むしろ推奨しましょう
花粉症、風邪、喘息のトリプルコンボで死にかけていたので更新出来ませんでした。
とりあえずちょっと良くなって続きを考える余裕が出来たので再開します
登場と同時に処理落ちフリーズをかます駄女神を見かね私は簡潔に口にする。
「説明めんどいから数話前から読んでこい」
『またそんなメタな事を……。なるほどそういう展開ですか』
「ごめんなさい。あの二人は何を言ってるの? 私の知ってる言語じゃないと信じたいんだけど?」
「あいつに関わるのにこの程度の事を気にしたら人生辛いぞ?」
「あるがまま全てを受け入れれば良いんですよ千早ちゃん。ハーちゃんだからしょうがないんです」
「えぇ……。と言うか、あの人もあの人で運営の一言で出て来て良い方じゃないわよね? しかもあんな一言でちゃんと理解出来てるし」
「それについてはまあ、私の方もアレの同類だからとしか言えないな」
「そうですね。ノリと受け入れ速度がハーちゃん並なんですよあの人」
『「失敬な! こいつと一緒にしないで!?」』
くっ、あまりの物言いに待ったをかけたのにセリフがダダ被りしてしまった。無念。
「し、シルフィン様! このような場で拝謁出来る事、誠に───」
『ああ、良いです。良いです。そういうのは』
駄女神の登場で同じくフリーズしていた全員が動き出し礼の形を取り、代表して大聖女であるミカが挨拶するが、駄女神はそれを遮る。
人の挨拶を遮るとは失礼な奴め。
『ハクアの前でそんな事をやられると……既に人をおちょくるために肩あっため始めてる!?』
「失敬な。そんな事がなくても常におちょくるつもりで居るわ!」
『失敬なのは貴女なんですけどね!?』
さっきからプリプリと何が気に入らないんだこの駄女神は、せっかく最近空気と化してるから出番を作ってやったというのに。やれやれだな。
『くっ、貴女にそんな事を心配される言われはないんですが!?』
「プっ、負け惜しみです?」
『良いでしょう。私もそろそろ貴女と決着を付ける頃だと思ってたんですよ』
「あっ? こっちのセリフだが? 表出ろやコラァ!?」
「そこまでになさい。シルフィン。記録を見たなら呼び出した理由は分かるのでしょう」
『あっ、はい。分かります』
テアに凄まれ借りて来た猫のように大人しくなった駄女神が正座する。
しかしなぜ私も同じように隣で正座させられているのだろうか? そしていつの間にこうなった? ふっしぎー。
「で? お前の見解は?」
『……そうですね。恐らくは私もハクアなら大丈夫だと思います』
「その心は?」
『既に実績が二つある事、そして何より貴女の適応能力は私達神にさえ予測出来ないものなので、恐らくはとしか言えませんね』
「チッ、役立たずめ」
『女神ビーム』
「どわっとい!? 何今の!? サラッと新技出して攻撃するとか何考えてんの!? ちょっと遅れてたら消し炭じゃねえか!?」
『チッ……避けられましたか』
「……貴様」
シレッと横向いて言い放ちやがったぞこの女。
クソッ、やはり早く結界を突破する方法か、女神でも呪殺出来る方法を探らねば。
出来れば三日三晩お腹が猛烈に痛くなるとか、必ずタンスの角に小指をぶつけるとかみたいな嫌がらせに特化したものが良い。
『貴女……なんて恐ろしい事を……』
チッ、どうやら思考を読まれたようだ。
「あの二人、本当に中身そっくりなのね」
「ああ、私も驚いたからな。アレと同じような思考のクズが居るとは思わなかったしな」
「そうですね。考える方向性が同じなんですよねあの二人」
くっ、後ろでごちゃごちゃ言いおってからに、ツッコミを入れようとしたタイミングでふと横を見たら、駄女神と同じタイミングで目が合ったから何も言えなかった。
ツッコミはその場の鮮度が大事なんだよ。
一拍遅れたらツッコミにあらず。
……私はなんでツッコミについて語っているのだろうか?
「じゃあ大丈夫って事でええん?」
「正確には大丈夫だと思うけど分からない……ですね」
『単純な計算であれば大丈夫なはずなんですがね』
「一応聞くが、単純な計算とは何を指すんだ?」
『ハクアのスペックでハクア以外が同じ事をした場合です。そこにハクアという要素が加わると全く分からなくなりますが』
「それはまあ……そうなりますよねー」
いや、納得出来る要素など皆無だっただが? なんで皆して納得出来るの?
「そもそも私のスペック的に大丈夫だって言うなら大丈夫なのでは?」
『貴女の場合はそんなに単純じゃないでしょうに。そもそもスペックだけで言えば貴女今までに何千回死んでると思ってるんですか?』
「まあ、こいつのスペックで聞いた限りの戦闘したら、1000人中1000人普通に死ぬだろうからな」
「そ、そんな事はないと思います!」
「黙れリアル死に覚えゲー難度」
酷い。あんまりだ!?
「もう、みーちゃん。そんな言い方流石にハーちゃんが可愛そうですよ」
「瑠璃……」
私の味方はお前だけだよ。
「じゃあお前出来るか?」
「ハーちゃんじゃないんだし無理に決まってるじゃないですか? って、ああ、ハーちゃんが離れて行く」
「ええい。触るなちくしょう!」
「とりあえず現状をまとめるとこんな感じですね」
収拾がつかなくなった段階でテアがいつものようにまとめに入る。
まて、私はまだ何も納得していないぞ!
そんな私の気持ちなど知ったものかと言うようにテアによりパパっとまとめられた。
起きうる事態。
1、驚くほど簡単に受け入れる
2、受け入れたにも拘わらず変化なし
3、暴走の危険(恐らくは可能性は低い)
4、とりあえず寝込む
「と、今までの経験上こんな感じでしょうか」
「個人的に2番との合わせ技だけは勘弁願いたい所存」
マイナスでしかないやん。
「そうですね。とはいえ、その場合でも白亜さんにはルシファーという強力な手駒は増えますよ」
「むっ、それもそうか」
そう考えれば例え力が手に入らなくても差し引きプラスだな。
「それにですね。ルシファーの邪神の力を奪うと言う事は、それに紐づいてる天使としての力も奪う事と同義です。そうなれば魔の力に傾いている今の白亜さんの力を平均に近付ける事もできます」
「……噛み砕いて」
「バランス崩れてるので聖の力も必要です」
「あの……」
テアの話を聞いたミカが遠慮ガチに手を上げる。
「はい。どうぞ」
「それならば私もハクア様と契約を結び、配下に加えて頂くことも可能と言う事でしょうか?」
えっと、何言ってるのこの子? なんでそんなに期待に満ちた目で配下になるとか言ってるの?
「可能です。むしろ推奨しましょう」
「ありがとうございます。ハクア様、どうか私の事も受け入れて下さいませ」
そう言ってミカが私に抱き着いてきた。
ふおお、なんか極上の柔らかさが腕に、これが天使の抱擁と言うものか!?
「い、いやでも、流石に大聖女の熾天使は不味いのでは?」
「ルシェは受け入れるのに私はダメなんですか?」
やめてそんな悲しそうな顔しないで!?
「……わかりましたハクア様。それなら私にも考えがあります」
「か、考え?」
「書類仕事を含めた事務仕事得意です! 中間管理職なんで!」
「採用」
「ありがとうございます」
「それでいいの!? さっきまでのやり取りは!?」
「いいに決まっておろうが! 事務員大事、書類仕事出来る人とても大事」
採用理由なんてそれで十分なんでい!
読んで頂きありがとうございます。
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