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ドワーフはツラいよ(仮)  作者: 石上 三歳


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6/6

発想が爆発してねぇか?

「ねぇゲビック?火薬って無いの?」


またこの嬢ちゃんは俺の知らない事を聞いてきた。

火薬ってもう字面がやべぇ


「火薬ってなんだ?」「一瞬で燃え尽きる砂」


ほぅらヤッパリ恐ろしい物だった。


「硝石って知らない?」「ショウ石?鉱物か?」「そうよ。見た目白っぽいわ」


ん〜〜〜


俺がどんな鉱物か思い当たる石を考えてると


「近くに燃えやすい物があって引火すると一気に燃え広がったりする性質があるんだけど」


「あぁ!!あれか!」


嬢ちゃんの説明で分かったがアレは普通使わねぇ


「ありゃー爆発したりするから普通は人が住むトコに持ち込んだりしねぇぜ?」


「あるのね!なら硫黄と木炭を混ぜれば黒色火薬が作れるわ!」


危ねぇっつてんのに聞きゃしねぇ


黒色火薬(それ)を使って何をしようってんで?」


恐る恐る聞いてみると嬢ちゃんは


「ライフリングは覚えてるわね?」「...まさか」


ニヤリと笑って言葉を続けた。


「金属で筒状に加工(ライフリング)したものに黒色火薬で玉を飛ばしたら、弓の何十倍も強い威力の武器が出来るわ」


「それも帝国との戦に使うんですかい?」


嬢ちゃんのいつもの台詞を聞く前に先に言うと


「勿論よ!」と言った後に「それ以外にも色んな使い方があるわ」と続けた。


なんでも火薬を詰めたものを飛ばして着弾した瞬間爆発するとか、導火線?ってやつで時間調整して爆発させるとか...

一番怖かったのは地雷とか言うやつで...


「そんなモンあった日にゃぁ外出歩けませんぜ」


「当たり前だけど街中では使わないわよ?!」


当然と言えばそうなんだが...兎に角発想自体爆発してると思うのは間違いじゃねぇと俺ぁ思ったぜ。

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