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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ダンジョン&アリスベル修行編

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勇者ってわりとブラックな職だよね?

「は~。こんな美味しいもの久しぶりに食べました」

「ふふっ、そう言って貰えると頑張って作った甲斐があります」


 どんな生活してたんだこの子?


「ごちそうさまでした! 本当に美味しかったです。所でハクアさんってもしかして……、あの士道白亜さんですか?」

「ブハァッ! ゲホッ! コホッ! な、何で?」

「しどうはくあ? それがご主人様の本当の名前なんですか?」

「いや……まあね」

「やっぱり、何度か見掛けた事があったので人違いじゃなくて良かった。あの、私今更ですが神城 結衣と言います。年は十六歳で聖嶺高校に通う高一です」

「「「「「????」」」」」


 〈マスター、聖嶺高校と言えば確かマスターの……〉


 うん、私が通ってた所だね。


 〈では、知り合いなんですか?〉


 いや、知らん!


「何で私の名を?」

「さっきも言いましたけど何度か先輩の事は見掛けた事があったので、それに先輩は学校一の才色兼備として学校外にまで知れ渡るほど有名でしたから」

「はぁ~。よく分かりませんが流石ご主人様です」

「へぇー、ハクアがね~」

「でも、納得かな」

「うむ、流石は我の主様じゃ」

「おねちゃん凄いゴブ」


 称賛されてるけど実感ねーぞおい。


「本当ですよ。私も少し読モやってましたけど、全然先輩達の方が有名でしたから」


 ほう、読モとな。確かに可愛いしスタイルも良いよね。って、ああ、死ぬ前に今年の一年には読モの娘が居るって澪が私に言ってたっけ? 私好みだとかなんとか? まあ、確かにこの娘可愛いな。


「私も少し思い出した。私の知ってるのなら確か新体操やってたんだっけ?」

「は、はい、先輩に知ってて貰えたなんて感激です! あっ、私の事は結衣って呼んで下さい」


 お、おう。意外にグイグイ来るな。でもそれなら運動神経は良さそうだな。


「でも、先輩とこんな所でお話出来るとは思いませんでした。と、言うより先輩交通事故で亡くなられていましたから……」


 う~ん、そうか、私あっちでは死んでんだよね? 全く自覚なかったわ!


「死んだけど、元気にやってる」

「みたいですね。一応私も接点ありませんでしたけどお線香あげに行ったんですよ? あの安形先輩があんなに泣いてるの初めて見ました」


 その名前に思わず胸がズキッ! っと痛む。


 馬鹿だな、私が死んだだけで澪の奴そんなに泣いたんだ……。


「幾つか質問良いかな?」

「はい」

「結衣ちゃんは何処から来たの?」

「えっと、私が召喚? されたのは一ヶ月程前、聖国カリグと言う所です」


 う~ん、よりにもよって聖国か。なるべく宗教には関わりたくなかったんだけどな~。


「放課後忘れ物を取りに教室に行って目が覚めたらそこに居ました。私の他にも三人程召喚されたみたいですけど」

「三人も?」

「はい、えと、確か涼葉 満(りょうばみつる)先輩と、柏木 政人(かしわぎまさと)先輩、それに九条院 怜香(くじょういんれいか)先輩の三人です」


 涼葉ってのは確か三年の有名な不良だった筈。柏木は私や澪、瑠璃に告白してきたあのチャラ男かな? 九条院怜香は同じクラスで私に良く突っ掛かって来て、瑠璃や澪と言い合いしてたお嬢様のあの子か~。どれも面倒だな。


「それで何で結衣ちゃんは一人でこんな所に居たの?」

「……えと、恐くなったんです」

「恐く? それは戦うのがって事?」

「あっ、違くて……その、モンスターと戦うのはゲームが好きだったのでそんなに抵抗は無かったんですけど、あの国はなんて言うか……誰も彼もが嘘をついていて、本当の事が何一つ無かったからそれが恐くて」

「嘘?」

「はい、私昔から読モやっていて、自分よりも大人の人と仕事して、そのなんて言うか人の嘘が何となく分かるんです。それでこの世界に来てからはその……嘘が見えるようになったと言うか……」


 まあ、その感覚は私も分からなくはないかな。……しかし、嘘が見えるか。スキルか何かかな?


「だから、私に良くしてくれた人に相談して一緒にあの国から逃げて来たんです。それからは冒険者としていろいろ依頼をこなしていたんですけど、この前依頼を終えて帰ろうとしたら偶然モンスターの群に襲われて、仲間とは散り散りになってしまって」

「なるほど、それでもしもの時の為に合流地点として決めていたのがアリスベルと」

「はい、そうです。だから早く行こうとしたんですけど、道に迷ってしまって」

「大変でしたね」

「ありがとうございます」

「仲間の人が居るなら大丈夫そうだねハクア」

「……まあね」

「ハクア?」

「なんでもない。でも、よく一人で無事だったね?」

「私も一応勇者って事になっているので、それに私運動は結構自身あるし、ゲームをやっていたのでいろいろ耐性が……」


 うむ、スゲーよく分かる。まさか最近の狩りゲーブームは異世界慣れさせる為の神の策略では……。


『シルフィン:ち、違いますからね?』


 ……おい。


「でも、勇者ともなるといろいろ押し付けられて大変じゃない?」

「確かに行く先々でいろいろ頼まれますけど、仲間が助けてくれますから。それに私、人の為になれるのがうれしいんです」


『シルフィン:聞きましたかこれが正しい解答ですよ!』


 私、カテゴリ勇者じゃないし。そんな義理は全く無いな。

 でも、話聞いてて思ったけど勇者ってわりとブラックな職だよね?


『シルフィン:人類の希望に向かってなんて言いぐさ!?』


 いや、だって24時間労働、休み無し、助けを求められたら無償でやって、福利厚生も無し、おまけに死ぬ可能性ありで、魔王との戦闘が最後にあるんだよ? しかも助けられなければ責められるし。


『シルフィン:……だんだん否定できなくなってきました』

『ほぼ全員:否定しろよ!』


 え、マジで!? 出来るの?


『ほぼ全員:………………』


 何か言えよ!


「とりあえず、アリスベルに着いたら竜車のお金は返しますね。それに、私の仲間も皆さんに紹介します!」

「うん、楽しみにしとくよ」


 そして私達は食事を続けながら今度は他愛の無い話を続けた。


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