「使徒」独占インタビュー記事〈プロフィール(その3)〉
◇では。ペトロさんはいかがですか?
ペトロ「オレの趣味や得意なこと、ですか……」
ユダ「ペトロは、寝ることが趣味だよね」
ペトロ「別に趣味じゃいって」
ヨハネ「ペトロは、趣味がないって言ってたよな」
◇ペトロさんは、趣味がないんですか?
ヨハネ「やることがないから、寝て時間を潰してるみたいです」
アンデレ「久々に再会したら、ペトロ変わったよな。昔は、おれと一緒にスケボーやったり、サッカーしたりしてたのに」
◇以前は、スポーツが得意だったんですか?
ペトロ「得意というほどでもないですけど、アンデレとはよくやってました。でも、もうスケボーもサッカーもやってないんで。だから敢えて言うなら、バイトが趣味?」
ヤコブ「寂しい独身男みたいなこと言うなよ」
ユダ「ジョギングは? 始める検討はしてくれてないの?」
ペトロ「今まで長距離走ったことないから、続ける自信ない。途中でバテそう」
ユダ「でも。昔、サッカーやってたなら、それなりに持久力あるんじゃない? 今だって、戦闘で体力付いてるだろうし」
ペトロ「確かに。バイトも一日中走り回っても、使徒やる前よりキツくないかも」
ユダ「身体付きも、ちょっとずつ筋肉付いて変わってきたよね」
ペトロ「おい、コラ! 人がいる前でオレの腹を触るな!(恥)」
ユダ「服の上からだから、いいでしょ。ほら。腹筋が前より固くなってない?」
ペトロ「……そうか?」
ユダ「胸筋も(♪)」
ペトロ「流れで胸まで触るな!(恥っ)」
◇あ、あの……。お互いに、裸を見ることもあるんですか?(ドキドキ……)
ユダ「ええ。ありますよ」
◇あるんですか!?(ドキドキ!)
ユダ「はい。バスルームの鍵を閉め忘れて、トイレに行こうとした時とか。ね、ペトロ」
ペトロ「そ……そうだな。特に、オレが閉め忘れた時とかな(恥)」
◇そ……そうなんですね。ちょっと、ドキドキしちゃいました。
ヤコブ「ヨハネ。未練漏らしながら見るな」
ヨハネ「そっ……そんな目で見てないって」
◇では。得意なことはありませんか?
ペトロ「得意なこと……」
ユダ「ペトロが得意なこと、ちゃんとあるじゃない」
ペトロ「え。なに?」
ユダ「モデルの仕事。撮影になると別人になるのが、得意なことじゃない?」
ペトロ「それ、得意なことって言っていいのかな」
◇それは、得意と言ってもいいかもしれませんね。趣味も、何か楽しめるものが見つかるといいですね。では。ユダさんは、どんな趣味や得意なことがありますか?
ヤコブ「料理!」
シモン「洗濯!」
ヨハネ「掃除!」
ユダ「みんな。私への質問なんだけど……(困)」
ペトロ「でも、家事全般得意じゃん、お前」
アンデレ「すごいですね、ユダさん! セバスチャンみたいっす!」
ユダ「セバスチャン……?」
ヤコブ「誰だ、それ」
アンデレ「なんか、執事って何でもできるイメージじゃないっすか。で。執事の名前って言ったら、『セバスチャン』じゃないっすか!」
ヨハネ「わかるような、わからないような……。というか。ユダは執事じゃないから」
◇みなさんがご本人を押し退けて言うくらい、得意なんですか?
ユダ「得意と言っていいレベルかは、わかりませんが。一応、一通りそれなりには」
ヤコブ「何がそれなりにだ。執事とは言わないけど、プロ家政婦並にできるじゃねぇか」
ユダ「プロ家政婦も言い過ぎだよ」
◇ご実家で、よくお手伝いをされていたんですか?
ユダ「そういうわけでもないと……」
ヨハネ「少なくとも、僕が最初にご馳走になった夕飯は、とてもおいしかったです」
ヤコブ「料理は、どれを食っても間違いなし!」
シモン「レストランに行かなくても十分!」
ペトロ「オレたちの自慢のシェフです!」
アンデレ「ユダさんて、社長さんもやって、みんなの専属シェフだったんすね!」
ユダ「みんな。アンデレくんがどんどん勘違いしていくから、そのあたりで……(困)」
◇では。趣味は何かありますか?
ユダ「読書ですね。文学作品をよく読みます。使徒を始めるまでは、カフェ巡りもよくしていました」
ペトロ「カフェは、めちゃくちゃ詳しいよな。何度か連れてってもらってますけど、スイーツもおいしい店ばかりです」
◇へぇ。それは、お二人で?(興味津々)
ユダ「ええ。打ち合わせや、撮影の帰りに立ち寄ってます」
ヨハネ「僕も! 前に何度か、一緒に行ったことありますよね」
ヤコブ「張り合うなよ、ヨハネ」
ユダ「そうだね。ヨハネくん好みの味を提供してるカフェに、何店舗か行ったことあったね」
シモン「得意なことじゃないけど、ユダはボクたちのコーヒーの好み知ってるよね」
◇えっ。そうなんですか?
ユダ「私たち、共同生活をしているんですが、それぞれ好みも違うので、一応、把握してます」
ヨハネ「僕たちのコーヒーの好みを聞いた上で、食後に飲むコーヒーも選んでるんですよね」
◇そこまでみなさんに気遣いをされるなんて、すごいですね。
ユダ「気遣いというか。一緒に、同じ“おいしい”を感じることができればと思っただけなので」
◇素敵なホスピタリティですね。そこまできたら、もはや執事と言っても過言ではない気がしてきました。
ユダ「アンデレくんが本当に勘違いするので、控えて頂けると……(困)」
◇そうですね。失礼しました……。では。シモンさんの趣味や、得意なことは?




