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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ここで来ちゃうの龍の里

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これは何かのご褒美ですかね?

次から月曜日の21時ごろ更新にしようかな?その方が夜中よりいい気がしてきた(今更ではある)

「全く……次から次に。神話に出てくる神々ですらもう少し常識的よ?」


「めっちゃ良い笑顔で、好戦的に笑いながら人の事ディスるのやめてもらえませんか!?」


 文句を言い、上空から咲葉に向け急降下するハクア。


 その手にはいつの間にか漆黒の三又槍が握り締められている。


「……これはまたオーソドックスなイメージね」


「ごめんね!? 悪魔の解像度がコスプレ寄りで!?」


 ハクアの槍を受けながら感想を言うと、自分でも思っていたのかハクアが逆ギレする。


 しかし、言葉だけ聞くと間抜けな会話だが、二人の間で交わされる槍戟は凄まじく、互いに位置を入れ替え、受け、避け、攻撃と防御を繰り返しながら交戦している。


 そう……ただこの交戦に対して会話が残念すぎるだけである。


「槍術も中々様になって来ているわね。しかも……今この瞬間も、私の技を盗んで自分の中で昇華しているんだから本当に面白い」


「あ〜も〜! くっそ余裕だなちくしょう!」


 ハクアの言う通り形勢は徐々に咲葉に傾きつつある。


 余裕を持ってハクアの槍戟を捌く咲葉と、いっぱいいっぱいのハクア。


 どちらが優勢かは明らかである。


 しかし───。


「───ッ!? と、本当に手癖が悪いと言うかなんというか、油断ならないわね」


「クッソ。これもダメか」


 槍術による接近戦を仕掛けていたハクアが、咲葉の影から影の槍を出現させて攻撃を仕掛ける。


 しかし咲葉もその攻撃を察知し、危なげなく避けてみせる。


 槍術だけ使って攻撃すると見せかけて、意識がそちらに完全に向いた瞬間を狙ったエゲツない攻撃だが、どうやら咲葉には効かなかったようだ。


「相手が誰であれ警戒を怠る気はないけど、いまやり合っているのは貴女だもの。警戒しないわけがないでしょ」


「……褒められてると思ってオケ?」


「褒めてるわよ」


「あざす。それにしても私の攻撃もうちょっと通る予定だったんだけど、なんか通ってなくない?」


 会話を入れて小休止するといきなり愚痴である。


「あ〜、私、今神格落ちているから属性的に神寄りじゃないわよ? しかもどっちかと言うと影の女王の方が属性的に強いわよ?」


「ド畜生!? このモード不発じゃねか! なら今度はこっちでい!」


 そう言うとハクアは再び力を高め、2対の漆黒の羽と純白の羽を生やし、軍服のような格好へと変化した。


「へぇ。次は堕天化。本当に面白いわねっ!」


 次に仕掛けたのは咲葉の方から。


 変身の一瞬の隙を突いた一撃は、ハクアがいつの間にか手にしていたサーベルで受ける。


 そのサーベルは全ての色を混ぜたような、度し難い灰黒色、漆黒のような純粋な色と違い、見る者に不安を抱かせる不思議なものだ。


「もう混沌もかなり使えるのね」


「結構制御難しいけど、ちょっと前までの鬼の力や、龍の力、それに万象力に比べればまだ可愛いもんよ!」


「それ……そんなの言えるの貴女だけよ?」


「可哀想な者を見る目で見ないでください!?」


 先程までと同じ言葉と武器による応酬だが、今までよりもハクアと咲葉の戦いが拮抗している。


「……あの、混沌という力は神力にも通用するみたいだな」


「ええ、混沌の力は神でさえ扱いに困るものですからね。神力には劣りますが、全ての生物、神にさえも効果のある力ですよ」


 ハクア達の戦いを見ていた澪の呟きにテアが補足する。


 テアの目論見通りハクアと咲葉の一戦は、良い教材になっているようだ。


 戦闘のタイプにはいくつかのタイプがある。


 それは大きく分けて三つ。


 一つ目は一点突破型。


 爆発力と突破力で相手を捩じ伏せ、格上相手でも強引にその一点から切り崩し"勝利"をもぎ取るタイプ。


 これは澪や聡子、強力なスキルを持つ勇者、ドラゴンなどに多いタイプだ。


 そして二つ目は多重攻略型。


 勝ち筋に繋がる手札を幾つも用意し、相手を流れに誘導、又は勝ち筋に繋がる道を模索する、戦闘を戦略的に行うタイプ。


 駆け引きや戦場の流れに敏感で自身の"負け"る可能性を極限まで低くする。


 こちらは瑠璃や心、多数のスキルを持つ者や、魔法を得意とする手札が多いエルフが多いタイプだ。


 そして最後、その両方を合わせ持つ変異型。


 強力な一点突破の力を持ち、それすらも多数の手札の内の一つと割り切る異質なタイプ。


 戦っている最中でも手札を増やし、強力な力すら切り崩して作り替えてしまう状況により変化する。


 そしてハクアは正しくそのタイプだ。


 元よりその性質は高かったが、この世界に来たハクアはより異質な成長を遂げ、複数の変身スキルを獲得し、種族そのものを変えるというおかしな方向へ進化した。


 その結果、一つ一つを見れば欠点を合わせ持つ使い勝手の悪い強化でしかないが、その場面場面に合わせた変化をすれば多種多様な状況に対応出来るものとなったのだ。


「ハーちゃんが次々に変身して新しい衣装に……これは何かのご褒美ですかね?」


「とりあえずお前は鼻血止めて、そのバッキバキの目をなんとかしとけ」


 堕天使モードから、更に魔法特化の竜吉公主に姿を変え、魔法戦へとシフトした戦いを見ながら、大興奮する瑠璃に澪が呆れながらツッコミを入れる。


 見ている分には楽しいが、戦う側としたら次に次に新しい力を繰り出すハクアは、別の人間と戦っているようなものなのでたまったものではないだろう。


 ハクアの周りに浮く水球が龍を象って咲葉を襲う。


 しかし咲葉もルーンによる魔術と、ドルイドの魔術による迎撃で迎え撃つ。


「まだまだ!?」


 叫ぶハクアが更に炎で出来た龍、雷で出来た龍、風で出来た龍、岩で出来た龍を作り出し応戦する。


 派手にやり合う戦闘は、テア達が張った結界がなければとうにこの辺りは跡形もなく消し飛んでいるだろう。


 それほどまでに凄まじい戦闘へと激化している。


「ハァ……ハァ……」


「あら? もうおしまい?」


「よ、余裕っすね……」


 変身が解け肩で息するハクアと違い、咲葉にはまだまだ余裕がある。


 それもそのはず、ハクアと咲葉では決定的にスタンスが違うのだ。


 ハクアの目的は自分の力を見せ付け、咲葉に認められなければいけない。


 その為にハクアは今自分が出来る範囲の全ての力を使い切る必要がある。


 対して咲葉にその必要はない。


 ハクアの攻撃を受け切れればいいだけだ。


 とはいえそれとてなまなかなことではないが、そこはかつて幾人もの英雄を育て上げた元女神、ハクアとはそれこそ天と地ほど経験の差がある。


 最小限の力を使い、今はまだ使い慣れていないハクアの力を捌く事など造作もない。


「さて、それじゃあそろそろ終わりにしましょうか」


「えっ、マジで?」


「ええ、最後にこれを受けてみないさい。今の貴女なら受けられるでしょう?」


「ゲッ……!?」


 咲葉がいつの間にかその手に一本の槍を握っている。


 それはまるで死を具現化したような赤赤とした槍。


 それを一目見ただけでハクアは一瞬で警戒を強め、対抗する為に舞を踊る。


【鬼神楽・舞】


 それはハクアにとって最強の一撃を放つための舞。


 全てを舞いきり龍を従えた鬼の天女が姿を現す。



 倶利伽羅天童。



 現在ハクア持つ手札の中で最強の鬼札。


「ええ、そうよ。いい判断ね」


 ニヤリと笑い咲葉が槍を構える。


 それと同時にハクアの詠唱も始まる。


ねぐや(どうか) ねぐや(どうか) わがねぎごとや(私の願いを叶えてくれ)


 力が高まりあい空間が音を立てて軋んでいく。


「ゲイ……ボルグ!」


「鬼哭龍鳴!」


 放たれた槍と心龍のブレスが衝突する。


 一瞬のせめぎ合いの後、咲葉の槍がブレスを押し返していく。


「グッギッ! まだだぁー!? 原初から終焉へ(はじまりおわれ)


 白いブレスが紅く染まり、黒と白の螺旋の波動が加わる。


 そして閃光と共に大爆発を起こした。

読んで頂きありがとうございます。


ハクアの事を応援しても良いよって方は評価、感想、レビューとかどれでもしてくれると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
祝七百話!(一話遅れ) 遂に決着かぁ……まあハクアがハクアである限りハクアらしく滅茶苦茶なんだろうなぁ……(カオスなステータスを見ながら)
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