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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
ガダル編

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冷静な自分の判断が憎い!

いつも読んでくれてありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

 割と大きかったフィールドを歩き回ってやっと見付けたのは、如何にもここにボスが居ますと言わんばかりの大きな扉だった。


 あー、これあれかぁ。ダンジョン産のボスかぁ。

ここまで全部の階層にそれっぽいのが居たからちょっとビックリ。うーん、もしかしてダンジョンのリソース全部ここに割いてんじゃないだろうな? そしたらここのボスどんだけ強いんだろう。


 キリキリと自己主張し始める胃を押さえながらなんとかそんな事無いよね? と、淡い希望を抱いみてるが頭の中の自分が私に限ってそれは無いと、断言してみせる。


 憎い! 冷静な自分の判断が憎い!


「はぁ」


 結局、腐毒竜の時のようにここでウダウダとしてみても何も変わらない事だけは確かなので、ため息を吐きながら扉に手を掛け少し中を見学してみる。


 閉じる。


 うん。待とうかな?


 中にはモンスターの姿は見えなかった。だがその代わりに広い部屋の真ん中に鉄やら木やらで組まれた巣が見えた。ただその巣が問題だった。


 普通の大きさならラッキーだった。ちょっと大きいくらいなら嬉しかった。大きいのは覚悟してた。でも……あそこまで巨大なのは想定してなかったんだよ!?


 何あれ? 何あの大きさ!? 明らかにさっきの腐毒竜を超える大きさしか想像出来ないんですけど! しかも姿だけでも確認したかったけどどこにも見えないし。まさかとは思うけど登場演出ありなのかな?


 もう一度開けてみてもやはりボスの姿はない。素通り出来れば良いのに、と考えてもそんな訳も無いのでとりあえず手だけ入れて振ってみる。


 うん。反応無い。これやっぱ入んないと駄目なんだろうなぁー。


 後ろを見るとぴょんぴょんと跳ねてやる気を見せるヌル。【ヒドラ】のスキルを手に入れてテンション上がってるようだ。待っててと言っても付いて来るだろう。


 しょうがない。行くかぁ〜。


 一気にやる気が無くなり重くなった体を動かしてヌルと揃って部屋に入る。するとバサバサと何かが頭上で羽ばたく音が聞こえてくる。その音の先には想像を遥かに超えた巨大な鳥が私達を見ながら羽ばたいていた。


 えー。片翼でさっきの腐毒竜くらいあるんですけど。本体も強そうだなー。何あの鉤爪、私の胴体挟んだとしても余裕ありそうなくらいデカいんだが。まあ、挟まれる前に引き裂かれて終わりそうだけど。

しかし、鉤爪が三つって言うのは八咫烏っぽいけどあれって頭までは二つ無いよね? と、なるとそれの進化系なのかまあ良いか。八咫と呼称しよう。

をふ

 現実逃避気味にそんな事を考えていたのには訳がある。それは1秒でも良いから戦闘になるのを遅らせたかったからだ。

くだらない事を考えながらも必死に魔力を練っているが、正直これでも足りるとは全く思えなかった。あのレベルになれば【鑑定士】のスキルを使えば恐らく勘づかれる。

だからこそ私は一挙手一投足を見逃さないように観察するだけに留めていた。だが、そんな貴重な観察時間も唐突に終わりを告げる。私の存在に気が付いたのか猛烈なプレッシャーと殺気が私を貫いたからだ。


「ヌル、掴まれ!」


 その瞬間、ゾワリとした感覚に従い横っ跳びに体を投げ出す。すると一瞬前まで私の居た所に両翼の風圧で産まれた鎌鼬が殺到し空間を蹂躙していく。そんな光景を確認しながら地面を転がり着地しようとする。だが……。


 チッ! 体勢が悪い。


 地面に手を着く瞬間、今まさに手を着こうとしている地面一帯から膨大な魔力が膨れ上がるのを感じ、転がるのを止め手を着くと同時に力を入れ跳ね上がるように体を宙へと飛び上がらせる。

すると私が離れたと同時に地面からアースニードルが一帯から突き出し私を突き貫かんと襲ってくる。迫るそれらをなんとか身を捩り【結界】も駆使して避けたが、攻撃はそれだけでは終わらない。今度は後ろから魔力の膨れ上がりを感じる。


 うげぇ!? 早すぎ!?


 空中で風縮と地獄門の鎖を使いなんとか攻撃圏内から逃れる。


 ちっ! 氷柱に羽根もかよ! 今だけでも土に氷それにあの羽根もやっぱり攻撃に使えるのか!?


 次々と放たれる致死の攻撃をなんとか避けながら分析を続ける。しかし、私とて攻められるばかりで終わらせる気は毛頭無い。攻撃圏内から逃れると同時に私は八咫に向かい蒼爆を続け様に三発放つ。


 苦し紛れと言っても良いような体勢から放たれた蒼爆は、やはりと言うべきか簡単に避けられてしまう。

だがそんな事は織り込み済み、簡単にとは言えカウンターで放たれた蒼爆を、余裕を持って回避までは流石に出来なかった八咫は、安全ではあるがギリギリで避けていた。

それを確認した私は、右手を前に出すと蒼爆が八咫を通り過ぎるギリギリのタイミングで「爆!」と、言いながら開いた手を閉じる。


 するとその声に反応したかのように、三つの蒼爆は空中で爆発、それぞれ爆発しながら八咫を呑み込んだ。


 このアクションはイメージの補完だ。こうやってイメージし易くする事で、起爆のタイムラグや失敗を極力減らす為にやっている。だからまあ無くても出来るんだけどね。


 蒼爆の爆発に呑み込まれたとはいえ八咫がこれしきで倒せるわけが無い、その証拠に先よりも更にました八咫の殺気が私の事を狙っているのがわかった。だがもちろんこれだけで終わらせる訳が無い。


「ヌル!【ヒドラ】」


 私がそう言うと、今度はヌルが八咫の頭上の天井から飛び降り、毒を体に纏いながら【ヒドラ】発動して八咫に体当たりをぶちかます。


 実は最初の攻撃を避けた後に私の事を壁にして八咫からは見えないように【隠蔽】を掛けて、壁の方に投げ飛ばしといたんだよね。もちろんこの時に八咫の真上の天井まで移動する事も指示しておいた。それが上手く嵌った感じだ。


 流石に立て続けの攻撃で良いダメージを喰らったのか八咫の悲鳴のような鳴声が聞こえる。だが、相手もそれだけでは終わらない。


 着地しようとした瞬間、またしても地面から先程よりも更に大きな魔力を感じる。「チッ!」と舌打ちしながらなんとか思い切り地面を蹴り空中に逃げるが、今度は氷で出来た茨のような物が私を捉えようと伸びてくる。【魔力装甲】を脚に施した私は、氷の茨を蹴り砕きその反動で更に飛び上がると【結界】を足場になんとか退避する。


「しまっ!? 比べればがっ!!!」


 しかし、その瞬間を狙っていたかのように飛来した八咫の体当たりを喰らい、私は壁に叩き付けられてしまうのだった。


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