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最弱♀ミニゴブリンに転生、寿命30日から始まる神の箱庭~吸収能力と進化で最弱からの成り上がり~  作者: リーズン
エルマン渓谷攻防戦

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ハーちゃんへの愛がなせる技です

 食事を終えたハクア達は後片付けをメイド組に任せ明日の事について話していた。

 議題はやはりと言うべきか、ハクア達でグロス達の相手をするという作戦の変更を願うものだった。


「やはり、ミオ様達だけでグロスとカーチスカの相手をするのは危険ではないですか? せめて私かカークスのどちらかを──」

「何度も言うがそれは無理だ。なんせ敵はその二体だけではないんだからな。モンスターに魔族の相手もするんだ。ともすれば私達よりも戦力が足らん位だぞ? その状態でお前達のどちらかでも抜ければ、容易に戦況が傾くぞ」

「それはそうですが……」

「ならせめてご主人様とミオだけではなく、私達の誰かをグロスとの戦いに加えて下さい」


 その中でも特にグロスの相手をハクアと澪の二人だけですると言う部分には、フーリィーだけでなくアリシア達も異を唱えた。


「それもキツいね。何せカーチスカは人形遣いだからね。前とは違って最初から戦うつもりなんだから、手駒はそれこそ幾つも持ってるだろうし。下手すれば何処かの組には二体相手してもらう可能性もあるよ」


 何とか危険性を下げる為、アレコレと提案するアリシアとフーリィーだが、そんな物はお構い無しに当の本人にこれまた正論で返されてしまう。


「作戦として一番良いのは前と同じ。皆がカーチスカを早く処理してくれれば一番楽」

「あははっ、しょうがないよアリシア。ハクア達の案が一番現実的なんだから、後はボク達が頑張れば良いだけかな」

「そうだよね。私とアリシアは特に──だね! 私達二人がカーチスカを倒せれば、操ってる人形も動かなくなる筈だし」

「……分かりました。ご主人様! けっっっして、無茶はしないで下さいね?」

「ミオ様もですよ!」

「そうですよ。ハーちゃんもみーちゃんも、直ぐ無茶するんですから」

「「わかってる、わかってる」」


(((絶対ウソだ!)))


 二人のおざなりな返事に全員が内心ではそう思うが、このレベルの人間達が魔族に挑むこと自体が、すでに無謀な事であるため何も言えなくなる。

 それは注意を促した三人にとっても同じ事で、お互いに仕方がないと溜め息を吐き、その様子を互いに「苦労している」と、苦笑してシンパシーを感じてしまう。


「そう言えばみーちゃんはこの世界に残るんですか?」


 と、瑠璃はふと疑問に思った事を尋ねる。

 すると当然だとばかりに「お前達は帰らないのだろ? ならお前達が居ない世界に興味が無い」と、一蹴した。


「しかし、白亜の寿命に合わせる為に人間棄てるとかまた思いきった指針を立てたな?」

「それほどでもないですよ」

「テレる場面ではなくね? てか、その結論ノータイムで出したからなこの女」

「マジか?」

「マジだ」

「ハーちゃんへの愛がなせる技です」


 そう言いながら両手を頬に当て、クネクネと身体を振りながら悶える瑠璃に、ハクアと澪はある種の狂気を感じつつ、古くからの付き合いで突っ込みは自身の身を滅ぼし兼ねないと、ギリギリの所で理性による制止が掛かる。


「とは言え、私としてもその方針でいくか。まあ、こんな世界だ何かしらの方法はあるだろう」

「まあ、そうだね」


 と、三人で話しているとやれ(やっぱりハクアの友達だ)とか(類友だ)とか(やっぱり変)等と言う言葉が耳に届き、そんな様子に微妙に納得いかないものを感じながらも、ハクア達は明日に備えて早めに就寝するため寝床の用意をする。


 用意した布団と掛け布団を見た反応はそれぞれで違い、澪は「ファンタジーに羽毛布団持ち込むとか何考えてんだ! 世界観台無しだろぅがぁ! 最近の近代兵器持ち出す方が、まだファンタジーしているわ!」と、ハクアにブチギレまたもノーガードの殴り合いが始り、これまた何故かアクアが絶妙なタイミングで二人を回復するので、結局二人共がクロスカウンターでダウンするまで、殴り合いが続いていた。


 アイギスは前世以来の羽毛布団に感激し、大層喜び「これ! これよ! 私の異世界ライフにはこれが足りなかった!」と、興奮していた。


 フーリィーは初めて見る羽毛布団に興味を示し、最初こそ「鳥の羽ごときを入れただけで、そんなに暖かいのですか?」と懐疑的だったのだが、目覚めてからは軽く保温性に優れる羽毛布団の虜になり、翌朝アイギスと共にどうしても売ってくれとハクアに頼み込むという騒動が起きたのは別の話。

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