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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
吸血少女と最悪な環境

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91/863

平原で試行錯誤

 日が出て来たところで、熱帯から引き返した。武器がないと厳しいからね。


「【血武器】がもう少し使えればなぁ。【血装術】で強化してもいいかな」


 アイテムの血を取り出して、宙に浮かせておく。その間に、【血武器】でナイフを作り出す。そこに、【血装術】を発動すると、血のナイフが血の短剣くらいに成長した。


「えい」


 血の短剣で、近くにいたホワイトラビットを斬る。すると、一撃でホワイトラビットを倒す事が出来た。でも、短剣に罅が入っていた。この事から、攻撃力、耐久力が上がっているけど、基準となるのが、元になった血のナイフなので、劇的に化けるという事はないと分かる。


「【血武器】を育てないと、【血装術】を使っても一回多く使えるくらいにしかならないって感じかな」


 罅の入った血の短剣を近くにいるスライムの核に投げつける。正確に核を砕いたので、スライムが倒れた。


「正確さが上がってる。これなら【投げ】も早く取っておけばよかったかな。まぁ、投げる物も無かったから、仕方ないよね」


 他にも、フレ姉とゲルダさんが持っていた【武闘術】は、【格闘】【拳】【蹴り】、そして【投げ】が関係していると思う。全部の統合かな。フレ姉のスキルには、あったはずのそれらが無かったから。

 ここら辺を統合出来れば、装備出来るスキルも増えるので、【投げ】に関しては、取っておいて損は少ないかな。

 そのまま平原で、【血武器】【投げ】【吸血鬼】【魔法才能】【支援魔法才能】のレベル上げを行う。ステータスを上げつつ、【血武器】で血のナイフを作って、ホワイトラビットやスライムに向かって投げる。それをしていると、HPがどんどんと減っていくので、時折、ホワイトラビットを捕獲して血を吸い、HPを回復する。これを繰り返していった。

 街の入口から離れたところでやっていたのだけど、時々、遠くからこっちを見ているプレイヤーを見つけたけど、無視した。【双剣】だけ隠しておけば、変に絡まれる事はないだろうし。装備的に、見ているのは初心者プレイヤーだと思う。

 もしかしたら、私の姿を見て【吸血】に興味を持つプレイヤーもいるかもしれない。


「地獄を歩く人が増えるかな」


 私の他に【吸血】を取って、茨の道を歩くプレイヤーが出て来てくれたら、私も目立たなくなるし、有り難いかもしれない。

 段々、【血武器】の扱いにも慣れてきた。ナイフを作ってから投げる動作に入るのではなく、投げる動作の中でナイフを作って、即座に投げる。多分、これが一番相手の意表を突ける。何も持っていない手から攻撃が飛んでくるのが、一番怖いだろうし。

 それに、二本同時に作って、投げる事も出来るようになった。手札が増えていくのは、正直楽しい。


────────────────────────


ハク:【剣Lv51】【短剣Lv46】【双剣Lv28】【格闘Lv40】【拳Lv25】【蹴りLv36】【投げLv12】【魔法才能Lv38】【支援魔法才能Lv38】【吸血鬼Lv60】【血装術Lv33】【血武器Lv15】【執行者Lv46】【豪腕Lv30】【感知Lv13】

控え:【HP強化Lv43】【物理攻撃強化Lv41】【神脚Lv10】【運強化Lv36】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv5】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv35】【竜血Lv8】【夜霧Lv15】【登山Lv6】【言語学Lv10】

SP:123


────────────────────────


 思ったよりもスキルレベルは上がっている。脚ばっかり使っていたし、ここでは大量の血のナイフも作っていた。だから、集中してレベルが上がったのだと思う。【神脚】に関して言えば、【脚力強化】の側面もあるので、普通に歩いたり、走ったりするだけでも経験値は入る。

 だから、今でこそ【血武器】とかの方が、レベルは高いけど、その内、【神脚】の方が伸びると思う。


「そろそろ夕方だし、一旦ログアウトかな」


 夕飯も食べないといけないので、一旦ログアウトして、夜にまたログインする事にする。そのくらいの時間には、ワンオンの中も夜になっているので、また熱帯の探索が進められる。その日の夜の探索は、正直得られるものはなかった。マップ埋めがある程度出来たってくらい。まぁ、残りの探索箇所が減ったと考えれば良いかな。

 そうして、翌日。昨日と同じ昼にログインした私は、ラングさんのお店に来ていた。改良を頼んでいた武器を取りに来たのだ。


「こんにちは」

「おう。来たな。出来上がってるぞ」


 ラングさんは、すぐに私の武器一式をカウンターに並べた。それを見て、私はすぐに装備の変更点に気付いた。


「血刃の双剣が、普通の双剣みたいになってますね」


 血刃の双剣は、元々二本のツイストダガーだった。その刃が、まっすぐに直されていた。相手を出血状態にさせて、その血で武器を強化するという事から、出血状態にさせやすい武器の形状になっていたはず。


「使い勝手が悪いという点を受けて、血刃の双剣は、二本のナイフという形にした。短剣よりは短いから、まだ使い勝手は悪いと思うが、扱いやすくはなっているだろう」

「でも、コンセプト的には、大丈夫なんですか?」

「ああ、問題無い。出血の状態異常にはしやすくなっている。刃を見てみろ」


 ラングさんに言われて、血刃の双剣の刃をよく見てみる。すると、刃の腹に細かい鱗みたいなのがあるのが分かった。血染めの短剣と見比べると、本当によく見ないと分からないくらいには、分かりにくい違いだ。


「それが、ドラゴンの素材を使った効果だ。【竜鱗】って名前になっている。効果は、刺した相手を状態異常にさせやすくする事だ。これのおかげで、ツイストダガーという形に拘らなくても、確率は変わらなくなっている」

「へぇ~」


 私は、武器がどんな風に変わったのか調べる。


────────────────────────


・血染めの短剣:【攻撃力上昇++】【耐久力上昇+】【HP吸収】【霊気】


・ツイストダガー:【状態異常確率上昇(出血)+】【耐久力上昇+】【HP吸収】【霊気】【竜鱗】


・血刃の双剣:【攻撃力上昇++】【状態異常確率上昇(出血)+】【共鳴】【竜鱗】


────────────────────────


 血染めの短剣の攻撃力が上がって、さらに【霊気】なんていう追加効果が増えている。ツイストダガーに付いていたもう一つの【状態異常確率上昇(出血)+】が消えて、【霊気】【竜鱗】が付いていた。血刃の双剣に関しては、【HP吸収】と【竜鱗】、【耐久力上昇+】と【攻撃力上昇++】が入れ替わっていた。


「血刃の双剣は、そこまで耐久力が減っていなかった。恐らく、【血装術】で血を纏うから本体にダメージが通りにくいんだろうな。それと【HP吸収】に関しては、【竜鱗】を入れるために削った。【共鳴】を削ろうとしたんだが、無理でな。双剣には、絶対に付いていないといけないらしい」


 全く使っていない【共鳴】が、絶対に追加効果に入る事が【双剣】の縛りみたいだ。それだけ、【双剣】が強いという風に考えられるかな。


「この【霊気】というのは何ですか?」

「それは、霊体に攻撃出来るという追加効果だな。同じ追加効果を付けておくよりも、あった方が便利だと思ったんだが、いらなかったか?」

「いえ、正直欲しいと思っていたものなので助かります」


 霊体。恐らくシャドウも含まれるだろう。イベントで喉から手が出る程欲しかった力だ。きっとダメージを通らせるだけじゃなくて、ノックバックとかも含めて攻撃出来るみたいな感じだろう。そう信じたい。


「追加効果が変わって、攻撃力が下がると思うだろうが、実際は、前よりも攻撃力は上がっている。そこは心配しなくて良いぞ」


 ラングさんがそう言うって事は、本当に攻撃力は上がっているのだと思う。


「後は、自分で確かめてみてくれ。その方が分かりやすいだろう」

「分かりました」


 そう返事をしつつ、武器を鞘に納めていく。その間に、ラングさんがメニューを操作して、私に何かを送ってきた。


「取り敢えず、使わなかった素材を返しておくな」

「持っていて頂いても大丈夫ですよ?」

「いや、これは、防具やアクセサリーに付けた方が良いものだ。少なくとも、俺はそう思った」


 そう言って、ラングさんが返してくれた素材は、霊峰竜の心臓と霊峰竜の目、霊峰竜の核だった。


「じゃあ、アカリのところに持っていきます。それじゃあ、ありがとうございました」

「おう。またな」


 ラングさんに手を振って、お店を出て行き、アカリエに向かった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 前に称号で実態を持たない相手にも攻撃を当てられるって効果の称号得てなかったっけ?それあるなら今回の追加効果要らなかったんじゃ?
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