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no,8.5 優燈の気持ち

優燈の視点です。

私の頭を撫でる大河の手が止まった。

 私はゆっくりと顔をあげると大河から寝息が聞こえてきた。

 疲れて寝たのだろう。今日も相変わらずがんばっていたんだもん。当然か。

 それでも、いつも大河は私のわがままを聞いてくれる。だから、私は

「・・・・・大河。大好き」

 私はゆっくりと大河に近づき、ゆっくりと唇を重ねた。

 これで何回目だろうか?

 私はたまにこうやって、大河が寝ている時に唇を重ねている。

 大河にこのことを知られたらなんて言うだろうか?

 照れるだろうか?それとも、怒るだろうか?・・・・・それとも、拒絶するのか?

 私はそれが一番怖い。

 いつ、このことがバレテ、大河が私を拒絶するのが。

・・・・・そんなの。

「そんなの嫌だ」

私は大河に抱きついた。

大河は相変わらず寝息を立てて眠っている。

「大河。好き。だから、私と付き合って」

 告白した所で何も返ってこない。大河は寝ているのだから。

 でも、起きていても決まって返ってくる言葉は決まっている。

〈お友達でお願いします〉

 大河は私のことを大事にしてくれているのはわかっている。だから、中途半端な気持ちで私の告白を受け止めたくないのもわかる。

 もしくは、他に気になる子がいるのかもしれない。

 それならそれでもいい。

「でも、そろそろきちんと答えてくれないと我慢できないよ」

 私は大河の胸に顔を埋めて眠りについた。

 どうか。

 どうか、大河きちんと答えて、私を選びますように。


次回予告

作《今回は優燈の視点からやってみました。あんまり、本編とは関係ないのかな?まあ、とりあえずこれからもよろしくお願いします》

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