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131/148

131 第一部あらすじ

 身長2メートル20センチ、150キロでガチムチのロイルは、その体格を見込まれ15歳でサラクン騎士団にスカウトされた。

 だが、すぐに武器も盾も呪われてるレベルで才能がないことが発覚。

 見掛け倒しでも突っ立てるくらいはできるだろうと、門番に命じられた。


 そして、15年目。務めた門番を突然クビになる。


 それを期に、ロイルは憧れていた冒険者になると決意。

 この15年間で得た規格外の魔力と妄想力、そして、絶望的なコミュ力とともに旅に出る。


 冒険者の街メルキに向かう道中で、ロイルは怪我をした少女ディズと出会う。

 彼女は聖女として役に立てず、聖都を飛び出してきた身だ。

 お互いの境遇に共感し、二人は行動をともにすることに。


 二人がメルキの街に向かう途中、ハイオークに襲われている馬車をロイルの魔法によって救助する。

 馬車に乗っていたのはこれから向かうメルキの街を治めるディン伯爵家の令嬢フローラだった。


 二人はフローラと一緒の馬車でメルキの街にたどり着く。

 伯爵から感謝され、ディズはそのコミュ力によってフローラと意気投合する。


 その後、伯爵からもらった礼金をもとに、拠点となる家を借りることに。

 いわくつきの物件だったが、ロイルの除霊魔法で悪霊を払い、ディズが考案した値切り作戦で格安で借りられることになった。


 拠点を得た後、伯爵資金で装備を整え、冒険者ギルドを訪れる。

 ギルドで冒険者登録を済ますと、さっそく新人冒険者への洗礼を受けることに。

 テラン冒険者のミゲルと模擬戦をするが、ロイルの圧勝。二人は冒険者たちから歓迎された。


 翌日、冒険者としての第一日目。

 待望のダンジョン攻略のためにギルドに向かったが、そこに届く「スタンピード発生」の報。

 とても「ダンジョンに行きたい」と言える雰囲気ではなかった。

 そこでロイルは一撃の魔法でこっそりとスタンピードの魔物を全滅させる。


 ロイルは誰にも気づかれていないと思ったが、この街一番の魔術師であるサンディにだけはバレていた。

 ロイルの規格外の魔力と魔法を知ったサンディはロイルに弟子入り志願するが、ロイルは勘違いして弟子入りを断った。


 その後、スタンピード消滅の報が届き、二人は始まりのダンジョンに入る。

 だが、期待とは裏腹に、ロイルは全然活躍できなかった。ロイルの魔法が強力すぎたのだ。

 魔法を放てば壁に大穴を開けるし、モンスターと戦えば魔石ごと消滅。

 意気消沈したロイルだったが、ダンジョン攻略によって冒険者ランクがFからEに昇格。

 モンスター討伐依頼を受けられるようになった。

 二人は墓場のゴースト退治の依頼を受ける。


 依頼までの待ち時間に、ロイルの魔力を測定すると、その数値は9999。とんでもない規格外の数値であると判明した。


 夜になり、二人は墓場へ向かう。

 だが、討伐すべきゴーストは一体も存在しなかった。

 なぜなら、拠点確保のために使ったロイルの除霊魔法の余波で、街中の悪霊が浄化されていたからだ。


 ともあれ、依頼を終えた二人は帰宅。

 長かった、冒険者一日目が終了した。


 二日目。二人は昨日スタンピードが発生したサスの森に向かう。

 ディズのモンスター討伐とロイルの魔法修行のためだ。


 その後数日間、ディズは格上モンスターを狩りまくって実力をアピール。

 二人の冒険者ランクはCまで上がった。


 ロイルの方も修行の成果はバッチリ。

 複数の魔法開発に成功した。


 順調に進む二人。そこにサラクンからの救援依頼が入る。

 サラクン北のウルドの森で未曾有のスタンピードが発生したのだ。


 救援に向かうのはロイルとディズに加え、サンディ、四人の獣人から構成されるAランクパーティー『紅の牙』、そして、ペルス率いる十数名の騎士だった。


 三台の魔動車に乗って、ウルドの森を目指す一行。

 森とその付近の街道では、サラクン騎士団と冒険者たちがモンスターと激戦を繰り広げていた。

 森に近づき、この騒動の原因は古き神々のひとり、魔眼のバロルであると判明する。


 サラクン騎士団の救援に向かうペルスらと分かれたロイル、ディズ、サンデイ、『紅の牙』の七名は森に突入し、バロルと戦うことになった。


 だが、古き神々は倒すことができない。

 聖女の力で封印することしかできないのだ。


 ロイルたちは厳しい総力戦の末、バロルを弱体化させることに成功。

 後はディズの力で封印するのみ。


 しかし、封印には引き換えにディズの命が必要であった。

 ディズは聖女としてそれを受け入れるが、ロイルが死力を尽くし、ギリギリでディズは一命をとりとめた。

 こうして、一人の犠牲者を出すこともなく、ロイルたちはバロル戦に勝利した。


 その一方でサラクン側の被害は甚大であった。

 騎士団は多数の死者を出し、壊滅状態。

 ロイルの直属上官であったゲララは早々と戦死。

 魔導技師団を率いるヒダントはドサクサに紛れて逃亡。

 騎士団長フェニルは解任の上、今までの悪事が露呈して極刑は免れない状況だ。


 そして、この戦いでロイルは大きな代償を支払うことになった。

 無理な魔力の使い方をしたせいで、体内にある魔力を溜める器が壊れてしまったのだ。


 依頼を終えてメルキに帰還するロイルたち。

 魔法を使えなくなったロイルはこれからどうなるのか――。


【後書き】


 次回――『再始動』


 いよいよ第2部スタートです!

 11月2日更新!

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