第1話★悪魔の定義
「私は悪で、正義を貫く」
なんか矛盾した言葉を
かっこよく吐いちゃった悪魔さん★
そう、、オレの目の前で偉そうにふんぞりかえっているのは(しかもオレのイス)
自称『悪魔』と名乗るlittle devil<リトル デビル>
「違う。」
人が説明をしている時に、、ばしっと言葉を投げつけてくる。
それが主<アルジ>に対する態度なのォオ、と突っ込みたくなるような態度。
「私の名はリトル デビルではない。それは悪魔の種類を示すものだ」
「おまえの名は人間ではないだろう?ちゃんとした『木下 透<キノシタ トオル>』という名がある。」
ふふ、と微笑む悪魔。
「私の名はまだない」
語ってる!?っていうか我が輩は猫!?
「名は主が決めるものだ。」
…オレですか?
「が、私は運命が決めたような主など主だとは思ってない」
だんっ
と、机の上に足を乗せる。
「だから貴様と運命を曲げていきたいと思う」
「はぁ…!?」
こんな悪魔と出会った時点で運命なんてねじ曲がっていると思うんですが…。。
「そのために、始めようか」
あの悪の微笑みで言う、
「非日常を」
……+……+………+………+……
オレらは、出会ってしまったんだ
それが、誰かが決めた運命であったとしても
出会ってしまった事は事実。
だから、、
受け入れていこう、
とか思ったんですが、、無理です!
オレらは町にでてきていた。
いつもは読みもしない新聞をもって。
これで、何をするつもりだろう?
出てくるときに悪魔はちらっと目を通してきたようだったが。
「ねぇ、リトル デビル…」
リトルデビルはさー
と続けたら連呼すんな、と怒鳴られた。
名がないと呼びにくいから、ということで
『リル』という呼び名にした。
ただリトルを略しただけなのでなんの意味もない名だけど…
親しみやすくなった気がする。
「ふん、ここ・だな」
薄暗い公園の前で立ち止まる。
時刻はもう午後6時を過ぎようとしている。
「ここでな、殺人があった・と、この紙切れに書いてあった」
ぺらっと透の持つ新聞をめくり、一つの記事を指さす。
見ると残虐な記事だった。
しかもまだ犯人は捕まっていないらしい。
「はぁああ!?なんでこんなとこ連れてきたんだよ?」
何か出そうな場所に連れてくんなよっ
というと、リルは笑う。
「私はこの犯人を、、殺してやる」
これぞ、悪魔の言動というような言葉を吐いた。
しかも、ニヤリと笑っている。
ぞくり、と背筋が凍る。
「殺す…?」
「そうだ。でも、、人間とは違う意味だ」
何を、
しようとしてるんだ?
「来た…」
にやりと笑って構える。
「まあ、見ていろ」
そして、
夜空に髪をなびかせ、リルが
動いた。
私は
正義を貫く。
悪魔という役割の
運命から逃れるために。
今回は明日(5月2)もアップします★どうか透とリルをよろしくお願いします♪




