62話 戦いの後、別れ
天界からの光の柱到来後、レルゲン達と魔王メアリーは再び剣を交えることはなかった。
両者共に満身創痍、残された余力は無いに等しい。
それでもほぼ無傷と言っていいクラリスに向けて、レルゲンは半ば冗談交じりに声をかける。
「あんたの所の大将はもう戦えないだろう。代わりにあなたが俺達と戦うのか?」
「お戯れを。魔王様のあの表情を見てください。私にはもうあなた達と戦う理由はありませんよ」
気を失っている魔王メアリーの表情は、どこか幼い子供のような顔をして眠っていた。
「これからどうするんだ?」
「それはお目覚めになられた魔王様がお決めになることです」
「そうか。俺たちは一度人間界に戻る。
一応言っておくが再侵攻してきたら数で有利なのはこちらだ。
あなたの力はまだどれくらいのものかわからないが、手札が割れている魔王直々に攻めてきても同じ。
余計な血を流さないように魔王が目を覚ましたら伝えてくれ」
「一言一句、そのままお伝えさせていただきます。それとこちらを」
クラリスが手渡してきたのはジャックと戦った後にもらったフルポーション。
小瓶に入った赤い液体を人数分手渡しで受け取ると、毒分離の念動魔術は今回はかけずに一気に飲み干す。
「レルゲンさん。あなたは自分で眼を治してしましましたが、あれは結局どうやったのですか?」
「俺も無我夢中だったからよく覚えていないんだが、あの時は自然と治せる気がしたんだ」
クラリスは初めて驚いた表情を小さく見せたが、すぐに元の表情に戻り
「そうですか」
と一言だけ返した。
半壊した魔王城を後にしようと準備を済ませる。
召子だけ魔王メアリーが小さく寝息を立てて気を失っているのを見て、寂しそうな顔をしたが
「じゃあね。アメリア」
髪を軽く撫でて魔王メアリーから離れると、召子は既に元の顔つきに戻っていた。
「じゃあ、俺達は国に戻る」
「はい。お気をつけて_そうそう、こちらが地脈を利用して作成した転移魔法陣を使ってください。
また数百キロの帰りになっても構わないというなら別ですが」
「ありがたく使わせてもらうよ。クラリスさん」
優しくレルゲン達を送り出した銀髪のメイドはメアリーの下に歩み寄り、薄く笑う。
「さて、これからどうするか決めませんと」
長かった第三部もこれでお終い。
ここまで読んでくれるたぁ、さては私の事好きだね?
私も君の事が…おっと誰か来たようだ
まだまだ続きそうな終わりになるが、流石にここまで読んでくれてて、
まだブクマと評価が出来てない奴はいるぅ?いねぇよなぁ!!
第四部もお楽しみ下さいorz




