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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ここで来ちゃうの龍の里

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ひっ、人生全肯定ママが居る!?

「ついでだからこの間話してた奴も実行しちゃうおうぜ」


「この間って……もしかして病院の国営化!?」


「そうそう」


「ついででやる事じゃないだろが。それ」


「ハーちゃんだからしょうがないですよ」


 失敬な。


「色々と言いたい事はあるけど、この間は時期尚早って話にならなかった?」


「うん。一番の問題が片付かなかったからね。けど今度はこいつら巻き込めばそのハードルは低くなる」


 この計画は病院を全て国が運営して給料を払う形式にすると言うものだ。


 これにより病院の流行り廃りがなくなり、バカ高い治療費を払わなくても良くなる人間が多くなり、治療を受けられる人が多くなる。


 個人経営も多いので知識に差が出来たり、薬が行き届いてない病院も多い中、その心配も少なくなり、病院間の医療体制を整えるのが目的だ。


 また、聖女達に怪我の治療を任せ、医者には病気の治療を任せる事で棲み分けもしつつ、患者にも何処に行けばいいのか分かりやすくする目的もある。


 とはいえ、国が無理矢理推し進めれば今儲かっている医者は当然反発するだろう。


 それをどうするべきかと悩んでいたが、聖女様の威光があれば医者程度どうとでもだまくらかせる。


 それだけ聖女という肩書きは大きな力があるのだ。


「……なるほど」


「あ、あのなんのお話でしょうか?」


「見習い聖女に働き口を作りつつ、この国に根ざせるようにして、更には実地訓練出来たら嬉しくない? しかもその間口が広がって、 国が管理してくれる」


「そ……それは願ってもない事ですが」


 うんうん。そうだよね。


「凄いわね。嘘は言ってないのに向こうにとって好条件にしか聞こえない」


「まあ、あってはいるからな」


「ですね」


「反発する所はどうするつもり?」


「そういう所には提携を勧める」


「提携?」


 その病院には国からの給料は出なくなり、薬や治療が無理な場合問い合わせて貰って対処する。


「て、感じ」


「ふーん。それにも従わないのは?」


「放置」


「えっ? それで良いの白亜さん?」


「うん。国営化すれば治療費は安くなる、そうすれば現行通りの体制で行こうと思う患者は少なくなるし、医者もやって行けなくなる。逆にそれでも行こうと思う名医なら居てくれていい」


「確かにそうかもね」


「はいじゃあコレ。確認してね」


「えっ? あっ、はい」


「お前、その書類どこから出していつ作った?」


「ふふふ、実は私もパワーアップしてるのだよ」


 怠惰の権能を上手いこと組み合わせれば、頭で考えた文章を紙に出力して出せるようになったのだ。


「なんだ。ただのコピー機か」


「便利なのは認めますけど、ますます人間離れしてきましたねハーちゃん」


「もう人間に拘る必要ないんじゃない白亜さん」


 その感想はあんまりだと思うの。


「あ、あの、本当にこの内容で月々こんなに頂けるのですか?」


「もちろん。ただそこから家賃とか住民税とかは払う事になるよ。それと一般授業は無償で受けられるけど、学校内の治療は持ち回りで無料ね。そのほかの授業は同じように学費払えば受けられる。それから───」


 決まった事、話しながら決めた事を踏まえてどんどん計画を形にしていき、アルカの疑問を解消していく。


「聖女達はどれくらいで移動の準備出来そう?」


「えっと、二ヶ月もあれば準備は出来ると思います」


「じゃあ二ヶ月後が目安ね。そこまでに住む場所含めこっちも色々整えとくよ」


「しかしいいのか? 一気に移動しても、少しづつ移動しても教国の横槍は入るだろ」


「ええ、それが問題なのですが……」


「あっ、それも大丈夫。時間もコストも掛かるけど、一回使い切りの転送陣で運べるよ」


「いつの間にそんなもんを」


「これも怠惰の権能」


 入口と出口の両方に同じ魔法陣を設置して、色々な触媒も用意する必要はあるが、それさえこなせば一気に人も物資も運べるようになった。


「……お前、なんか大事な情報抜け落ちてるだろ絶対」


「あるかもしれないけど現状思い至りません」


 いや、マジで。


 私にとっての大事と皆にとっての大事が違うから、どれがどれだかわからないんだよ。


「まあ良い。冒険者ギルドにも後で話し通しとけよ。ぜったい忘れそうだから」


「大丈夫。瑠璃に任せた」


「任されました」


 うむ。流石である。


「甘やかすなよ」


「嫌です。ハーちゃんは褒められ慣れてないから、私がハーちゃんはいい子でやれば出来る子って、誰がなんと言うおうと私が褒めて褒めてドロドロになるまで甘やかして、辛くなったらいつでも私の所に来て良いですよって、私なしじゃダメな子にする予定ですから♡」


 ひっ、人生全肯定ママが居る!? でも自分でやりたくないしなぁ。


「相変わらずヤベーなこの女。まあ、いつも通りと言えばいつも通りだが」


「澪は私の方を手伝ってくれる?」


「わかった。このバカに任せると何を差し込むか分からないからな」


「やだ怖い」


 失敬な奴らめ。


 現状差し込めるとしたらちょっとお小遣い中抜きする事くらいでい。


「さて、アルカの要件はこれで終いで良いのかな?」


「は、はい。この度は私の話を引き受けて頂きありがとうございました」


「だってさアイギス」


「私ほとんどやってないわよ」


「それでもこの国はアイギスの国だからね」


「ハァ〜。明らかに責任ぶん投げようとしてるわねこの子。まあいいわ。これからは良き隣人、そしてこの国の住人として仲良くやりましょう」


「はい。よろしくお願いいたします。アイギス様」


 ふーむ。これでやっと一件か。


「さて、次は?」


「次はコチラの要件で良いんだったな?」


「ええ、どうぞ。ワタクシは一番最後で構いません」


 武の聖女が破邪の聖女に確認を取ると彼女はそう答える。


 そう言いながら視線は向けてないのに意識だけはめっちゃ向けて来るんだよなぁ。


「あ〜、硬っ苦しいのは苦手なんだが構わないか?」


「別に良いよ。私も苦手だし」


「助かる。俺の名はディルガ=ランド。ディルガと呼んで欲しい」


 武の聖女と呼ばれるだけあって武人のような雰囲気を纏う彼女。


 そんな彼女は一人称も俺なので聖女って感じはあんまりしない。


「ディルガ様。はしたないですよ」


「ここには信者も教会騎士も居ないから良いじゃねえか」


「ハァ〜、全く」


 ちなみに転がっているフロストとか言う存在は敬虔な信者であり、教会騎士なのだが忘れるれているようだ。名無。


「さて、ハクア。まずはアルカの提案を受け入れてくれた事、感謝する。見習い聖女の件は俺達聖女も全員どうしようか悩んでたんだ」


「気にしなくて良いよ。こっちにもメリットがあったから」


「そう言って貰えると助かる」


「で、そう言うって事は全くの別件って事だよね?」


「ああ、俺が頼みたいのはお前達の力を貸して欲しいって事だ」


 まっすぐ真剣な顔でディルガは事の詳細を話し始めた。


 事件が起こったのは一ヶ月ほど前、とある村の様子がおかしいと報告があり、時期最有力聖女候補と呼ばれる見習い聖女と、教会騎士がその村に向かったらしい。


 しかしその後、村に向かった一行は忽然と姿を消したそうだ。


「その報告ってのは何処から?」


「行商人からだ」


「内容は?」


「村人は一件普通に見えるが、言動が噛み合わないことが多いという話だった。しかもそれが一人二人ではなく、誰もそれをおかしいと思っていないと」


 ふむ、確かに妙だ。


「その調査に行った奴らに関しては全く分からないの?」


「ああ、近隣の村に一泊した事までは確かなんだが、その後の行動は分からない」


「逃げた。もしくは教会騎士がなにかしでかした線は?」


「ない」


「理由は?」


「俺達の仲間には遠見の聖女という奴が居る。そいつは過去視の力も持っていて、近隣の村から件の村に向かった所までは視たそうだ」


 ……意外と聖女のバリエーションが多彩……ではなくて。


「じゃあその村でなにかが起こったのか?」

 

「恐らく。報告を受けて俺も行ってみたんだが、一見すれば普通の村、しかし報告通り会話が噛み合わない事が多く、それなのに───」


「言葉通り普通なのが既に異常と」


「ああ、遠見の聖女の話によれば、その村はなにかおかしな力が渦巻いているそうだ」


「ディルガは感じなかったのか?」


「……俺はそう言う細かいのが苦手なんだよ。とはいえ、異様な空気は感じた。こう……肌にゾワリと来る感覚だ。絶対になにかがある」


 うん。見た目通りのアマゾネスタイプのようだ。


 意外性のない素直なキャラクターも昨今なかなか居なかったりするからポイント高いよ!

読んで頂きありがとうございます。


ハクアの事を応援しても良いよって方は評価、感想、レビューとかどれでもしてくれると嬉しいです!

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ハクアが関わりそうな事件なのでまた面倒な敵がいるんだろう、頑張れ面倒事担当
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