イベント
「本当に狙ったかのようなタイミングで来たな。」
休み時間に適当にネットを見ていたら、とある情報が俺の目に飛び込んでくる。 と言ってもそこまで盛り上がるような内容ではない。 個人的にだが。
今見ているのは極限記録の公式サイトで、たまたまリンク先が流れてきたのでそれをタップして中身を確認すれば、そこにはイベントの開催告知がされていた。 勿論ゲーム内での話ではあるが。
「あの世界観にクリスマスとかって概念あるのか? いや、ジューンブライドがあったし、世界観は終末っぽいけど、歴史的には残ってる、とかそんなものなのか?」
まあ続編というよりはIF物語ではあるから、特に意味はないのかもしれないが。
「さてさてそんな世界観にクリスマスプレゼントを届ける事になったキャラは誰だ? ・・・ふむふむ。 まあ主人公らしい立ち振舞いだったし、明るさは申し分無いな。 ・・・え、マジか。 絶対に巻き込まれたパターンの奴だろ。 まあ露出が低いのが救い・・・なのか?」
最初の男キャラは何となく似合いそうだとは思ったが、もう1人の女子キャラに関して言えば、正しくクリスマスとは真逆の位置にいるような存在を醸し出していた。 ブラックサンタとでも言うかのごとく、着ているサンタ服も黒に染まっていた。 まさかのファーまで黒塗りになってやがる。
「んー、別にどっちも元から好きなキャラって訳ではなかったからガチャとかの方は・・・まあ当たればいいかの程度で済むな。」
元々やれる時にやるみたいなスタンスの俺からしてみれば、そこまで拘る話でもない。
「クリスマスねぇ・・・」
クリスマス自体に思い入れはない。 今年だってフィーナと共に過ごすことが出来ないのは既に知っている。 何て事の無い1日になると思っているのに、何故か心のどこかで残念な気持ちになっている自分がいた。
「というよりもなにかと盛り上がりすぎなんじゃないかと思えてきてるな。」
負け惜しみのような言い方になっているが、実際大半の人にとってはそうなのではないかとも思う。 そんなことを考えていたら学校のチャイムが鳴る。
「おっと、携帯はしまっておかないと。」
流石に授業中に携帯なんか触っていたら没収される。 そう思いながら鞄の中にしまって、次の授業の準備をした。
その後に同じく「エクアカ」をやっている芦原にすごいテンションで今回のイベントについて語られたのだが・・・
ある意味予定調和みたいなものだから俺はもう気にしないことにした。




