オチみたいに使うのやめて貰えます?
先週は更新出来なくて申し訳ない。なんか……勤めてる会社が3年後に潰れるとか話いきなりされて書く気がおきなかったのです……ツライム
「追加で言うと龍族の最大の特徴は強化許容量だね」
「強化許容量?」
「そう。ハクちゃんには何度も話してる事なんだけど、理論上強化って言うのはどこまでも無限に出来る。だけど実際は強化に体と魂が耐え切れなくなくて、個人個人に許容量が存在するんだよ」
「確かにな。同じ魔力強化でもこいつみたいにバグってるのと普通のやつでも違うからな」
「誰がバグってると!?」
「そうそう。龍族を含めた一部の種族はそれが高い。龍以外となると特に有名なのが鬼だね。あっちは肉体強度に全振りだけど」
「ああ、魔力で身体を覆ったりとかね」
「他にも一般的には知られてないけどエルフ種とかは魔力回路の強化とかね」
そんなんもあるのか!?
「あの……私はよく分からないのですがそれって私も出来るんですか?」
「アリシアは出来ると言うよりも既にしていますよ」
「そうなんですか!?」
「ええ、魔力回路の強化は便宜上、強化とは言いますが、魔力の通り道を増やす行為の事を指します。この強化が可能な種族は無理矢理通り道を増やすのではなく、自然に増えるので認知出来なくても仕方ありません」
ある種龍族と同じようなもんか。
「そうなんですね……」
自分の手を見下ろして不思議そうにするアリシア。
この強化が可能な種族以外は無理矢理増やすしか方法がなく、それにはかなりな苦痛が伴うらしい。
便宜上強化と言うが成長と言い換えれば、自分では気が付かない内に背が伸びていたりするようなものだから確かに気が付きにくいかもしれない。
魔力回路は出力や練る速度なども関係するらしい、確かに魔法が得意と言われるエルフなら納得だ。
精霊なんかは違うのか? と、思ったがむしろ精霊は魔力そのものが変化したようなものなので、その身体自体が魔力回路みたいなものなのだとか。
妖精はエルフと精霊の中間くらいの生物らしい。
「一般的な生物の強化許容量を50%とした時、天才と呼ばれる人間が100%ですね。これ以上になると通常、体の方が持たないので本能的にストップが掛かります」
「天才超える超越者達は100%を超えて120%とかの力を発揮出来るのも居るよ。漫画とかで身体がボロボロになりながら限界超えたパワーで戦う感じだけど、あの感じでも120%とかかな」
「龍族は?」
「彼らも基本的には100ですが、龍神や一部は制限がありません」
「無制限とな!?」
「そこが龍族の強みだな」
「ほほう」
その言葉でミコト達の方を見ようとした私は何故かそこで澪と目が合った。
「なるほどそういう事か。だから属性を強化と言った訳だな」
すると澪は得心がいったと言うようにそんな事を口にした。
どういう事だ?
「流石、近くで見て来た訳ではありませんね」
「まあな」
少し納得が行かなそうに頷く澪。
しかしなんの事だ?
「みーちゃん。一人で納得してないで皆にも教えて下さい。それじゃハーちゃんと一緒ですよ」
「なんでそこで私を下げるのかな!?」
「簡単だ。龍族の特性は適応なんだろ」
「その通りです」
くそう。訴えを華麗にスルーするのはやめて欲しい。って、なんで皆してこっち見てんの?
「適応って、それじゃあハーちゃんと一緒って事ですか?」
なぬ!?
「そうです。実例を知っている皆さんならこの特性の凄さが分かりますよね? まあ、ここまで異常なのは龍族にも居ませんが」
「ちょいと待てや!? 異常なのって私の事を指して言っているのかゴラァ!?」
「自己強化に合わせた適応と進化。これにより龍族は今程の力を手に入れて行きました。まあ、今現在の龍族でそこまでの適応力を持っているのは一部ですが」
ねえ? 今結構乱暴な言葉使って威嚇しましたのよ私?
最近皆のスルースキル上がりすぎじゃない? 少なくとも新規勢はそこまでの領域に達してなくてもいいんですよ?
「それが制限のない奴らという事か」
「そうだな。龍族も時代が下がるにつれて種とし安定して来ているし、その能力自体なくなってきているからな」
澪の質問に心が答え皆も感心したように聞き入っている。
ああそうですかスルーですか。良いもんどーせ私のツッコミなんて誰も聞いてくれないんだい。
「やはり種として安定すると落ち着く傾向にあると言うことか?」
「そうですね。どの世界でも突出した個体が出る事はあっても、種全体が進化の方向に向かうのは危機に瀕した時や、それに次ぐ状況にある時が多いです」
ねえ? なんで私の疑問スルーで皆だけ理解が進んでるの? 私はまだ私の特性が適応とか言われてる事を理解してないんですけど?
なんで私が知らないのに皆の中では周知の事実なの?
澪が質問しテア達がそれに答える。
構って貰えない私はその質疑応答を聞き流しながら自分の中で思考を組み立てる。
しかしなるほど……龍族の特性が適応ね。
つまり簡単に言えば、自分の限界を超える強化に常に適応し続けた結果の進化という事だ。
長い年月が必要だが、ある意味種としては順当な進化を辿っていると言っても良い。
それに色んな作品でも龍族は多種多様な種類が居る。
火や水などの元素系から環境や地域に適応したタイプ。劣等種まで加えればものすごい数になる。
それを考えると納得しかない。
「……ああ、そっか。龍族とスライムは根本的には一緒なのか」
「おい、流石にそれはないだろ。バカ」
「そうですよハーちゃん。流石に違いすぎますよ」
私の呟きに即座に反応する二人。
他の皆もちょっと呆れ気味でこっちを見ている───が。
「流石。常識という枠内で収まらない思考はやはり白亜さんが一番ですね」
「ですねー。しかしまあ、ハクちゃんもよくそれがわかったね。普通、教えられてもピンと来ないよそんなの」
「ちょっと待て。それはハクアが言った事が正しいって事か?」
「ええ、根本的には白亜さんの言う通り龍種とスライム種は同じです。龍種は強化に自身の身体を適応させることに特化し、スライムは環境に自身の性質を適応させることに特化した種族です」
「スライムは性質の変化が主だから多種多様な種類に変化するけど、龍種は肉体の強化がメインだからスライムほどの多様性がないけど、それでも種族の中でも色んな種類が居るよね」
「それは……まあ、確かにそう……かも?」
あまり納得はいってないようだが、ミコト達も思い当たる節はあるようだ。
「まあ色々と話しましたが、強化許容量に制限がないごく一部と言う事です。ちなみに白亜さんは150%程です」
オチみたいに使うのやめて貰えます?
「ってか、漫画の主人公の限界突破超えてんですけど」
「白亜さんの場合は常に崩壊との戦いですからね」
ド畜生!?
「話が大きく逸れて寄り道しましたがここからが今回の本題霊力についてです───と、その前に少し休憩にしましょうか。もう結構話していますしね」
と、言うわけで休憩になったが、私だけは逃亡の恐れがあるという事で何故か再び捕縛されたのだった。
扱い酷すぎない!?
読んで頂きありがとうございます。
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