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イア;メメント モリ─宿世相対─  作者: 円野 燈
◆番外編◆「使徒」に独占ロングインタビュー!街のヒーローの素顔と、知られざる戦いの裏側とは!

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「使徒」独占インタビュー記事〈プロフィール(その4)〉




◇そうですね。失礼しました……。では。シモンさんの趣味や、得意なことは?


 シモン「ボクの趣味は、ゲームです。特にパズルゲームが好きで、勉強の合間にスマホでやってます」


◇勉強の合間にパズルゲームは、余計に頭が疲れませんか?


 シモン「ボクは、そんなことないですよ。クリアとかはあんまり重視してなくて、寧ろ、頭を切り替えるためというか、リフレッシュです。だから、理数系以外の勉強の合間にやることが多いです」

 ヤコブ「俺も時々一緒にやるんすけど、こいつ俺よりも頭の回転早くて、マジすごいんすから。スピードで勝てたこと、片手で数えられるくらいしかないくらい」


◇結構、やり慣れているんですね。理数系以外の時のリフレッシュということは、文系の時はどんなリフレッシュをされているんですか?


 シモン「その時は、十五分くらい寝てます。ヤコブがいる時は話したり、ロックかけてくれると一緒に歌ったりして、リフレッシュしてます」


◇ちなみに、シモンさんのロックの好みは?


 シモン「ハードロックが一番スッキリするから、それかな?」


◇それでは。得意なことは?


 シモン「身体が柔らかいことかな」


◇どのくらい柔らかいか、見せてもらうことはできますか?


 シモン「いいですよ。えっと、まずは……。普通に手は床に付きます」

 ペトロ「すげー。肘曲がるくらい余裕じゃん」

 シモン「開脚も、ほぼ180°開くし」

 ヨハネ「そんなに開いて痛くないのか」

 シモン「ブリッジも余裕で、手を付いたまま足を蹴って正位置に戻れるし」

 ユダ「すごいね、シモンくん」

 シモン「あとは。片足で立って、もう片方の足を後頭部まで上げて、体勢キープもできます」

 アンデレ「すっご! シモンすっごいよ! ○✕雑技団に入れるよ!」


◇想像以上で驚きました。身体が柔らかいことで得したこととか、便利なことは何かありますか?


 シモン「うーん。これと言ってない気がするけど……。敢えて言うなら、遊んでる時に急にボールが飛んで来たり、悪魔から不意討ち攻撃されても、簡単に避けられること?」

 ヤコブ「それどっちかって言うと、反射神経の方じゃね?」


◇それでは、ヨハネさんの趣味や、得意なことは?


 ヨハネ「趣味は、ジョギングと、観葉植物集めです」


◇ジョギングは、誰かと一緒に?


 ヨハネ「いいえ。基本的には一人で。でもこの前は、久し振りにユダと走りました」


◇朝か夕方の時間帯だと思いますが、どちらの時間帯に走っているんですか?


 ヨハネ「事務所の業務が夕方まであるので、早朝ですね。冬は朝寒いので、防寒対策をしっかりして走ります」


◇いつも決まったコースを? 何キロくらい走られるんですか?


 ヨハネ「いつも、グライスドライエック公園を半周くらいしてます。事務所と往復で、大体4〜5kmですね」


◇私はあまりジョギングの楽しさってわからない人なんですけど、いつも何か楽しみはありますか?


 ヨハネ「そうですね……。まず、早朝なので人気がまだない道を走る気持ちよさ。空が段々と、朝の色に変わっていく様子を見れること。ジョギング仲間と知り合えること。それから、帰りに通り道のベーカリーで焼き立てパンが買えることですね」

 ユダ「ヨハネくんが買って来る焼き立てパンを朝食にするの、実は楽しみだよね」

 ヤコブ「クロワッサンがサクサクで、うまいんだよな!」

 シモン「ボクはやっぱり、シナモンロールかな」

 ペトロ「オレは、ショコラクロワッサンが好き」


◇焼き立てパン、おいしそうですね。食べたくなってきました。


 アンデレ「いいな、みんな! おれはまだ、ヨハネさんが買って来た焼き立てパン食べたことない! 羨ましいー!」

 ヨハネ「別に、僕が買って来たものじゃなくても、焼き立てパン買えるだろ」

 アンデレ「嫌です! ヨハネさんがジョギング帰りに買って来た焼き立てパンを、おれも一緒に食べたいです!」

 ユダ「じゃあ。宿舎に泊まるか、住むしかないね」


◇他には、観葉植物集めとおっしゃいましたね。


 ヨハネ「集めてると言うか、いつの間にか集まってしまったと言うか」

 アンデレ「ヨハネさんの部屋、植物まみれなんですよ! 写真見ます?」

 ヨハネ「いつ撮ったんだ。ていうか、僕の了承なしに撮るな。そして、ナチュラルに記者さんに写真見せるな」


◇記事には載せませんので、私だけ見ても構いませんか?


 ヨハネ「それなら大丈夫です」

 アンデレ「動画も撮ったんで、見ます?」

 ヨハネ「お前、動画まで!?(焦)」

 アンデレ(声)「おれは今、ヨハネさんの部屋に来てます! 部屋が観葉植物でいっぱいー! 緑が多くて実家に似てて、めっちゃ落ち着くー! 何時間でもいられそうー! イエーイ!」

 ヨハネ「ピースして『イエーイ!』じゃない! こんな動画、いつ撮ったんだよ!」

 アンデレ「ヨハネさんが、トイレに行った時に!」

 ヨハネ「だからピースするな! 人の部屋の中を、勝手に撮るなんて……(呆)」

 アンデレ「だって、誰かに見せるつもりなかったんで。まさか、インタビューの最中に見せることになるなんて、思いませんでした!」

 ヨハネ「お前が勝手に見せただけだろ!」

 ペトロ「ヨハネ、ごめんな。どうしようもなく、空気読めないやつで」


◇ヨハネさん。今は見た映像は、私の記憶から消去しましょうか?


 ヨハネ「いいえ。そこまでされなくても、大丈夫です……」

 ペトロ「気を遣わせてすみません」

 アンデレ「なんでペトロが謝ってんの?」

 ペトロ「ヨハネに迷惑掛けたお前の代わりだよ(呆)」




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