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26:トイレの怪


今朝の出来事


夫「トイレの独り言、ここまで聞こえたよ」


私「え? 独り言なんて言ってないけど?」


という事件が起こりましてね!


可能性は4つ。


① 夫の幻聴(自覚なし)

② 私の奇行(自覚なし)

③ 魚屋のきくお(活動報告か『菊と太刀魚』参照)

④ その他


いや怖い怖い……④はマジで怖い


どれもろくな選択肢じゃないけど、①~③のどれかであれ!どうかあってください!!(涙目)


魚屋の可能性が万に一つもあるので、トイレに塩を盛っておく


やはりあの短編は封印しとくべきだったか……


まぁこんな出来事は日常茶飯事だ


冷静に考えて、体調不良で電波を受信しはじめる私の言動が最も疑わしいが、なるべく幻聴であって欲しいと願っている


なぜなら私が今朝のトイレで考えていたのは原稿のことであり、原稿(イコール)殺人事件だからだ。


四六時中、死体とトリックについて考えているのが推理界隈の書き手あるあるに違いない


『扼殺……いややっぱ刺殺か……』


『死体はバラして……運んで……』


『犯人は……ブツブツ……』


こんな頭の中の独り言を、無意識に声に出そうものなら、100%捕まる


ミステリ書きは絶対に思考をお漏らしちゃならねぇ……おばちゃんとの約束だ!


しかし夫にしてみればこんな物騒な妻は嫌よな、そりゃ幻聴も聞こえたくなるよ


家のチラシ裏のメモも咄嗟に思い付いた殺害方法みたいなのばかりだし


週末はシ○チューとかで凶器になりそうなものを物色するのが趣味だし


夫の高額な……えー、エア保険金目当てに、私が殺人を計画していると言われたら反論できない。物証が出すぎる


本当にミステリ書きとは業な生き物である

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