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死神 Danse de la faucille  作者: ジャニス・ミカ・ビートフェルト
第六幕 罪 ~Punitions sévères~
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人が作る地獄

   空には白く力強い雲が紺色に近いぐらい深い青色の空をキャンパスにして、

 力強く立ち上がっていた。


 すっかり夏らしく改装した事務所の中で、ヒラリーが青ざめた顔でモニターを見ていた。

 能力という奇跡を操るグリムリーパーとて、

 情報を取り込むには映像や音声で済ませることが多い。

 何もない空間で立体映像を作り出すって事も出来るのだが、そんな事に労力を注ぎ込むより

 安価な電力(の様なもの)で機械越しに見たほうが楽だからだ。

 どこかへ移動するのに歩いてでも行けるのに自動車をワザワザ使う馬鹿がいないのと同じ理屈だ。


  で、今ヒラリーが見ている記録は、数か月前に健二に施した追体験の記録だ。

 既に彼女の中では過去の出来事ではあったけど、

 つい昨日、ベスからフェリルの容態が完全に戻ったということを聞いて

 そう言えばそうだったなぁ…と見送る最後の記録を見返しに事務所に来たのだ。

 ヒラリーの治めるハートランディアで、やっと治ったフェリルの快気祝いをするための

 話のネタ探しのためだった。

 勿論、憎むべきフェリルの事としかも自分の魔術で骨折させたのに出席は回避したい事だったが、

 めったに頭を下げないベスが90度のお辞儀をもってお願いされたことと、

 この世界で国力一位の国の元首と2位の元首に、

 2国とはいえ中堅国家の元首のヒラリーがその申し出を断ることは政治的に出来ないからだった。


 で、多分最後はどうでしたって聞かれるのは確かなので、

 記憶力にはあまり自信のないヒラリーがギーディアムが保管している記録を確認しに来たのだったが…


 その映像がヒラリーの体験した内容と違っていた為に青い顔をしていたのだ。


「 大分違うなぁ…あたいが聞いていた内容とさぁ… 

  たしか、800年前に瑞希を嬲り殺し、300年前にヒエルダイのケイ王女を殺して

  というのはどうなったんだよ…

  幸恵に至っては科学者で結婚してたって…どういう事なんだよ 」


 すぐ隣でギーディアムも呆然としていた。


「 これって…本当にあの時の記録なの?

  確かにあんたと一緒に見てたし、ちゃんと依頼書に添付された過去と変わらなかったのに… 」


「 だよな…それにこの内容だと滅亡してるんだけど…人類ってのは 」


 目の前のモニターには死の大きなうねりが映し出されていた。

 限られた空間で、限られた人間だけで生きていく社会…希望は少なく絶望は多めの上手くない世界。

 グリムリーパーの持つ魂を見分ける目に

 地上から無数に空へと上がって行く魂を見てヒラリーは吐き気を覚えた。


 魂が行きつく先…次元を超えて別世界に行く当たり前の世界ではなく、

 宇宙空間へと飛び散って霧散していく光景は、

 下手をしたら、その頃にはグリムリーパーやコプートスなどの世界も無くなっているか

 移動することが出来なくなっている事になる。


「 でもねぇ、2288年にあの魂を誘拐してきたのは確かだしその世界もあった。

  それに、私たちも存在してるのは確かなんだし… 」


「 それよりも、あたい達が経験したと思っている世界が違うって可能性もある。

  あたい達は能力を使う際には生物的な曖昧さと感情があるから…

  何らかの未発見の能力で夢を見せられたのかもしれない。


  で、単純な機械だけがそれに干渉されずに…記録されたのかもしれない事実として 」


「 ちょ…フェリルだって健二の記憶を探って仮想世界を構築してたし有り得ないでしょ?

  その説だと… 」


 あたいは思った。

 そして推理する…こんな可能性はどうだろう。


 一つ

 2288年までは確かに存在してるし、その世界への行き来も自由だから

 私たちの見ている映像自体が何者かに書き換えられた可能性が一つ。

 記録映像なんてものは能力者…多分二桁クラスならなんとかできるだろう。

 この場合は、今診ている映像が偽物なので現実との辻褄が合う。


 でも、そうする意味は何だろう…そんなの悪戯程度で全く大して意味が無い。


 二つ

 健二の魂が平行宇宙からの魂という場合…

 これだと滅亡する運命の説明はつくが、後の出来事はまるで説明がつかない



 で、三つめが

 私たちが行ったことが全て幻であること…病気じゃあるまいし却下だな…



「 だとしたら、いずれも少しづつ含んだのが正解なんじゃない? 」

 頭の固いギーディアムがそう言ったところで、

 モニターから映像の記録が無くなった…少なくとも健二はそれ以降の歴史が無いのは確かなようだ。

 静かになった部屋で尚もギーディアムが話を続ける。



「 まずね、全てが正しいとして疑ってかかるのは依頼そのものからかな。

  添付書類が違ってたから当たり前だけどね。

  次に健二の深層の記憶に沿って作ったフェリルの世界や幸恵を殺した過去も

  この記録が正しいとしたら無いわよねぇ。

  序列2位のフェリルの術式が間違う訳が無いから…健二の魂の記憶の方が違うって事ね。

  で、今見ている記録の方が正しいとすると、

  私たちの記憶や行動の方が誰かに見せられた夢の様なものって事になる 」


 なんだか七面倒しちめんどうくさい事を言いだした。

 が、そこまで言われて私も大したことの無い頭でも気が付いた事が在る。


「 魂の処置はしたけど処分は依頼主がするって事だったわね。

  じゃあ、こんなのはどうかしら…


  依頼主が2288年の世界で平行宇宙の魂を持って来て

  そこにまんまとあたいがノコノコと言われた通りに回収しに行く。

  記憶や記録を改ざんさせる能力があれば大して労力は要らないだろう…

  それに、依頼主ってのは顧客だから私たちも油断する。


  勿論、健二の魂自体にも干渉して調整を行う…

  これはこの世界に彼を呼び込んでから私たちが処置をする間にも出来るから

  フェリルもその記憶で認識を決めてしまう。


  で、なぜか魂の浄化とか感情の復活なんてあやふやな内容で私たちに依頼する。

  当然時間はかかるし、健二自体の性格や人間性も良くなる。

  で、最後には健二には並行世界での記憶を見させて、

  私たちには幻を見せておくって所か…で、記憶があいまいになっていくのもそうだろうな…


  全く動機が分からんがこの場合考えられる元凶は依頼主って事か… 」



  そう言われてギーディアムがこの間の依頼書を持ってくる。


  依頼主の名前をむ一度見てみる…


  ベルヘルメ・ギターシカ…いつもの依頼主だ。


 「 あれ?これって… 」

  紙の下の方に…微かに薄い字で小さく書かれた文字があるのが分かった。


  目を凝らして見る。

  えっと…なになに?


 ” 認識の阻害が切れてこれを見ているヒラリーさんかしら?ご苦労様です… ”


 そう声を上げて読み出すと、小さく霞んでいた文字が急にはっきりしたかと思うと

 その文字列が次々に新たな文を下に続けて、

 既にあった文字列を押し上げながらページの上に駆け上がっていく。



「 おうおう…なんだよこれは 」


 文字が一枚の紙を覆いつくすと眩い光を一瞬だけ吐き出して文字が全て固定された。


 ” ギターシカさんには悪い事をしました。

   この依頼書は彼の体を使って書き上げた…いわば偽文です。


   健二って多分読んでいることになっていると思いますけどあの魂… ”


 馬鹿な…健二ってのはあたいが適当に付けた名前だぞ?


 ” 彼はね、こことは違う平行宇宙の地球が駄目になる事をした罪人なの。

   で、ここで一回魂をクリアーにして

   思考回路を変えてですね…やり直しの歴史を作ってもらいたいの

        それが彼の罰になるのよ。             ”


 馬鹿な…歴史を変えるって出来る訳ないだろう?

 時間を少しでも巻き戻すのも凄く大きな力がいるのに歴史を変えるだって?



 どこのどいつだよ…能力者には間違いないけどこんなことできる訳が…


 だが、そう思って最下段のサインを見下ろしたが…あまりの事に愕然となってしまった。







 しばらく前…健二がギーディアム達に見せられていた過去の歴史の最後…




 砂子の様な星の光は降るように見えるが、空自体は奇妙な紫色をしている。

 俺と幸恵が開発したジェファーソン粒子の雲の性だ。


  雨の様に降って来た筈の核弾頭は、

 成層圏まで広がるこの雲にとらわれて、ゆっくりとあちらこちらに落ちて来て

 地面に転がっている。

 雲を抜ける間に分子運動を制限されてすっかり凍り付いて元素変換されている。

 よって、転がっているのはタダの塊の為、無害化されている。

 生物化学兵器は、雲の粒子に跳ね返されて入ってこないし、

 通常兵器はこちら側の攻撃で既に沈黙している。

 


 西暦 2055年

  第三次世界大戦は、俺の国…日本の一方的な勝利に終わった。

 勝利?まあそうだ

 2000万人ぐらいは死んだけど7000万は生きてるからな。


 他の国は悲惨な状態だろう。

 白旗も上がっていないけど、他の技術者が開発した振動弾頭の威力は想像を絶するからな。

 

 全世界での死者の予想はこの時点で1億7千万人強…西暦の始まった頃なら全人類の数に匹敵する。

 更に戦争が終わった後も右肩上がりで人は死んでいく。


 敵国が撒いた生物化学兵器が行き場を失ってゆっくりと世界中に広がっていくからだ。

 同盟国は事前にこちらの機材を提供しているので、

 うちと同じ様に国が疲弊していてもこれ以上の被害は無いだろうが…

 それ以外は多分、沢山死ぬだろうなぁ…30億は死ぬんじゃないのか?

 同盟国以外の人間は死ぬって事だな…勿論、動物も全滅だ。 

 

  俺は、傍らで呆然と紫色の空を見上げている幸恵にぼそりと言った。


「 幸恵や…これで戦争も終わりだな… 」


 幸恵は寂しそうな顔で俺に答えを返す


「 ええそうね…でも、沢山沢山死んだわ。

 更に、あの人たち(敵)はこれからも殲滅するまで死んでいくのよね…

 老人もいい大人も、子どもも赤ちゃんも…私たちが望んでも生まれなかった赤ちゃんたちも… 」


 70を少し超えた幸恵は未だにそれでも美しい顔を涙で濡らして俺の肩に頭を乗せて来る。

 幸恵の言葉にはさらに続きがあるのだが、それは辛すぎて言えないのだろう。


  食べ物は今後、植物オンリーになるはずだ。

 動物は日本と同盟国に残るだけだし、食材として使ったらすぐに枯渇する。

 それに、食物となる動物を繁殖し生産管理するには

 莫大な植物や、餌となる小魚や何より水が必要になるから却下にしかならない。

 そんな事するぐらいなら、そのまま植物食べて水を飲めばいい…

 飽食の世界を生きて来た我々が砂を噛む様な世界になるんだ…



 狭い世界なんで余裕なんかある訳が無いから 

 人口もこれからは減少政策をせざるを得ない無いだろう。

 となると…生産して社会を構成するのが容易な今の人々を殺すことは出来ないし、

 今居る子供を殺す事などはもっと出来ない。

 だから、妊娠も原則禁止になって社会は老いる一方になるだろう。


 どこかでは方針を変えるとは思うけど生きるためだ…今はそうするしかない。

 だから死なずに戦争に勝ち残った俺たちだが、希望なんてある訳ない。

 窮屈な世界で、ギスギスするのは目に見えるが、

 俺自身に限って言えば、俺と幸恵はもう十分生きて幸せな思い出もあるし、

 子ども無かったんで後ろ髪をひかれる思いも無い。

 それだけが救いだな。


  空の色が少し青くなってカーテンの様に靡いている。

 そうか、電磁パルス核弾頭も使ってきたのか…ここから見ると花火ぐらいにしか見えない。

 ジェファーソン粒子を帯びた雲は電磁波すらも無害にするから無駄な事だ…

 更に言うなら、

 その核を撃った敵国には既に、

 日本海に展開していた我が国の深海空母から振動弾頭が撃ち込まれている。

 今頃は分子レベルで分解されているころだ。


 勝ったとはいえ、戦争は殲滅しない限り繰り返される。

 だから、恐怖はいつまでも消えない…

 いずれ、少ない資源をめぐって同盟国同士でも争いは起こるだろう。


 どうなるかは分からないが関係ない。

 70過ぎの老人の俺たちには知る必要も無い未来なのだから。

 

 


  


  俺は…その光景を呆然として見ていた。

 違うじゃないのか?こんな歴史は…

 瑞希の時代も、啓子の時代もフェリルの言っていた事とは違うので困惑していたけど、

 何かの間違いとか、情報の取違いかもなってその時は納得したけど、

 この時点でこんな風に世界がなるわけがない。


  ヒラリーもギーディアムも口をそろえて、

 俺は2288年の退廃した世界から回収してきた魂と言っていた筈だからだ。

 今は2055年だが、どこをどう考えても

 退廃するほどの文明まで世界が回復するとは思えない状態だからだ。


 200年以上の時間があっても絶対に出来ない。

 この時代に俺が科学者として、

 発明した今この空に広がっている防御兵器の半減期間が100年は続くからだ。

  効果は大きい。

 核兵器どころかすべての火器を無効にし、

 生物化学兵器も凍り付き霧散しその幕を通り抜けることが出来ない。

 ただ、その副作用は効果の分だけ大きい…

 日本列島…いや、岐阜県を中心に半径1000キロは隔絶した世界となってしまった。


 何故、岐阜かって?

 たまたま研究施設がそこにあっただけだよ。

 

 偶然だが、日本の人口の大半が居住する空間をカバーできたのは幸運でもあった。

 だが、この先この雲が消えない限り

 飛行機も船もあらゆるものが入ってこれなくなる。

 かろうじて太陽光などは入って来るし、雲の下でなら雨雲も出来る。

 電力は太陽光で補うことになるけど…大した出力は望めないし

 元々鉱物資源の無い日本じゃあ、

 多分も何も、昔の農業主体の世界になっていくのは目に見えている。

 ただ、贅沢は言ってられない…なにせ生きてるんだから…


 自業自得とはいえ地獄の様な生物化学兵器で苦しんで死ぬか

 振動弾頭で何も感じることも無く消滅していった連中に比べればだけど。



まあ今後は酷い事しか浮かばないが、

 それはそれとして、幸恵とのこの世界での時間は幸せというものを形にしたとしか言えない時間だった。

 日本の片田舎で両親の愛情を一身に受け、すくすくと成長し

 中学では…もう記憶が薄くなっているがあの講堂での告白の3回目を経験し

 高校受験も大学受験も必死になって勉強し

 原子物理学を学んで大学を卒業と同時に結婚。

 同盟国の研究者になって世界中を飛び回って何本も論文を書き上げて…

 博士号もお互いとって…今は日本の救世主って言われる物を作りだした。


 何一つ文句の言えない人生を送ったし、この時代だけ俺は直接には人は殺さなかった。

 いや、この雲のおかげで人を助けたとしても、

 振動弾頭や深海空母なんかを作り出したご同輩が居なければ意味も無かった。

 そう言う意味では俺の代わりに彼らが十字架を背負ってくれた。


 子供はついに生まれなかったけど、夫婦仲は今でも良好だし、

 今、こうして世界の終わりに立ち会っても二人は常に一緒だった。

 多分、まだ死ぬまではそれは続くだろう…

 監視と今後の研究で忙しくなるし、

 日本の英雄てことでプロパガンダに利用されて少しばかり不自由かもしれないが、

 生活の方は国の方が贅沢な保証してくれているからな。


 ただ…一体、これが俺が生きて来た歴史って言えるのだろうか…

 時間も、空間も、死神たちの記録さえも全て違うこの歴史が。





  ふと目を開けると、そこには青い海が広がっていた。

 目を上に向けると、それにはこれ以上晴れることの無いほどの青い空に

 真っ白な砂浜をダイヤモンドの様に照り返させる太陽が昇っていた。


 手足が自由に動き、呼吸が凄く楽だった。

 落ち着いて手足を見たら…皺ひとつない十代の様な手足をしていた。


「 気が付きましたか? 」

 ふいに背後から女性の声が聞こえて思わず振り返った。


 白い砂浜に大きな青と白のパラソルを突き立てて、

 傘が作り出す影の下に上品そうな机が一つあって、白いビーチ・チェアーが二つ。

 そしてそこに、大きな女性が黒いビキニを着て座っていた。

 ヒラリーも180はある大柄な女だが、それ以上の巨体だ。

 白く抜ける様な肌に、紺碧の瞳、薔薇のように赤く滑らかな唇…

 北欧系の容姿で胸もお尻も大きな女性だった。

 言葉に書くと肉感的な女性の様に感じるが、

 目の前の女性には気品があるし、柔らかそうな肉体は母性の方が強く感じる。

 

 俺があまりの事にに驚いて声を出せずにいると、


「 驚かれるでしょうが、今まで見たすべてがあなたの過去の歴史です。

  間違いありません。

  ヒラリーやフェリル、ギーディアムには情報と記録の方が全て偽りです 」


「 ちょ…だって、ヒラリーもフェリルだって死神かそれに近い存在って言ってたし

  龍に化けたり、何もない空間でいろんなものを構築して見せた奇跡を起こすのに?

  なんで、偽りを見抜けないんです?っていうか…あんたは何者なんだ 」


 すると、女は陽の光を反射して光り輝くほどの金色の髪をたくし上げた。

 海から反射してくる光が白い肌に波を写し取っていく。


「 わたしですか? そうですね…あなたたちの言う所の混沌が生み出した最初の神ってとこですか。

  あなたは、長く歩いて来たばかりなんで知識も豊富だし分かるでしょ? 」


 俺はその名前を直ぐに思い浮かんだが信じられる訳が無かった。


「 馬鹿な…混沌が生み出した原初の神って言ったら 」


「 そう、あなたたちの次元では神を生み出した神って言われることもあるわね 」


「 大地の地母神 ガイアって…ギリシャ神話じゃないか 」

 馬鹿な結論にたどり着く俺に呆れる。

 神なんて思い込みの産物で、いいように権力者が作り上げた幻想じゃないのか?


「 そんなのは幻想って思っているかと思いますけど、ガイアって形が幻想で

  私自身は混沌が生み出した宇宙と同じにだけ生きている存在で実態ですのよ。


  それに、こんな体をしていますが人間に合わせて調整しているだけで

  実際の形はあなた達の概念とは違うものですから

  平たく言えば会話も出来ないので仕方なしにってとこですから… 」


「 その割に、女性だしグラマラスだし、気品があるし美形だし… 」

 

「 人間と言うのは外見で80%以上印象が決まるますし、

  女性の方が往々にして受け入れやすいんですよね…

  人間は女性からしか生まれませんから、遺伝子のレベルで保護される対象ですから。


  ま、そうはいっても不細工な男性というのは選択しませんけどね。

  私も長くあなた達を観察してるし、

  別次元のジュールスやコプートス、グリムリーパーも見てますから好みが偏っています。

  因みに、

  この容姿はコプートスのジャニス・ミカ・ビートフェルトっていう人の容姿を借りてます。

  本物はもっと軽薄そうだし人当りもいいんですけどね 」


 俺は、言ってる事の半分ぐらいしか理解できなかったけど、

 どうしても知りたい事が在った。


「 すいません、お名前ってなんていうんですか? 」と…



  


  



 




 






  

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