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　ヴァラヴァレレイドも参戦して、後方からブレスを吐く仕事を始めた。さっきまではヴァラヴァレレイドは主戦力だった。ゼーファス達と始祖の龍と戦ってた時は、それこそ戦力なんてのはゼーファスとヴァラヴァレレイドしかいなかったといっていい。他の神達は戦力になってなかった。

　けど今は一気にヴァラヴァレレイドは一番下の戦力となった。なにせ残りの龍は皆古龍だからだ。神龍改32槍は龍の中では上位だろうことは間違いない。けど、古龍は明確に龍よりも上なのだ。

　だからいくら龍の中でも上澄みでも古龍と比べたら明確に下。そういう事でヴァラヴァレレイドは援護に回ってる。とりあえずヴァラヴァレレイドの事を気にしつつ、私は始祖と古龍たちに意識を向ける。このままでは各個撃破が実際されそうだし……でも私は新生宇宙からあんまり動きたくない。かといって、ズラララバライトも既にこっちの存在に……命が転生したせいで新生宇宙から動くことはできない。と、なるとだ……やっぱりウサギっ子達を使うしかないだろう。彼女たちを使って、どうにかこっちの思うように残りの神……そして龍達を動かしたい。

「どうする？　どうしたら始祖を倒せるんだろう。ゼーファスを助けたとしても……だし」

　その為にここにいる古龍たちを失ったら本末転倒だよ。でもだからって……私の力でここいる皆を守れる自信はない。本当はバッチコーイ！！　と言いたい。でも、今までの経験則？　これまで二度・三度くらい始祖と間接的にやりあってきたわけだけど……やっぱりだけど始祖としての力がそもそも違う。私の出来たばかりの新生宇宙と、既に沢山の神と沢山の宇宙……そして沢山の命が育まれてるこの現宇宙とでは、始祖に帰る力が歴然として違うんだ。

　それはわかってたことだ。けど私だって始祖だし、「なんとかなるんじゃない？」――とか思ってた。そんな風に考えてた。でも……どうやらこのままじゃ「なんとかはならない」――が結論だ。はっきりいってこれまでの戦闘でも、全然始祖の龍の底は見えない。それに対してこっちは色々と配分とか考えてもう力は使ってるからね。

　なのに始祖の龍にはまったくもって疲れ……それに疲労もみえない。むしろまだまだ戦いたいと奴は歓喜してるような気がする。双子龍との戦い、それだって楽しんでるようにしか見えない。双子龍も凄いが……それははっきりいって始祖の龍が合わせてるから……だと思う。ギリギリ食らいつける範囲の力をあいつは出してる。

　圧倒的な力でもつぶすのは簡単だろうに……始祖の龍は常に戦いを楽しむ傾向があるようだ。