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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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19/19

第19話:秋の遠足! 山登りの頂上で、魔王パパが「野生」に還る

「遠足の目的地は、標高500メートルの『魔境山まきょうざん』だ!」

学校行事の登山を、あたかも魔王軍の行軍のように演出するPTA会長パパ

レオと五つ子たちの楽しいランチタイムを阻止するため、パパは一人、登山道を外れて先回りし、「伝説の山の主」を装ってレオを脅かそうと計画するが……。

「みんな、一列になって歩きましょうねー」

佐藤先生の先導で、俺たちは山道を登っていた。

秋の山は空気が澄んでいるが、俺の『真実のアナライズ』には、登山道の至る所に不自然な「隠れ場所」が見えていた。

(……魔王。木化けの術が下手すぎるぞ。お前のスーツの裾が、松の木からガッツリはみ出している)

そんなパパを無視して、俺は五つ子たちと登頂。

山頂の広場に着くと、お待ちかねのお弁当タイムだ。

忍三(暗殺者):『……レオ。私のお弁当、食べて。……タコさんウインナー(前世のクラーケン仕込み)』

乃二(聖騎士):『ちょっと、忍三! 私の作ったサンドイッチが先よ。栄養バランスは完璧なんだから!』

(……お前ら、お互いのお弁当を毒味し合うような目で見るな)

一華(賢者)は優雅にシートを広げ、結五(聖女)は俺に「あーん」をする隙を虎視眈々と狙っている。輪四(格闘家)にいたっては、「山頂までのタイムアタック」に満足して、俺の膝を枕にして寝ていた。

その時、広場の奥の茂みから、「グォォォォー!!」という凄まじい咆哮が響いた。

現れたのは、全身に枯れ葉と泥を塗りたくり、頭に鹿の角(落ちてた枝)を付けた、正体不明の怪人――。

パパ:『……我こそはこの山の守護神……! 勇者レオよ……娘たちから離れ……おにぎりを俺に寄越せば命だけは助けてやろう……!』

(……パパ。変装が雑すぎて、他の児童たちが「不審者がいる!」って泣き始めてるぞ)

俺が溜息をついた瞬間、一華が冷静に指示を出した。

一華:『……排除。忍三、お願い』

忍三(暗殺者):『……了解。おやすみ、パパ』

忍三は音もなくパパの背後に回り込むと、パパが背負っていた「仕掛け用の重いリュック」のベルトをスッと解いた。

バランスを崩したパパは、そのまま緩やかな斜面を「ゴロゴロ、ゴロゴロ……」と転げ落ちていった。

パパ:『あーれぇぇぇ! 娘たちぃぃ! 田中ぁぁぁ! 助けてくれぇぇぇ!!』

田中さん(麓で待機):『……あ、部長。またGPSが高速移動してる……。もう救急車呼びますね……』

その後、パパは麓の川原でびしょ濡れになっているところを警察に「保護」され、遠足のしおりに**『山には魔物(不審者)が出るので、一人で行動しないこと』という新しい注意書きが追加されることになった。

ウィンドウが更新される。

[クエスト:秋の遠足・お弁当防衛戦、完全勝利]

[報酬:乃二のサンドイッチ(激辛隠し味入り)。パパ、地域住民から「山の怪人」として都市伝説化]

俺は、五つ子たちに囲まれて豪華なデザートを食べながら、夕日に照らされる山の景色を眺めた。

勇者レオ。

遠足の最大の収穫は、パパが野生に還っても、現代の警察組織は意外と優秀だという再確認だった。

第19話、お読みいただきありがとうございました!

パパ、ついに「山の神」になろうとして自爆。

五つ子の容赦ない「パパ排除」が板についてきました。特に忍三の無言の物理攻撃は、前世の暗殺スキルが冴え渡っています。

さて、次回は第20話!

「第2部完結! 衝撃の転校生は……前世の『魔王軍四天王』!?」

レオと五つ子の前に、ついにパパ以外の「前世の敵」が現れる!?

小学校生活に、かつての戦乱の影が忍び寄る!

次回もお楽しみに!

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