不慮の事故
「ふぁぁぁ・・・完全に寝不足だ・・・」
あれから色々な可能性を模索しまくったおかげで寝ると決めた頃には完全に日を跨いでおり、そこから眠って起きれば寝不足瞼の完成だ。 目元が物凄く痛いし、ちょっとだけフラフラする。
「これからテスト勉強とかで滅茶苦茶時間が限られるのに、こんな調子じゃ今後が思いやられるなぁ・・・」
今までは何気なく規則正しい生活を送っていたからか、寝不足の反動が大きい。 今日の授業が不安になる。
「・・・休み時間は仮眠を取るか。 確か今日は移動教室は無かった筈だし、授業中に寝るよりは遥かにマシだろうしな。」
欠伸をしながらも俺はどうにか自分の教室に着くことが出来たのだった。
「まあ、仮眠でどうにか収まるわけないよな。 ふぁぁ・・・駄目だ、余計に眠気が増すだけだったわ。」
結論的に言えば仮眠をしたところで意味はなく、むしろ逆効果とも取れる結果になった。 休み時間が短かったりそもそも周りが煩かったりしたせいもあるのかもしれないが、変に睡眠を取ったせいか脳ミソをシェイクされたかのような感覚に陥っている。 端的に言ってしまえば今朝よりも気分が悪い。
「はぁ。 ようやく訪れたお昼休みも、ちょっと気分をよくするためだけに使いそうだなぁ。 あんだけ話し掛けてきた芦原には申し訳無いことをしたか? ・・・というかあいつ俺以外に話す相手いないのか?」
あまりにも真っ直ぐ俺の席に来た芦原のことを思い出しながら、俺は自分の弁当箱を開けようとした時
「あ、積和君。」
タイミングを見計らったかのように西垣が現れる。
「大丈夫ですか? 今日は体調が優れないように見えるのですが・・・」
「あぁ・・・まあちょっと調べ物をしてたら寝不足になっちゃってさ。 いやぁ夜更かしはするものじゃないね。」
西垣の事で調べていたとは言えないが、実際に調べていたのは事実であるため、気持ちとしては話せて満足だ。
「そうだったのですね。 元気がないようでしたからどうされたのかと・・・きゃっ!」
「危な・・・!」
俺は座っていた為完全に倒れないように支えるのが精一杯だった。 右手は倒れ込もうとしていた西垣の左肩に手を置くことが出来たのだが、左手は胸部に触れてしまい、その後力を入れようと指をグッとしてしまったのだが
「ムニッ」
という柔らかな感触が指先で伝わってしまい、俺は青ざめながら西垣を見ると、丁度顔が太陽の影になってしまっていて表情が読み取れなかった。
「ご、ごめ・・・」
謝ろうとした次の瞬間に俺は首を片手で絞められていた。
「謝って許されるような問題じゃないのは、お前が一番分かっているだろ?」
明らかに西垣とは違うなにかが俺の前に現れた。
テンプレ事故、からの・・・




