過去一冷たい反応されたわね
風邪ひいて1週お休みして申し訳ない。
そして未だに今回の章の名前を決めかねているという……
「クソぅ。道理で結衣ちゃんとの絡みは本編に少ないと思った」
「そうですねー。私達じゃどう頑張っても乙女ゲームには作風合わないですもんね」
「ギャグと血生臭い戦闘シーン入ったらあっちの個性が死ぬからな。特にはお前は」
「誰がギャグと血生臭い戦闘シーンの結晶でい!?」
「いや、貴女達三人は本当に何言ってるの?」
「「「世界の真理?」」」
「……時々本当に分かりたくなくなる時があるわ」
千早はそう言うと何故か頭を抱えて座り込んでしまった。
具合悪いなら無理しない方がいいんだよ?
「絶対見当違いな事考えてそうだけどつっこまないわよ」
「なんの事かわからないんだよー」
しかしまあ、なんと言うか……ねえ?
街中で何故か暴走するかのように竜車が爆走する。
そしてそれは自然に……しかもそれが当たり前のように結衣ちゃんの方へと向かっていき、それに気が付いた俺様風の男が自分の方へと引き寄せ抱き締めた。
「えっと……全く危なっかしい奴だな。ちゃんと見てないと怪我しちまうぞ。と、うわ、台詞も含めて乙女ゲーだ」
「私……ああいうの無理ですね」
「私もだな。あれをされたら殴る自信がある」
ちなみに私も澪と同意見である。
「そう? 私はまあまあ嫌いじゃないけど?」
「マジで?」
「な、何よその目は、私だって少しはお姫様願望に近いものはあるもの」
「へぇ〜」
「過去一冷たい反応されたわね。白亜さんは全く興味ないの?」
「「ない!」」
「いや、私が聞かれたんだけど」
千早の言葉に何故か私よりも先に澪と瑠璃が食い気味に答える。
まあ、ないんだけどさ。
私は私が、誰かとキャッキャウフフと恋愛している姿など全く想像すら出来ないし。
澪や瑠璃、千早なら綺麗で可愛いしすぐに作れそうな気もするが、もし相手が出来て構ってくれなくなったら多分結構寂しいと思う。
「……今なんで私頭撫でられてるです?」
「なんとなく撫でたくなりました」
「まあ、こういう時もあるという事だな」
「どういう時!?」
私も大概だがやっぱりこの二人も結構である。
「それでどうするんだ?」
「えっ? もちろん帰るんじゃないの? 元々帰り道だったんだし」
「えっ、帰っちゃうんですか千早ちゃん?」
「むしろ皆は帰らないの? なにかする気?」
「いや、何かすると言うか、ちょっと乙女ゲーの鑑賞会でもしようかなとかって思ってるくらい?」
「……人の恋路を覗くとか悪趣味だと思うのだけど」
「そうか。じゃあ千早は先に帰っていていいぞ。私達はちょっと見てから帰るから」
「あっ、これもう決定してる感じなのね」
だって気になるしね。
「さて、それじゃあっと……おいしょっと」
「ちょっと待ってそれどこから出したの!?」
ただ見守るのもなんなので長机と椅子を出したら何故か千早からつっこまれた。
解せぬ。
「どこって普通に出しただけだよ。変な千早だな」
「変なの私なの!?」
「千早ちゃんも早くなれた方が良いですよ」
「そうだぞ。常識に囚われてる奴は苦労するぞ」
うん。確かに異世界においての常識は地球とは全く違うから、その辺の価値観はさっさと塗り替えた方が良い。
「多分そうじゃないですよハーちゃん」
「お前絶対違うこと考えてるぞ」
失敬な奴らだな。
「まあ、何はともあれ見守る方向で良いんでしょ。で、千早はどうすんの?」
「貴女達だけ残すのも胃が痛くなりそうだから残るわよ」
「……本音は?」
「うぐ、わ、私もリアル乙女ゲームにはちょっと興味が……」
うむ。素直でよろしい。
「では改めて……実況は私ハクア。そして解説には」
「澪です」
「瑠璃でーす」
「で、お送りします」
「流れるようにふざけ始めたわね。と言うか、二人も普通に乗るのね」
「まあ、他人の好いた惚れたを真面目に鑑賞する趣味はないからな」
「私はどっちでも良いんですけど面白そうなので」
「やっぱり貴女達親友よね」
「「「その言い方なんか嫌だ!?」」」
なんでどいつもこいつも私とこいつらを同列扱いしたがるんだ。
どう考えても私のほうがマトモだろうに。
「「それはない」」
「思考に対してのツッコミ止めてくださいます!?」
なんでいつもバレんだよ本当に。
「と、そうこうしてるうちに動きがありましたよ澪さん。何やら揉め始めてるようですが?」
「ふむ。どうやら助ける際に抱き締めたのが気に入らなかったようだな」
「そうみたいですね。でも、フロストさんが言うならまだしもなんであの眼鏡の人が怒ってるんでしょう?」
「えーとなになに……軽々しく淑女をこんな往来で抱き締めるなど何を考えてるんだ。だって」
「まあ、ぶっちゃけ正論よね」
「そうだな。実際結衣を抱き締めなくても助けるれてたしな」
「ですね。だって助ける前から気が付いてたのにタイミングみてましたもんね」
「えっ、あれって気が付いたうえでギリギリに助けたの?」
「うん。そうなんだよ」
ぶっちゃけ私達よりも遅かったとはいえ、あの俺様風は結構前の段階で竜車に気が付いていた。
だからあんなギリギリで助ける必要はなかったっちゃなかったんだよな。
一言かければ普通に避けられたしね。
「なんか……乙女ゲームの裏側見た気がして嫌ね。ちょっといいかもって思ったのに」
「まあ、シチュエーションとしては満点だったからね。イベントスチルとしては正しい。それに状況を上手く利用するのはなんにおいても基本なり」
「……夢が崩れる音がする」
さもありなん。
「でもさ、あの俺様風ってさ、もしかしなくてもそうだよね?」
「多分な」
「私もそうだと思いますよ」
「えっ、何? 天才三人だけで納得しても一般人にはなんの事か分からないだけど」
「いや、私も天才じゃないが? まあ、それは置いといても私達が言ってんのは、多分あれ王族かもしくはそれに近しい感じの上級貴族っぽいって事」
「えっ、そんなの引っ掛けるなんて凄いわね結衣さん」
「うむ、凄いは凄い。けど問題はそこじゃねーんよ」
「何か問題があるの?」
「ある。私達はこの国の貴族は頭に入れてるからな。その私達が知らない貴族または王族となると……な?」
澪の言う通り、私達が知らない=他国の奴と言う事になる。
それがこの国の中枢に入れる結衣ちゃんとなると、色々と勘繰りたくもなるというものだ。
「それってつまり……あの……男女逆の場合でもハニートラップって言うのかしら?」
「一応ね。基本的な意味も世間的にもハニートラップ=女ってなってるけど、ハニートラップ自体は色仕掛けで異性から情報を抜き取る、又は暗殺する事だから一応意味は通るよ」
「ハニートラップは女の罠じゃなくて、普通に甘い罠って意味だからな」
「へぇ〜、なんか無駄な知識が増えた気がするわね。でも、そうなると結衣さんを利用しようとしてるのかしら?」
うーん。その可能性もゼロではないが。
「いや、多分マジで落とそうとしてるっぽい。その代わり、あれが王族だとしても上級貴族だとしてもどっちみち厄介だけど」
「そうですね。他国の重鎮とくっついたら政治的にも色々と問題が出て来ますし、それが召喚された勇者ともなれば、本人にその気がなくとも国が取り込みに来る可能性の方が高いです」
「と、言うわけです」
「あれ……思ったよりも危ない状況なの?」
「一応要警戒レベルかな。まだ判断は付かないしあれがどこの奴かにもよる。ただでさえ結衣ちゃんはフロストも居るから教国からもだし」
この乙女ゲー難易度高くね?
読んで頂きありがとうございます。
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