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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
エルマン渓谷攻防戦

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ならば皆。よろしく頼む

 巨大怪獣襲来!


「残念。世界観が違うからお帰り頂いて下さい……」

「何を言っているんだお前は」

「ご、ご主人様落ち着いて下さい。きっと夢です」

「あぁ、今日も良い天気だなぁ~」

「落ち着くのはアリシアかな? 現実見ようよ。エレオノは現実から逃避しないで欲しいかな」


 コロさんの存在が有り難いね。ちゃんと突っ込みに入ってくれるから。アリシアはアクシデントに弱いし。エレオノは何気に私と同類だからね。

 突っ込みがいない事にはボケるのもままならない。うん。私は何を語っているのだろう?


「終わったら起こして欲しい……ゴブ」

「アクア、流石にここで寝るのは死ぬと思うのじゃが? 踏み潰されるぞ?」


 アクア様少し考え込んで。


「寝たまま逝けるのならば本望……ゴブ」

「本望ではありませんよアクア。はぁ、マスターの悪い影響が」


 何気にアクアを可愛がっている保護者(ヘルさん)はその言葉にため息を吐く。


 すいません。何でもかんでも私の影響と言うのはどうかと思います! いくら私でもこの状況この場所では寝ませんよ? だから私の影響じゃない! 多分、恐らく、だと良いな?


「それで、どうしましょうかハーちゃん?」

「ど、どうやって倒せば良いんですか白亜先輩!」


 瑠璃と結衣ちゃんの言葉に全員が一斉に私を見る。


 ふむ。どう……ねぇ?


「放置一択で!」

「「「はっ?」」」


 私の言葉に全員が何を言っているんだ? みたいな顔になる。


 だってあんなんと戦ってらんないし。こんな序盤でレイドボス仕込んだ運営が悪い。


『シルフィン:運営でもなければ仕込んだつもりもありませんよ?』


 じゃあ、こんな世界が悪い。


『シルフィン:滅茶苦茶ですね!?』


 ほら! 女神! こういう時こそ『貴女に今回限り特別な力を授けます』的な女神らしさを見せる場面だぞ!


『シルフィン:いや、やりませんよ!?』


 チッ!


『シルフィン:舌打ちされた!?』


 あてにならんな仕方ない。


「皆驚いてるけど悪くはないと思うよ? そもそもあんなデカいのとやり合えばこっちの被害がデカ過ぎる。それに見て思ったけど、本来はあんなサイズになるような物じゃないんじゃないかな? 明らかに理性飛ばしてるし、何よりも体が伸縮して所々膨張もしてる。恐らく急激なパワーアップかそれに類する物で、暴走状態にあるか制御しきれてないんじゃない?」


 今まで観察した事に私なりの考察を重ねながら考えを整理する。


「うん。そう考えれば納得いく。多分肉体の破壊と再生が高いレベルで共存してるんだよ。その証拠に膨張部分の一部が剥がれたりもしてるし、苦しそうだ。放っておけばワンチャン自滅……最悪でも弱体化はするんじゃないかな? と、いうのが私の意見の骨子なんだけど……どうかな?」


 私がレイドボスから視線を外し、後ろに居る皆に意見を聞く為に振り返る。すると……。


「お前……どうした? ここもボケターンじゃないのか?」

「ご、ごごご、ご主人様がボケもせずまともな意見を……」

「ハクア大丈夫? 頭打った?」

「は、ハーちゃんお熱ですか?! は、早く休まないと!」

「お、落ち着くかな皆! ハクアだってこんな状況じゃ流石にボケ続けたりしないかな。多分……」

「我、寒気が……」

「大丈夫ですよクー? たまにはマスターもまともな事言いますよ」


 お前ら……せっかく人が真面目に答えたのに。


 私がその皆のリアクションに口元をヒクつかせていると、アクアが私の腰に抱き付いてきた。何かと思い見下ろすと……盛大に目元を潤ませ今にも泣きそうな顔で見上げていた。


 うん。何か……もういいや。


 私、色んな意味で諦めました。


「ハクア様の考察は素晴らしいです。意見を聞いて私としてもその解答は、恐らく近い結果になると思うのですが一つ問題が……」


 私の意見を聞いてちゃんとした答えを返してくれたフーリィーが言いにくそうに意見する。


 うん。反論でも何でも良いよ!


「澪、私フーリィー欲しい。天使が居る」

「これは私のだ。お前には沢山居るだろ」

「チッ! それで問題って?」

「あ~、そのだな。言いにくいのだがアレがマハドルだ……」

「…………澪、私お前の事は忘れないよ」

「言うと思ったわ!」

「何だよそれ~。くっそ! 誰か光の国から巨人呼んでこいよ! 僕らの為にやって来るんだろ? カルシウムで骨の線でも出せよ」

「カルシウムじゃなくてスペシウムな? そして出すのは骨の線じゃなくて光線だ」

「ハーちゃん落ち着いて下さい。三分で倒せる未来が見えません」

「……奴ら三分以上戦ってるしな。しかし、そうは言っても流石にアレはな? 諦めるか」

「チッ! うるさい黙れ。今考えてる!」


 行けるか? いや、澪のタイムリミットは日没前後だ。まだ時間があるとはいえ、本当に私が言った通りになるとも限らない。やる以外の選択肢は無い。

 問題は……駄女神、少し聞いて良いか?


『シルフィン:答えられる範囲までならば』


 ありがとう。アレは暴走状態にあるのは間違いない?


『シルフィン:ええ。想定とは違う事態で暴走状態にあります』


 想定とは?


『シルフィン:それは言えません。私から言えるのは貴女の推測は正しいと言う事。そして、日没には間に合わないだろうと言う事です』


 ……わかった。理性を取り戻す可能性は?


『シルフィン:それはありません。完全に呑まれています。このまま最後まで本能のままに破壊の限りを尽くすでしょう』


 理性は無く本能で動く……か、多分正解は諦める事なんだろうな。


 でも──。


 私は澪の事を見る。多分コイツは私が諦めると言えば諦めるのだろう。コイツ自身、アレと戦う事で出る被害者の数はどれ程になるか分からないと知っている。それは、下手をすればここに居る人間も……。


「はぁ、めんどくさい。さっさと大型ボス倒して帰るから、暫くは働かなくても良いよね?」

「はい。私はご主人様に従います!」

「私もみーちゃんの為に頑張ります!」

「私も空飛べるようになったし良い所見せるよ」

「うん。頑張ろう。皆一緒なら大丈夫かな」

「ん……やるゴブ」

「やれやれ、主様に付き合うのは大変なのじゃ」

「私の仕事はマスターの補佐です。何なりと」

「わ、私も頑張ります」

「皆さんの事は私が必ずこの盾で守り抜きます」

「及ばずながら私もミオ様の為に協力させて頂きます」

「良いのか?」


 その澪の一言はきっと色々な意味があるのだろう。だけど、面倒な事に私はその全てを背負う覚悟をしてしまった。


「何とかなるだろ? 私とお前が居て皆が手伝ってくれるんだ」

「そうか、ならば皆。よろしく頼む」


「「「はい!」」」


 さあ、気合い入れてレイドボスに挑むとしよう。


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