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入部して

 一週間近くの部活動見学を終えて、俺も入る部活を決定した。


「まずは入部をしてくれたことを感謝する。 見ての通りこの場所は他の部室とは違いあまり広くは取れていない。 こうして集まる時は使わせてあげれるが、鍛練時などでは年長者を優先させてもらう。 改めて自己紹介しよう。 部長の島崎 菜種(しまさき なたね)だ。」


 結局のところ頭の中から部長、島崎先輩の構えが離れずこうして弓道部に入部を決めた。 もう一つの理由としては音楽関係の部活にも顔を出したのだが、やはり自分は傍観の方が性に合っていたようで、音色を聴いているだけで満足していた。


 先輩方が弓道部についての説明をした後で、着替えをするために更衣室に入るのだが、何せ今回は男女合わせて20人弱いて、尚且つ道具入れとしても兼ねている部屋だったのでかなり手狭で、2~3人程しか入れないので交代で着替えることになった。


 そして弓道場から少し離れた場所で俺達新入部員が集められる。


「どんなことでも体を鍛えることが大事。 生半可な力では弓は引けない。 最初の2ヵ月程は筋力トレーニングをしてもらう。 まずは校舎を一周する。 場所を覚える事も兼ねている。 ついてこい。」


 先輩に連れられてジョギングを始める。 速さはまちまちなので、先頭の先輩が俺達に合わせる形になっている。


「やぁ。 君も入ってくれたんだね。 随分と熱心だったみたいだから、入ってくれて嬉しいよ。」


 放課後は定期的に弓道部に観に行っていたことも相まってか、俺の事を覚えてくれてたみたいだ。 そしてその先輩は俺が初めて弓道部に来た時に部長の隣にいた先輩だ。


「僕は臼石 洋二郎(うすいし ようじろう)。 君達の一つ上の先輩だよ。」

「どうもっす。 それにしてもこんなに弓道部って人気があったんですね。」


 定期的に観に行っていたのでどのくらいの部員かはある程度把握していた。 小規模な部活かと思っていたのだが、その考えは違ったみたいだ。


「いやぁ、こんなのは1週間持つか持たないかだよ。 人数の少なさは相変わらずのようだよ。」

「え? でもこれだけ新入部員が集められているのに・・・」

「それは多分明日辺りに嫌でも分かると思うよ。 君は残りそうだからこうして説明してるんだけどね。」


 俺はこの人の、なんというか掴み所の無い感じに疑問を持ちつつ、今日は筋力トレーニングだけを行って、先輩達の射つ姿を外から見る事になった。 これもイメージトレーニングの一環らしい。


 とはいえ本質的に何かをするわけではないので、そんな時間を過ごした後に部活動を終えて帰る事になった。


 西垣と一緒ではないものの、帰り道が暗くなる前にさっさと帰宅することにした。 明日からの部活で筋肉痛にならなきゃいいけど。

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