表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる ~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~【書籍化】  作者: 北川ニキタ
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/113

―64― もっと大きな結晶

「よしっ、これで25個目だ!」


 僕は報酬エリアにてそう叫んでいた。

〈結晶のかけら〉の回収を初めて25日目。

〈大きな結晶〉を手に入れるには〈結晶のかけら〉が5つ必要だから、これで〈大きな結晶〉が5つ揃ったことになる。

 僕の予想では、〈結晶のかけら〉と同じく〈大きな結晶〉が5つ集まればなにかが起きると踏んだわけだが。


 ◇◇◇◇◇◇


 5つ目の〈大きな結晶〉の入手を確認しました。

 5つの〈大きな結晶〉は合成され、〈もっと大きな結晶〉になりました。


 ◇◇◇◇◇◇


〈もっと大きな結晶〉って、流石に名前が安易すぎるような気もしないでもないが、ともかくこれで目標を達成したわけだ。


「やったぁー!」


 両手を掲げ、喜ぶ。

 結構長いことがんばったよね、僕。

 鶏蜥蜴コカドリーユを倒しまくったおかげで、レベルも27に到達したし。

 喜びつつ、〈もっと大きな結晶〉の情報を閲覧する。


 ◇◇◇◇◇◇


〈もっと大きな結晶〉

 使用すると、すごくいいことが起きる。

 集めると、もっともっといいことが起きる(譲渡不可)。


 ◇◇◇◇◇◇


「は……?」


 僕は呆然としていた。

 一行目はまだいい。どうせ、なにが起きるかなんて書いていないと思っていたから。

 問題は二行目。


「もっともっといいことが起きるって、なんなのさー!?」


 叫ばずにはいられなかった。


「もう使っちゃおうかな……」


〈もっと大きな結晶〉を手に持ちながら、そんなことを考える。流石に、何度も同じダンジョンを潜ると気が滅入ってくる。

 だけど、気になる!

『もっともっといいこと』がなんなのか、すごく気になる。

 もし、ここで使っちゃえば、『もっともっといいこと』がなんだったのか一生に気になるんだろうなー。


「よし、周回するか……」


 過去にはパイラルダンジョンを100周したこともあるんだし、自分にはまだまだ余力は残っているはずだ。


「だけど、少しだけ休ませてー」


 ぐったり、と僕は報酬エリアで仰向けに転がった。





「えっと、なにしてんの……?」


 宿屋に戻るとおかしな光景があった。


「見てわからねーですか。料理というのをやっているんですよ」


 確かに、名称未定が本を片手に台所に立っていた。

 あの本は、他の本にこっそり混ぜて渡した料理のレシピ本だったはず。あわよくば、名称未定が料理に興味を持ってくれたなら、と思って渡したが、まさかこうもうまくいってしまうとは。

 意外と好奇心旺盛なのかも……。


「なにか手伝おうか?」

「お前が手伝うと飯がまずくなるから、余計なことはしないでほしーのです」

「わ、わかった」


 事実、僕は料理がうまいわけではないので、言われた通り大人しく見ているだけにする。

 ただ、料理ってのは包丁を使うときなど、怪我をする可能性があるから、不安ではある。

 あっ、自分の触手を刃物の形状にして、それで食材を切るんだ。まぁ、包丁を使おうが触手を使おうが味は変わらないと思うので、別にいいんだけど。


「ほら、ありがたく召し上がってください」


 数時間後、テーブルに料理を並べた名称未定がそう言っていた。


「いただきます」


 そう言って、僕は料理に手をのばす。

 見た目は普通だし、僕の作る料理に比べたら色彩が豊かだし悪くなさそうだ。


「どうですか?」


 料理を口にした僕に対し、名称未定がそう問いかける。


「……うん、おいしいよ」

「ふんっ、おいしくて当たり前なんです。なにせ名称未定ちゃんが作った料理なんですから」


 そう言って、彼女は自分の分の料理を口にいれた。


「まっずい!!」


 名称未定はそう叫びながら、自分の料理を投げ飛ばしていた。


「お前、よくも嘘をつきやがりましたねっ!」


 彼女はつり上げた目で僕のことを睨む。

 うん、確かに彼女の作った料理はまずかった。とはいえ、作ってもらった手前、まずいなんて言えないのでおいしいと言ったわけだが……。


「まぁ、でも食べられないほどではないし」


 そう言って、僕は料理を再び口にいれる。

 まずくなってしまったのは、焼き加減が甘いせいなのかなぁ。


「こんなまずいもの食べないでください!」


 だけど、名称未定が僕の料理を取り上げて食べることを許さない。


「けど、今日のご飯はどうするの……?」


 今から用意しようとしても、もう時間は遅いし。


「今日のご飯はなしなんです」


 えぇ、嘘でしょう……。



評価


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 主人公の頭が悪すぎてイライラするようになってきた。 1話が短くて、暇なので流し読みで読み続けてますが、主人公の行動や考えに共感できる部分が少なすぎる。 他の人の感想にもあるけど、何度でも…
[気になる点] 「もし、ここで使っちゃえば、『もっともっといいこと』がなんだったのか一生に気になるんだろうなー。」 いくつでも取れるんだし、この思考にはならないんじゃない?
[良い点] 面白い作品です。 [一言] 『評価』だけいいです 5です
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ