身。結局の所、赤い方が上半身、青い方が下半身の担当になったみたい。そんな風に貧乏くじをを引いた青い方だけど、何やらブツブツといってる。文句? 黒い血と臓物をまき散らしながら迫る始祖の龍の下半身。


 そもそもがバランスが悪いのか、動きが変だ。でもそれは仕方ない。だってそもそもが上半身と下半身が合わさって完成してるんだから、下半身だけではバランスが悪いのは当然だ。でもそれでも進んでくるんだからね。推進力は一体何なのか? 足はせわしくなく動いてるが、あれが動力なのはかわからない。近くまできたら、下半身にある尻尾の鱗が開いた。


 パかパカパカ――と表面の鱗の片側……それが交互に開いていく。そして何かが発射された。けどそれだけじゃない。素早い動きで尻尾そのものも青い古龍へと攻撃をしてくる。それを上手くかわして、青い古龍は口を開いてブレスを吐く。でもそれを下半身は避けた。あれ自体に目はない筈。なのによけた。

 けど驚きはしない。だって自立して動いてるんだ。よけるくらいするだろう。それよりも鱗から出た何か……それは青い古龍の周囲に近寄ると一斉に爆発しだした。そしてそんな爆発にのまれていく青い古龍。厄介なことは、その爆発はどうやら止まることがないみたいだった。


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