21:文字について
娘がひらがなを覚えた
勉強は小学生になってからで十分なのだが、どうやら遊びの延長で覚えたらしい
ハサミを持たない間は、紙とペンでずっと字を書いている
血は争えないものだ
私も紙とペンがあればずっと何かを綴っている子供だった
パソコンが普及する前からワープロが欲しくて欲しくて、一太郎で一生遊べる気がしてた
だからその遊びの何が楽しいのかはすごくよくわかっているつもりだ
将来の巨匠に化けるかもしれない、だから集中する娘を邪魔しないようにしている
娘の作品をこっそり読ませてもらった
「しゃわーをあびたりしています」
……うん、清潔でいることは確かに大事なんだけど……ほんとに書くことがシュールなんだな
もっとあるでしょ、動物とか食べ物とかさ……
他に書くことないもんかね、母としてはふくざつ
まぁ強制はできない
文字をデータと捉えてエンジニアになるのか、それとも文字をアートとしてとらえて小説なんかを書いてくれるのか、とても楽しみだ
どっちがベストとかないのだ、両方やってもいいのだ
今は確信をもってそう言える、なにしろおかーさんは両方楽しくやっているからね!
そんな日常が長く続けばいいなと思っている




