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イア;メメント モリ─宿世相対─  作者: 円野 燈
◆番外編◆「使徒」に独占ロングインタビュー!街のヒーローの素顔と、知られざる戦いの裏側とは!

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「使徒」独占インタビュー記事〈プロフィール(その2)〉




◇なるほど。───では次に、趣味や得意なことはありますか?


 アンデレ「はいっ! おれは、お菓子作りが好きで超得意っす!」


◇先程、定時制職業学校(べーフスシューレ)でパティシエの勉強をされていると、言ってましたもんね。働いているお店でも、作っているんですか?


 アンデレ「もちろんす! 個人的にお客さんに感想も聞いて、美味しいって言ってもらってます!」


◇お客さんに、自ら感想を訊いているんですね……。みなさんは、アンデレさんのスイーツを食べたことはあるんですか?


 ヤコブ「あります。なんなら、休日の度に食ってます」

 ユダ「たまにアンデレくんが平日に休みだと、コーヒーブレイクにって、できたてを持って来てくれることもあります」


◇ちなみに、今まで何種くらい?


 ヤコブ「結構あるよな」

 シモン「アプフェルクーヘンと、ビーネンシュティヒと、シュトロイゼルクーヘンと……」

 ヨハネ「あと。ケーゼクーヘンとか、カルター・フント。ヌスクーヘンも食べたことある」

 シモン「シンプルなパンケーキも作ってくれたこともあるけど、ベルリナー・プファンクーヘンも食べたよね。あれ、美味しかったなぁ」


◇いろんな種類を食べてますね(笑)


 アンデレ「みんなに振る舞うのも、修行の一つなんで!」

 ペトロ「本当、スイーツならなんでも作るよな。昔は二〜三種類しか作れなかったのに、いつの間にかレパートリー増えてるし」

 ヤコブ「つーか。アンデレが作るスイーツは全部うまい! 今すぐ店出せるくらいうまい!」

 アンデレ「じゃあ。使徒の使命終わったら、すぐに店だそうかなー」

 ペトロ「資金ないだろ」

 アンデレ「真顔で現実叩き付けるなよー!」

 ユダ「それじゃあ、とりあえず。お店を出すのは何歳ころ、って決めておけば?」

 アンデレ「それは決めてます! 三十歳くらいには自分の店持ちたいです!」


◇みなさんのお話を聞いてたら、私もアンデレさんが作ったスイーツ食べたくなってきました。


 アンデレ「実はー。今日、お土産に持って来てます! みんなも大好きな、プファンクーヘンです!」


◇えっ! 本当ですか? 私、謝肉祭(カーニバル)になると一人で五個食べるくらい、プファンクーヘン大好きなんです! わあ! 箱の中にこんなにたくさん!


 アンデレ「あとで、職場のみなさんで食べてください!」


◇ありがとうございます! 使徒のみなさんのファンサービスは有名ですけど、日頃からこんな素敵な気遣いされてるんですね。


 ペトロ「アンデレは、こういうやつなんですよ。人が喜んでるのを見るのが、好きっていうか。だから、めちゃくちゃ社交的ではあるんですけど、空気読めないのがイタイやつなんです」

 アンデレ「めちゃくちゃいい流れだったのに、変なこと言うなよペトロー!」


◇他の方はいかがですか? ヤコブさんは?


 ヤコブ「俺は、音楽聴いたり、マンガ読むのが好きっすね」


◇音楽はどんなジャンルを?


 ヤコブ「やっぱ、ロックっすね。結構、幅広く聴いてますけど、よく聴くのはハードロック系、オルタナティヴ系、パンク系で、グラム系も好きですね。たまにその日の気分で、サイケデリック系とかも聴きます」


◇好みを聞くと、イングランド出身って感じですね。好きなマンガはなんですか?


 ヤコブ「日本のマンガなんですけど、有名なニンジャのやつとか、シニガミが主人公のやつとか。マンガのジャンルがいろいろあるんで、新しいマンガを見つけるのも楽しいっすね」


◇日本のマンガやアニメは、大人気ですよね。私も、女性向けのマンガを読んだことがあります。ちなみに、得意なことは何かありますか?


 ヤコブ「得意なこと……」

 シモン「たまに、写真撮るよね」


◇写真を撮ることもあるんですか?


 シモン「ちゃんとしたカメラ、持ってるもんね」

 ペトロ「え。そうなんだ。カメラ持ってるの、全然知らなかった」

 ヤコブ「写真趣味にできたらかっけぇなーと思って、前に一眼レフカメラ買ったんだ。でも、まだそんな撮ってないから得意じゃないし。趣味って言えるほどでもないし」

 シモン「あと、ギターも持ってるよね」

 ヤコブ「それもちげーから」


◇ギターもやられてるんですか?


 ヤコブ「いや……。昔、教えてもらったくらいで。今はほとんど触ってないです」


◇そういえば。あるインディーズバンドのMVに出演されて、ちょっと話題になってましたね。


 ヤコブ「あれは、バンドメンバーと知り合いで、その縁でオファーしてもらっただけです。そんな大したことじゃないですよ」

 シモン「でも、MVかっこよかったよ。ボク、あれから何度も繰り返し観てる」

 ヤコブ「まだ観てんのかよ。もう目が腐るほど観てんだろ」

 シモン「ヤコブをいくら観ても、ボクの目は腐らないよ。むしろ心に潤いを与えられて、毎日のエネルギーの源になってるよ♪」

 ヤコブ「……悪い。今のちょっと恥ずかしいから、編集して切ってもらうわ」



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