その76
嬉しいサービスもあるってのが分かったんで、その中でも1.5号ラインが巻かれた3000番のスピニングリールを購入することにした。値段は10000ミール…まぁ中型のやつも狙えるんで先行投資だ先行投資!ハリスも今持ってる人工スパイダーラインを使えば問題ない……それをやるのは青物が出てからになるだろうがな。
「さて、次はロッドだが…一番値が張るのは除外するとしてだ」
「それ売れたことがないんですよねー」
なら何で置いてんだ。半分ディスプレイ品か何かなのかもしれんが――500000ミールはどうあがいても手が届かんぞ。手にとって傷を付けたら嫌なんで早いとこ選んじまおう。
「つっても種類が少ないなりにもタイプが違うか」
「振り出しと継ぎは両方とも準備しております。なんでしたら継ぎはインロー・プット・スピゴットと揃い踏みです!」
悩むラインナップさせてるじゃねぇか。振り出しと継ぎの違いは竿の連結部分が塾の教師やらが使ってる伸び縮みする棒みたいになんのが降り出しで、そうじゃないのが継ぎだ。振り出しの方が圧倒的に運びやすいしすぐに準備もできるんで楽なんだが、代わりと言っちゃなんだが手入れをきちんとしないと砂や海水が入り込んで伸び縮みしなくなったり錆が早く回ったりすんぞ。
んで継ぎの方は釣りを始めるときに毎回竿の組み立てをするのが面倒だが、その代わりにキャストをするときに振り出しみたいに突然スコンと縮んじまう心配がない。それに組み立て式だからこその利点として、簡単に手入れが出来るってのもある…正直な所自分がどっちにロマンを感じるかで良いとは思うが、一番最初に手に触れるのなら振り出しの方をお勧めするぞ。最近って程でもないが100円でそれなりの物が買える店で振り出しのリールセットが1000円ぐらいで売ってるんでそれを買って面白いか試す――んで気に入ったやつはドンドン沼にハマっていくといい…歓迎するぜ?
「ただなぁ」
「どうされました?」
「スピゴットは無理だろ…」
これは継ぎ竿の種類の話なんだが、並継ぎ・逆並継ぎ・印籠継ぎっつー感じだ。因みに振り出しもテレスコピックって名前があるが…正直ただ訳しただけのやつらなんで気にしなくてもいい……継ぎのないワンピースってものあるしな。
んでどうしてスピゴットが無理なのかというとだ。
「今回の報酬でも届かんぞこいつらは」
基本たっけぇのよ…下限が120000ミールとか無理に決まってんだろ。
ついでに継ぎの中でもスピゴットだけ竿との間を各部ごとに直接継ぐのではなく、しなりや強度が優秀な素材を接合部の芯として竿を継ぐという特徴があり、それにより竿の曲がりが良く人気です……だから各社が凝ったりして高くなるんですけどね。
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