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短編の歴史

死神エクセトラ

作者: 猫乃つづり
掲載日:2018/02/18

「今日もまた魂を刈り取らねばな」


俺の名前は死神、名前はない

つまり、死神の役割を持ったものは全員死神だということ。

それに変わりはない変化もない加えて俺の顔は骸骨だから食べ物とかも入らない、なので食べ物とかに美味しいとかを感じない。

まぁそんな生き物、いや、生き物じゃないな、現代語で言えば深淵の淵に住む亡者と言ってもさして変わらないだろう俺の心の中ではそう定義する。


要らないことに時間をとられてしまった。

俺は腰かけていた、空虚な白の揺られる椅子から立ち上がり今日のリストの顔写真に視線を向ける。

現代の世界は便利だ、余談だが、スマホでアイコン形式で表されてる顔写真は同じく死神が撮った現代の機器を使って写真にしたという。

本当に便利だ、以前よりも増して、紙はアナログなままなのが伝統というルールだから仕方がない。

でも、ここに写る者たちは少し悲しげだ。

なぜか?

こんなに便利な社会になったっていうのに、

少なくとも社会の不便さ理不尽さに刀で切られるとかそういう物騒なことはなくなったていうのに

なぜか?

俺からしたら現代の方が楽しいし自由に暮らせるというのに少なくとも、俺が死神という立場じゃなければ、一緒に何か楽しい時間を過ごせそうな気がする。

するというだけで確信はないからそれは灰に消えてしまうのだと思うが……


「おい死神時間だ、急げぼさっとすんな」


ぼぉーと現代社会の人間の生きる世界を脱線ぎみ考えていたらいつしか呼ばれる俺


考えていても仕方がないか、だってその時代その時代生きる人間の


気持ちだから


俺は名前のリストを片手に持ちだして、もう一方に漆黒の黒光りした鎌を持ってあらゆる世界に繋がる木の扉に向かって歩きだしていくのであった。


そこにはどんなドラマが俺を待っていようとも関係ない……


それが明日、幸せなことだとしても

仮に反対に逆だとしても

そうじゃない灰色ぞらの日記帳だとしても


俺には関係ない


それが俺の仕事


死ぬ定めにある者の魂を刈り取る


死神……


そして、俺の日常が始まっていくのであった


この働きが命が円滑に動き躍動すること


そう信じて俺は仕事する




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