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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ここで来ちゃうの龍の里

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夜食も食べたい

「スキルの確認はこんなところですね」


「いや、毎度毎度これだけ多ければ十分たが?」


「ですよねぇ。普通はこんなに一気にスキルなんて増えるものじゃないですし」


「一生懸命生きてる結果だと毎回言っているだろうが!?」


「お前の場合それだけで既におかしくなるんだよ!?」


「おかしい言うなし!? って、どしたんテア?」


 いつの間にかこちらをジッと見ていたテアに嫌な予感がしつつも声を掛ける。


「しかし……ふむ」


  だが当の本人は私の顔───いや、正確には瞳の奥を覗き込むように見つめながら何も答えない。


「ああ、申し訳ありません。少々予定と違ったのでつい」


「えっ、お前の予定とか怖すぎるんだが」


「そうか。ここまでか……存外楽しかったぞ親友」


「ハーちゃんの事は何時までも忘れませんからね!」


「そうやって一瞬で見捨てるのやめない!?」


 良くないよそういうの!?


「白亜さん少し良いですか?」


「……そういうのは返事待ってからにしてくれません?」


 言うやいなや、テアは私の顔に触れそうなほどグイッと自分の顔を近付け私の瞳を覗き込む。


 目が離せないのは何も見惚れているからではない。


 もちろん元女神であるテアの整った造形は誰も彼もが見惚れるようなものだが、今私に起きている現象はそれとは全くの別物だ。


 テアの瞳に私が映り、私の瞳にテアが映る。


 お互いにお互いの姿が映り、そのお互いの姿がまたお互いの姿を映し出し、何処までも何処までも連なっていく。


 まるでそれが当然であるかのように身体が硬直し、私の意識もまたテアの瞳に映る私の中に溶けていく。


「こんなものでしょう」


 一体どれほどその状態が続いたのだろう?


 ほんの一瞬のような気もするが、呆れるほどに長い時間だった気もする。


 まあ、周りの反応から察するに一瞬だったぽいけど。


「にょわっ!?」


 そう思った瞬間、私の頭の中にシステムの音が鳴り響く。


 ▶個体ハクアがスキル【課金】を獲得しました。


 ▶個体ハクアがスキル【完全詠唱】を獲得しました。


 ▶個体ハクアが権能【傲慢なる怠惰】を獲得し【鬼龍の威圧】が統合されました。


 ▶個体ハクアが権能【怠惰な暴喰】を獲得しました。


 ▶個体ハクアが権能【傲慢な暴喰】を獲得しました。


 ▶個体ハクアが権能【虚飾の幻影】を獲得しました。


 ▶個体ハクアが権能【虚飾の幻痛】を獲得しました。


「間抜けな声を上げてどうした?」


「そのシームレスに罵倒するのやめない? なんか知らんが一気にスキルと権能覚えた」


「ほう……」


「テアさんがやったんですか?」


「ええ、白亜さんの中に未だに形を決めかねている力の残滓があったので、それに形を与えてみました」


「いやいや、そんなん出来るなら私毎回寝る必要ないのでは? 結構な間ご飯とか食べられない事多いのよ?」


「飯の事は置いといて確かにその通りだな」


 飯の事を置いとくとか何言ってんだこいつ? 一番重要な事だろうが。


「そうですよテアさん。ハーちゃんが起きるまで私も皆もいっつも心配してるんですよ」


「申し訳ありません。ですが今回は特別条件が揃っていたから出来ただけです」


「「「条件?」」」


「簡単だよ。今回ハクちゃんの中にあった力ってのは、いつスキルとして発言してもおかしくない状態だったんだよ。だからテアさんでも干渉出来たってわけ」


「それならなんでスキルになってなかったの?」


「う〜ん。ここからは憶測だけど、ハクちゃんの力は邪神を取り込んだ結果と、ハクちゃん自身が神に近付いて出来た力なんだよ。だからハクちゃん自身がその力を本能的に決めかねてる状態だったんだと思う」


「……つまり進路に悩んで進学か就職かを決められてなかったみたいな?」


「うん。そんな感じでいいんじゃない?」


 この野郎、途中でめんどくさくなりやがったな。


「正確に言えば私は最後の後押しをしただけなので、希望校や就職先を斡旋しただけですけどね」


「あっ、テアさんもこの説明に乗っかって続けるんですね」


 ふむ。つまり全く決まってなかった訳じゃなくて、ある程度方向性だけ決まってたものに形を与えたって感じか。


 まあ、内容は見てないからまだわかんないけど、テアが介入したなら無駄になるものではないだろうから構わないけど。


 正直、私のスキルは私のスキルが勝手に考えて作るとデメリット付きのが多くなるし、メイドインテアの方が信頼性が高いと言う悲しい現実。


 泣けるぜ。


「まあそれなら良いや」


「相変わらず軽いな」


「だってなんになるか分からないし、いつゲット出来るかも分からないなら、先に使える物ゲット出来た方が良いし。選べるなら別だけどそうじゃないし、たらればなんて話しててもしょうがなくない?」


「ハーちゃんらしいですね」


「まあ確かにそうだな。それで、どんなものを覚えたんだ?」


「えっとね……まずは……【課金】?」


「「「……。ハァ……」」」


「ちょっと待て!? これは罠だ!?」


「いやもう完璧にお前らしいとしか思えないんだよ」


「まあ……よりにもよって【課金】ですもんね。っていうかどんなスキルなんですか?」


「うぅ……嵌められた。スキル内容は……」


 課金

 自身の体力を消費してエネルギーを創り出す。


「……うん。名前の割には普通の効果だな」


「そうですね。確かに普通ですね。むしろなんでこれが【課金】なんですかね?」


「確かに……いや、なんか隠れてるだろこれ? ちゃんと出てこいや!?」


 ▶ハクアによりステータスが看破されました。スキル【課金】の隠された効果が現れました。


「やっぱりか!? なんで私のスキルなのに色々隠そうとするのコイツら!?」


「で、どんな効果が出てきたんだ」


「クソぅ。私よりも順応しやがって」


「まあ、ハーちゃんの事だからしょうがないですよ」


 毎回毎回それで納得される私の気持ちよ……。


「う〜とね……」


「どうした?」


「消費した体力にたいして0.5~3倍の倍率でエネルギーが回復されるらしいです……」


「……つまりはガチャ要素か」


「ガチャ要素ですね」


「ちくしょうだから課金なのか!? そこまで行くなら十連と天井も寄越せよ」


「あのハーちゃん? これLv表記ありますしその内出てくるんじゃないですか?」


「うわ。マジだ……そんな気がして来た」


「白亜だからなりそうだな」


 心まで乗ってきた!?


「で? 次は?」


 完全詠唱

 魔法又はスキルの詠唱を完全に唱えた場合威力が上昇する。


「これは普通だな。隠し効果も無さそうだし」


「だーね。後は権能だね」


 傲慢なる怠惰

 敵対する相手に威圧を放ち相手の本能をねじ伏せる。

 敵対する相手に強力なデバフ効果、力の搾取。

 相手の意志が完全に折れた場合、相手を強制的に服従させる事が出来る。


「【鬼龍の威圧】が統合されてるっぽい。威圧に色々付加された感じだね」


 怠惰な暴喰

 エネルギーを摂取する事で体力を含めた全ての力が通常よりも早く回復する。


「これはご飯を食べれば怪我とかも回復早くなるって感じですか?」


「そうっぽい」


 傲慢な暴喰

 現在失っている自己のエネルギーの倍のエネルギー攻撃を捕食する事が可能になる。


「お前、本当になんでも食えるようになるな」


「照れる」


「褒めてねえよ!?」


 虚飾の幻影

 自身の力を使い、生み出した幻影に実態を持たせる事が出来る。強度、エネルギー量は自身の力に依存。

 また、自身と同じ分身を作る事も可能(ステータスは本体の半分程度)


「個人的にはこれが一番有用だな」


「お前以外でも面倒なのにお前が持つとより面倒な力だな」


「そしてなんだかんだと虚飾の力が発現したというね」


「ああ、確かにそうですね」


 虚飾の幻痛

 攻撃箇所を起点に相手へ幻の痛みを脳へと直接送る事が出来る。


「で、最後がこれ。これも使い勝手良さそうではあるけど、ダメージとは別なんだよね?」


「はい。あくまで幻覚の痛みですね。その代わり精神防御が低い相手には普通の怪我よりも辛いかもしれません」


「ふむ。検証も出来ないしぶっつけ本番って感じかな」


「そうですね」


 と、全てのスキルを見終わった所で私も起きたばかりだし今日は解散となったのだった。


 夜食も食べたい。

読んで頂きありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
いろいろ映えてきたーw 傲慢な暴食って やはり過食ではハリセンボン? 頭皮とかもふっくらして 髪の毛もボリュームと張りが?w 食べすぎてポテるハクアさんも みてみたいよーなw でもあのカロリー消費…
これって、課金で出来たエネルギーも対象に出来るなら、怠惰な暴喰とのコンボが無限のエネルギー生成装置になるんじゃ・・・
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