その11
そう言い放たれたことに呆然とする少年と、ほぉと感心するような顔をするギルネット。いやそんなに感心するようなもんじゃないと思うんだが…もしやこの2週間で外界人たちが結構やらかしてんじゃないだろうな?
「……はぁ!?てめぇNPCの肩を持つってのか!」
言葉を理解したのか呆然した顔から一転し、真っ赤な顔をしながらこちらに手を伸ばそうとする少年…ただギルネットがまだ首根っこ掴んで持ち上げてっからかなり滑稽な動きになってんな。
「いい加減放しやがれ!こちとらプレイヤー様だぞ!?」
「おーおー怖い怖い。こんなに人が集まってんのによくそんなこと言ってられるもんだ…なぁお前ら?」
ギルネットが面白そうに周りを見渡しながら言い放つ…ギルドの前で長いこと騒ぎになっているからか少しずつ人が集まってきていたんだが、こいつが持ち上げられた所で見世物が始まったと一気に人が押し寄せてきやがった。面白いのがギルドの中からも何人か出てきて冷ややかに見つめてるんだよ。
そんで出てきたギルド員らしき奴にも余計なことばかり言いまくるから会場のボルテージも爆発寸前……おい、そこでどっちが勝つか掛札やってるやつこっちこいや――ギルネットの買うからよ。
「って俺のこと無視してんじゃねぇぞクソ爺!」
「んだよしつこいな。お前は助けて欲しいけど俺は知り合ったやつに暴言を吐く他人なんか助けたくない…これで終わりだろ?」
そもそもこんな場面じゃなくても助けたくはならないだろうがな。つか助けて欲しがってるのにクソ爺はないだろ。
「こちとらプレイ「外界人な」…そうだよ!ゲームの人形より中身が入ってんのを優先すべきだろうが!」
「お前としちゃそうなんだろうが、中身が入ってようが無かろうがこんなマナーの悪い奴助けようとなんて思わねぇよ。まぁ、他にも外界人はいるだろうしそっちに助けを求めたらどうだ…って誰も助けたくはねぇってよ」
派手な髪や目をしてんのに服が生成りや黒のボタン止めシャツの、俺と同じく初期装備って感じの外界人達に目を合わせると目を背ける者や手や首を振る者…しまいには商売にならんと掛札の代金を返しに来る奴もいた。お前も外界人かい!
「いやノリでやってみたんだが、だれもあのガキが勝つと思ってねぇのよ…ほいよ丁度な」
「おう。てなわけでご愁傷さまだな?」
「この俺の言うことを聞かねぇクソどもが!?てめぇらフィールドで会ったらぶち殺してやる!絶対にだぞ!」
物騒でありながら幼稚な暴言を繰り返し暴れる姿をそのクソどもに見られてるってのに、よくそんなに偉そうにしてられるもんだ…どうせPKする根性も無い――っとお遊びもここまでだな。
「騒ぎになっているのはここか!」
そこには揃いの制服を着用した者たちが慌ただしくやってきていた。
これもある意味ざまぁなのだろうか?晒し物ではあるけれども…
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