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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ここで来ちゃうの龍の里

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手札がえぐすぎ

ちょいと体調不良で空きましたが更新しました

 前回のあらすじ。


 結衣ちゃんに一人で無理しないでなにかあったら相談してね。と、伝えたら何故か好感度が爆上がりしたでござる。


 知らない間に好感度が爆上がりしてるとか、これぞまさに棚からぼたもちと言うものだろう。


 ちなみに抱き着かれた私と、私に抱き着く結衣ちゃんを見た男共が、愕然としながら負け犬のような顔をしていたので鼻で笑ってやったら項垂れていた。


 ふっ、勝ったぜ。大勝利だ……いや、何にだろう?


「で、どうだったんだ?」


「ん?」


 結衣ちゃん達とは別れ帰路に就く中、なにとは言わずに澪が聞いてきた。


「どうってどういう事なの澪さん?」


「いや、コイツの事だからアイツらに接触した段階で頭の中を読んだと思ってな」


「えっ!? 白亜さんそんな事出来るの?」


 千早が何故か私から距離を取り澪の後ろに隠れる。


「ちょいと引くの止めて下さいません?」


「じゃあ出来ないのね……」


「いや、めんどくせぇ条件あるけど一応出来る」


 格下で精神防御が甘い事が条件だが、あのメンバーならなんとか成功した。


 目を合わせた瞬間に幻術を掛け、私の見せたいものを見せるのではなく、相手の記憶を投影させるという技法だ。


 弱点は前述の通り条件が厳しいこと、そして本人の記憶を投影するため、その映像はとても本人の主観が入っているのだ。


 つまり本当はそんな事なくても、本人が悪人だと思っていればそう映ったり、悪人でも本人が善人だと思っていれば善人のように映るのだ。


 なので百パーセント当てに出来る情報かと言えばそんな事は無いのである。


「えぇ〜……」


 まじ引きされたでござる。


「で、本当にどうだったんですか?」


「ん〜。ぶっちゃけ白かな。本当に結衣ちゃんに惚れてるだけだった」


 知的眼鏡は予想通り貴族だったが、没落寸前の木っ端貴族。


 家を存続させる為に研究職から冒険者になって名声を得ようとしたが、過去に裏切られた影響で他者を拒絶して生きてきた。


 だがそれではそこそこ止まりの冒険者で終わってしまう。


 そんな時、たまたま組んだ結衣ちゃんの優しさに触れ、そのまま……という、実に在り来りな展開だったらしい。


 俺様っぽい男も予想通りの王族で、ここから少し離れた所にあるアタールと言う国の三男だ。


 上二人が優秀で自分に王座が回ってこないと理解している為、冒険者になり自由気ままに生きる中、同じく結衣ちゃんと出会いその強さと生き方に触れ、今まで自分の近くに居た事のない人間性に興味を持ってという展開だ。


 次に小柄な合法ショタ。


 自由気ままに生きてるつもりの俺様三男の為に、国王である父親が付けた護衛兼報告係。


 本人は家族から煙たがられていると思っているが、その実ものすごい溺愛されていて、その為、自由気ままに生きれている俺様の監視をしていた。


 だが、そんな俺様が結衣ちゃんに惹かれ、行動を共にするようになり調査に乗り出した───まではいいのだが。

 

 調べていく中で、結衣ちゃんの人となりを知り次第に惹かれていき、護衛をするならより近くからの方がいいだろう。


 そんな言い訳を自分の中で作り、あの逆ハーレムにメンバー入りしたらしい。


「……色々どうなんだそれ?」


「護衛としては失格ですねー」


「本当にあの子、乙女ゲー主人公してるのね。あれ? もう一人の人はどうなの?」


「あー、うん……とても判断に困る。問題と言えば問題だし、放っておいても良いような、今の内に去勢しといた方が良いような?」


「なんだそれ?」


「とりあえず、一般人代表の常識担当である千早に判断してもらいたいかな? 私等だとその辺のジャッジが微妙……」


 私もだが、この辺の感覚はズレてるので澪も瑠璃も当てにならんのよ。


「普段ならこんなこと言われたら、速攻で反論する二人も黙ってるから聞くけど、私もそんなに自信ないわよ?」


「平気、平気。まぁ、私としては手札がえぐすぎてギルティなんだが、結衣ちゃんがなびかなければ大丈夫かなって感じだし」


 それだけ言うと私は自分が手に入れた情報を簡単に話し始める。


 名前はダルクアイス。


 年は24で現在は冒険者。


 元は農民の出で、顔の良さと手先の器用さ、運動神経が良いくらいの普通の人間だった。


 しかし女癖が悪く、15歳で幼馴染の子に子供が出来た事を知らされ、親になることを嫌い村から逃亡。


 その後すぐに盗賊団に捕まり、命乞いの末に雑用として生かされ、そこで盗賊としてのスキルを磨くが犯罪には加担はしていなかった。


 そのまま数年働くも盗賊団の雑用にも嫌気が差し、騎士団に密告して自身はまた逃亡し、盗賊としてのスキルを活かし冒険者として生活する。


 細々と依頼をこなしていたが、少し前にとある依頼で知り合った女性の元に身を寄せ、冒険者の活動は資格の失効ギリギリの回数しかこなさず、女性の金でギャンブル生活していた。


 そして最近、依頼で一緒になった結衣ちゃんに一目惚れ、自称真実の愛に目覚めて冒険者活動を再開している。


「───と、こんな感じやね。手札は子持ち、隠し子、ヒモ、元盗賊、裏切り者の密告者、ギャンブル依存者、借金持ち、自称一途な愛戦士?」


「「「アウトー!!」」」


「あっ、やっぱり?」


「アウトよアウト! なんなら最初の逃亡理由からアウトよ!?」


「お前はお前でよくそこでアウトにしなかったな」


「いや、一応ちゃんと最後まで見てから判断しないとダメなのかなって思って」


 そして何処までクズなのかちょっと見てみたかったまである。


「ハーちゃんって時々変な所で律儀になりますよね」


 せやな。私も時々自分でそう思うよ。


「とりあえずアレだな。結衣に伝えるだけ伝えて本人に任せる方向だな」


「そうね。流石に知らずに仲間として付き合って行くには手札がエグすぎるわ」


「去勢は?」


「とりあえずしなくて良いわよ」


 チッ。


「私は結衣ちゃんがいいならどうでもいいと思いますけどね。王子の方は三男とはいえ王族なのに放置で良いんですか?」


「んー。そっちは平気かな? ぶっちゃけ国力的には向こうよりこっちの方が上だし」


「だな。アタールならこっちの戦力でなんとでもなる」


「なんならサキュバス部隊を派遣して、内から外からドロドロに人間関係から壊せば自滅させられるしね」

 

「……あの、一瞬で一つの国を無力化して崩壊させる方法考えるのやめてくれる?」


 だってこれくらいなら普通に思い付くじゃん。


「まっ、ウチのサキュバス部隊にそんな事させる気はないけどね」


 それでやっぱり危険な存在だなんてことになったら、せっかく共生出来てるのが無駄になるからね。


「貴族の方は平気なの?」


「そっちは一番平気。没落寸前だし、何より多分だけど、親がサキュバス経営の店の客だと思う、確かリストで見た気がする」


「……うん。この話はもうやめましょ」


 どうやらもう関わるのが嫌になったようだ。


 さもありなん。


「ん? なんだ?」


 話しながら歩いていると前方から何かが私達に向かって飛んでくる。


 魔力を纏った鳥のようなモノだ。


「なにこれ?」


「アイギスの連絡だな。指定した相手の魔力を辿ってくる」


 澪の言葉の通りのものらしく、何故かその鳥モドキは私の前で羽ばたいている。


 しょうがなく腕を出すとそこに止まった。


 そして───


『ハクア! 大変なの早く帰って来て!?』


 と、アイギスの声でそれだけ言って鳥は消え去った。


「相当切羽詰まった状況みたいね」


「そうだね。急がないと!」


「おい待てどこに行くつもりだ」


「何処って急いで行かないとじゃん!」


「そうですね〜。それがお城とは逆方向に全力疾走しようとしてなければ止めなかったんですけどね」


 くっ、速攻逃げるつもりだったのに簡単に捕まってしまった。


「ええい離せ! 絶対なんか面倒なことになってんのに誰が行くか! 私はここから逃げるんでい」


「諦めろ。それにどうせ逃げてもその先でトラブルに巻き込まれるなら一緒だ」


 失礼すぎないこいつ!?


 あえなく捕まった私は澪達にロープで簀巻きにされてそのまま担がれて帰るのだった。


 た〜す〜け〜て〜!

読んで頂きありがとうございます。


ハクアの事を応援しても良いよって方は評価、感想、レビューとかどれでもしてくれると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
最後のヤツはタダのヤバいヤツだった他のヤツも残念なだけだった。総じて近づけたらアカン奴らだったな、そしてまた面倒事の予感何が始まるのやら楽しみ。
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