あっ……やっぱり怒ってた
ハクアのステータスはなるべく早い内に調べて載せたいと思ってます。ちょっとサボってて不明になってるとかじゃないんだよ〜( ̄▽ ̄;)
「まあ、とりあえず権能として出てきた理由は説明付いたから、次はそれぞれの能力を試すか」
「私の能力なのになんで澪が仕切ってるん? 別に今検証しなくても後で私がやれば良くない?」
「お前に任すと検証だけで数日出てこなくなるし、やばい使い方勝手に見つけるし、それを隠匿するからだボケ」
「そ、そんな事……し、しないよ?」
「すでに自白してないかしらこれ?」
「はぁ、やっぱりハーちゃんは可愛いですねぇ」
失敬だな君達!?
「でも確かにハクア一人にすると全然出て来なくなりそうな能力だよね」
「澪やエレオノの言う通りですね。早く検証してしまいましょうご主人様」
アリシアの言葉に全員が頷き私をジッと見詰める。
くっ、逃げられないのか……。
「そ、そもそもやばい使い方とかどんな使い方を想定してるんだよ」
苦し紛れではあるが些細な抵抗を試みる。
「通貨偽造」
ウグッ!?
「そのほかにも思い付く物はいくつかあるが言ってみるか?」
「……いえ、結構です」
「なるほど……食べた物を再現出来ると言う事は、そんな事も出来るんですね。とはいえやりませんよねご主人様?」
「も、もちろんだともさね」
「……ハクア。やろうとしてたんだね」
「なぁ、何を言うとりますのんエレオノさん。そ、そもそもそんな恐ろしいこと思い付きもしてませんよ?」
「……ハーちゃん。流石に苦しいですよ」
「そもそも私が思い付いてる時点でお前が思い付かない訳がないだろ」
「いやいや、そんな事はないからね?」
「……なんでこの子うちの国を乱すような事ばっかり思い付くのかしら?」
違うと言ってるんですがアイギスさん!?
「わかったからさっさとやれ」
「……はい」
と、言うわけで権能の検証が始まった。
まずはこちら【傲慢な貪食】
能力詳細はこうなっていた。
無機物有機物問わず食べる事が出来るようになり、食した物を自身の魔力で再現出来る。
また、自身が食した物同士を掛け合わせ全く別の物を創造する事も出来る。
自身の能力を超えた性能の物は作れず劣化した能力の物が出来上がる。
「まずは無機物食わせてみるか」
「やめろ! おもむろにその辺で拾って来たような石を手に取るな!?」
「澪、流石にそれはどうかと思うわよ」
「そうか?」
おお、アイギスから助けが入るとは思ってなかったよ。
さっきのでちょっと怒ってるかと思ったけどそんな事はなかったらしい。
「どうせやらせるならもう少し価値のある物にしましょう。この宝石とかどうかしら?」
「石より硬いのが来た!? 歯が欠けたらどうしてくれる!?」
「大丈夫よ。国が傾けられるのに比べたら貴女の歯くらいどうとでもなるから」
あっ……やっぱり怒ってた。
「いや、その、ね? それは澪が勝手に言ってただけでして」
「はい。これでお願いね?」
「かしこまりました女王たま……」
「たまはやめなさい」
てかこれ、普通に出されたがダイヤモンドなんですが? しかもかなりデカくて大きいのですが? 握りこぶしよりもちょいデカイとか地球だったらやばいサイズですよ?
しかしモース硬度が=絶対的な硬さと言う訳ではない。
あれはあくまで宝石としての価値を守ると言う意味で傷付きにくさという意味合いが強く、衝撃が加わった時の脆さで言えばダイヤモンドはむしろ弱い方に入る。
だから砕くだけなら方法はあるにはある。
とはいえ、この大きさのダイヤモンドを普通に食えと出されても困る訳でして。
歯なんかでダイヤモンドは砕けないんだよ!? 今の私ならドラララララァーッ!! と、殴れば砕けるかもだけど。
噛むと言う行為は歯と歯をぶつけてすり潰すと言う行為に近い。
それならば引っ掻き傷よりも衝撃に近いと言えなくもないがやはりサイズが問題となる。
ここはやっぱり出来ないと言うべきだろうか?
そう思って周りを見ると何故か皆期待の籠った目でこちらを見ている。
……フッ、やったらぁ!!
握りこぶし大の大きさのダイヤモンドに思いっきり被り付きガチンっという音が響く。
やっぱり無理だったかと思った瞬間、歯がそのまま突き進む感覚、そして更にカチンと自分の上下の歯がぶつかり合う感触がした。
……マジで?
自分で自分が信じられないのだが普通に食えてしまった。
感覚で言えば地球で食べたことがある瓦せんべいとかの感覚に近い。
それでさ……皆が期待してたから食べてるのにそんな目で見るのやめない?
ガリゴリとおよそ食べ物が出さない音を出しながら食べる私を皆がちょっと引きながら見ている。
私だって自分にびっくりしてんだよ?
とはいえここまで来た最後まで食べるのだが。
味は全くなくて、溶けない氷でも食べてる気分といいましょうか、不思議な感覚である。
「ご馳走様でした」
最後の一欠片を口に含んで噛み砕き、呑み込んでちゃんと言う。
これぞ教育の行き届いた現代人の証なり。
だからそんな野蛮なモノを見る目でこっちを見るな。
「おま……大丈夫なのか?」
最後まで見届けた澪が恐る恐る聞いてくる。
そう思うならもうちょっと早く言おうか?
「一応平気。ちょっとお腹に溜まってる感はあるけど、多分消化も普通に出来ると思う」
これはなんとなく感覚的に理解出来た。
というよりそれこそ暴喰さんがなんとかするので、消化に関しては普通に心配はしてない。
「遂に無機物まで食うようになったか……」
「ハーちゃん。遂にここまで……」
「そんな目で見んなよ!? やらせたのお前らだからな!?」
「それでダイヤモンドは作れそうなのか?」
ド畜生。普通に流しやがった。
とは言え、私も気になるので試してみる。
目を閉じて力に集中すると、私の魔力で作れる物がなんとなく頭の中に浮かんでくる。
……あっ、これ今まで食べた魔物肉も作れそう。
素晴らしいこれこそまさに神の権能に相応しい力だ。
「どうした?」
「いや、ダイヤモンドも問題なく作れるよ。それに今まで食べた魔物肉も魔力消費で同じように作れそう」
「ほう。それは面白いな。とはいえ、まずはダイヤモンドからだ」
「りょーかい」
言われた通りダイヤモンドの作成をしてみる。
頭の中に浮かんできた作れそうな物の中からダイヤモンドを選ぶ。
すると私が差し出した手のひらに魔力が集まり、それが光となる。
思ったよりも魔力消費がデカイ。
魔力の流出が止まるとそこにはさきほど私が食べたのと同じダイヤモンドがあった。
「おお……出来た」
「お前が驚くなよ」
「いや、だって普通にビックリしたし、とはいえそんなにコスパ良くないかも」
「そうなのか?」
「うん。結構魔力持ってかれた」
「なるほど……」
よし。次は魔物肉を作ってみよう。
とりあえず作るのはアイランドオークのロース肉。
どうやら食べ物を作る際は原材料しか選べず、肉に至っては部位ごとになるようだ。
ある意味便利なのか面倒なのか、判断にこまる仕様である。
同じように魔力が集まり光が生まれそれが収まると指定した肉が出来上がる。
おお、まさに神の権能。
「でけた!」
「おまっ、勝手に!?」
「ふむふむ。これはアイランドオークのロース肉ですね。しかしこれは……」
「どうかしたのか?」
「いえ、肉としては本物ですが、本当にただの肉のようですね」
「つまり、これをコイツが食べてもスキルは得られないって事か?」
「ええ、そうなります」
「そっかぁ。期待したけどそっちはダメか。まあ、肉を魔力で作れるのに比べたら些末な問題だから全然構わんのだが」
「いや、メインをそっちにしろよ」
澪のツッコミに全員が頷いた。
何故!?
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