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&377

 アクトパラスが爆散してしまった。どうやら彼は欲張ったみたいだ。何を欲張ったのか……それは簡単だ。それは始祖の龍の力。それを欲張った。多分アクトパラスは最初に笑ったときにどうやったかは知らないが、始祖の龍の力を取り込むことができたんじゃないだろうか? だからこそ、始祖の龍もこいつを面白い……と思った。だから大人しくしてた。

 それは始祖の龍にとっては異常なことだったしね。自分の力を取り込んだ奴が何をしてくるのか……それを始祖の龍は見てみたかったのかもしれない。でも……そのちょっとを期待したアクトパラスは自滅してしまった。


「いや、実は始祖の龍が送り込んでた……とか?」


 流石に戦闘バカなアクトパラスでも限界……というのはわかる物ではないだろうか? 腹いっぱい食うといっても大体は八分目くらいでお腹いっぱいと思うのが普通だ。体は限界というのを本能でしってる。

 だからそれを超えないように「これ以上はダメですよ」――と教えてくれる。そういうものだ。まあめっちゃ毎日、毎食爆食するような人は、そういう限界を教えてくれる神経もバグってあてになったりしなくなったりもするかもしれないが……アクトパラスもそれだったといえる?

 言えそうではある……だってアクトパラスだし? あいつは戦いを求めてるやつだからね。その為の力ならいくらでも受け入れたいだろう。そもそもアクトパラスは他者の力を取り込むのにたけてた。取り込む……と言うよりも馴染ませるが上手いというか……そういう特性の神だったというか? 

 得意なことだからこそ無茶をした……ともとれるし、得意な事だからこそ、限界を見誤るか? という気もする。確かにアクトパラスは戦闘狂ではある。それは間違いない。私が知ってるアクトパラスはそういう奴だ。でも……愚かじゃない。それも間違いないのだ。

 だって愚かな奴は『神』にはなれない。星でのバトルロイヤルで勝てるわけない。神までなったアクトパラスは決して愚者じゃないのだ。


 そうなると……やっぱりこの爆散は……


 アクトパラスの触手が消えていくその中にいたはずの始祖の龍。けど……


「なに!?」


 ゼーファスの驚愕の声。いえ、ゼーファスだけじゃない、神々が驚いてる。だってそこに始祖の龍はいなかったからだ。せっかくの切り札。ゼーファスはそれを当てる対象を見失ってしまってる。

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