【ヤドリギ登場人物紹介③】
◆マルセル・ラフォレーゼ ♂
髪……茶髪 瞳……青緑
年齢……26歳 支援部隊Y036部隊 隊長(式隼)
大事なもの:ドーヴィンが遺した孤児院・特注の式隼制服
好きなもの:戦地でアンブッシュしている時間・女性
嫌いなもの:女性や子供を粗雑に扱う人・家事全般(苦手意識がある)
元・一桁部隊(Y001~Y009の優秀な人材から構成される少数部隊)に所属していた式隼。現在はアダプター1を襲撃した乙型壱種の手により壊滅したY035部隊隊長・ドーヴィンの意志を継ぐ様に、生き残ったY035部隊の隊員と共にY036部隊を編成。亡くなったドーヴィンは孤児だった彼の育ての親であり、彼に同調するように同じ立場のヤドリギたちも合流し、中規模後方支援部隊として活動している。斑鳩たちとはアダプター2奪還作戦で行動を共にし、現在は非常に友好な関係を結んでいるようだ。
一桁部隊に所属していた実力は伊達ではなく、彼自身の戦闘力も高い。本来式隼は長身の銃を扱い中距離~遠距離戦を基本とするが、彼の武器は驚くほど短くバレルカットした銃で、近距離~中距離をメインに戦う、式隼の中でもかなり異端の存在。
その立ち回りからデイケーダーなどのロストが恐れられる貴重な弾丸の使用許可は下りていないが、それでも優秀な成績を収めている。彼が得意とするのは直接的な戦闘ではなく、偵察や哨戒任務、放棄された施設の内部調査など主にスカウトとしての活動であり、自らのスタイルと噛み合っているようだ。それに伴い、式制服も他の式隼には見られないような独自の改造が施されている。
性格は冷静沈着、分析力も高く戦況だけでなく様々な状況を俯瞰的に見る事が出来る人物。だが堅物というわけではなく、どんな状況でも冗談を飛ばせるようなメンタルの強さを持ち、常に仲間を家族としてみて彼らを守るために最善の手を尽くしている。
ドーヴィンが営む孤児院の中でも年長だった彼は、それも講じて他人の面倒を見るのが得意な様だ。彼亡き現在、その孤児院の運営も行っており、ドーヴィンが自分に与えてくれた恩義を次の世代に繋ぐためにも、彼は前線で戦い続けている。
◆五葉 つかさ ♀
髪……黒 瞳……明るい茶色
年齢……19歳 支援部隊Y036部隊所属式兵(式狼)
大事なもの:孤児院の子供達が贈ってくれたエプロン・自作の料理本
好きなもの:旧世代の廃墟観察・機械類が動いているところ
嫌いなもの:とがったモノ全般(見てると眉間がキーンとする)・軍用レーション
マルセルが隊長を務めるY036部隊に所属する式狼。彼女もまたドーヴィンの孤児院で育ち、彼の遺志を継ぐべく元所属していた部隊から転属してきた経歴を持つ。マルセルとは歳の離れた兄妹の様な関係。なんの影響からか、語尾に「ッス」と付ける特徴的なしゃべり方をする。性格は天真爛漫、明るく社交的な彼女の性格は、本人の自覚こそないものの、様々な部隊から転属してきた者の寄せ集めだったY036部隊をいち早くまとめ上げる事に貢献した。
式狼としての能力も決して低くなく、こと市街地戦に置いてはギルも舌を巻くほどの手慣れた立ち回りを見せる。小柄な身体を生かし、マルセルと同じく偵察や哨戒任務を数多くこなしてきた様だ。特技は孤児院で培った家事全般、中でも料理が大好き。レシピなどは全てオリジナルで、本能で行う味付けや調理はその場に同席する者を青ざめさせる程だが、何故か完成したものは美味しいという謎多き料理人でもある。
炊事洗濯家事育児に加え、別け隔てなく誰に対しても明るく振る舞う彼女。加えてY036部隊を自覚なしにマルセルの右腕を務める有能さを見せる彼女に、密かに想いを寄せる男性ヤドリギは多いらしい。
◆ベルナード・オールディス ♂
髪……濃い金色 瞳……茶色
年齢……10歳 民間人
大事なもの:妹・ザック兄が遺した遺品全般
好きなもの:孤児院で週末出される少し豪華な食事
嫌いなもの:茹でた万能ナッツ・軍の偉い人
義理の兄で、ヤドリギだったザック・オールディスが行方不明になった際、それに納得出来ず無謀にもアダプター1へ妹のノマと共に兄を探しにA.R.K.を離れた際、ヤドリギに見つかり絶体絶命の窮地を斑鳩に救助された少年。
現在はマルセルが運営する孤児院に引き取られ、ノマと共に生活している。ヤドリギになり義理兄の敵を討つべく当初斑鳩の元に弟子入り(?)するつもりだったが、きっぱりと断られた。だが、彼やマルセル、五葉には懐いており、孤児院の暮らしにも納得している様だ。義理兄の死を今はまだどこか受け入れられておれず、寂しさや悲しみに目を向けないでいようと日々、明るく振る舞い暮らしている。
◆ノマルノマ・オールディス ♀
髪……濃い金髪 瞳……茶色
年齢……9歳 民間人
大事なもの:ベル兄・ベル兄から貰ったお菓子の包み袋・ザック兄が描いてくれた似顔絵
好きなもの:ベル兄と一緒に遊ぶ時間
嫌いなもの:行儀の悪いときのベル兄・軍の偉い人
ベルの実妹。活発な兄と対照的に、少し引っ込み思案で何をするにもベルの後ろを着いていくような少女。だが、ベルとは違い義理兄ザックの死をどこか受け入れているような節がある。最近では義理兄の代わりにと考えているのか、ベルに対して少しずつだが着いていくだけではなく、自らの意見もはっきりと言えるようになってきた。時には彼の素行を注意するような場面も。それに対してベルも悪い気は全くしておらず、ノマが少しずつ元気になってくれているのを喜んでいる。傍からみても、とても仲の良い兄妹。
◆キース・ミルワード ♂
髪……薄い茶色 瞳……濃い緑色
年齢……37歳 13A.R.K.作戦司令代行
大事なもの:一人で過ごす時間・古びたチェスの駒
好きなもの:ゆっくりと湯船に浸かる瞬間
嫌いなもの:式制服・喧噪・A.R.K.の食堂で出される食事全般
現在13A.R.K.で出向したラティーシャの代わりに司令代行を担っている人物。以前は13A.R.K.より離れた内地で住民からの苦情受付係を担当していたが、妻であるラティーシャより呼び寄せられ、Y028部隊と式神、アガルタの暗部など、13A.R.K.を取り巻く過酷な現状を知らされる。内偵のためアガルタへと旅立つと宣言した彼女に託され、キースは彼女の代理として役職に就く事を承諾した。
今でこそ退役し、前線を離れ内地で苦情受付などという職務に就いていた彼だが、ヤドリギとして活躍していた現役時代は「紅のミルワード」と対を成す程の実力を持つ式隼として前線で活躍していた。
むしろ、ラティーシャが二つ名を授かる程の戦績を上げたその影の立役者は、知る人ぞ知る、彼、キースの貢献が大きかったとさえ言える程で、彼女もそれを理解している。戦闘の花形である式狼の背後、鋭い眼光から静かに放たれる正確無比に戦場を縫う弾丸は、今も一部の式隼の間では語り継がれているほどである。
当時、退役後はラティーシャ・ミルワードに並ぶ有能な成績と、彼女よりも作戦立案や指揮に精通していたこともあり、次期司令代行候補として期待されていた。だが周囲の期待と予想をあっさりと裏切るように、同僚であったラティーシャの説得も空しく、飄々とした態度で彼は前線を離れる事を選び、隠居生活とも言える環境に身を置く事を選ぶ。
その真意は式隼の瞳が戦場で捉え続けてきた幾多の仲間の死が起因していた。助けれていたはずの命がいくつもあったはず――その後悔が、彼を前線から遠ざけた。戦わなければ、後悔にさいなまれる事はない。矛盾していると気付きながらも、視て観ぬふりを続けてきた彼だったが……。
妻であるラティーシャが危険を顧みず、あの頃と同じ瞳で熱く語り、それでもと制止するキースに首を横へと振ると、任せるという一言を置いて旅立ってしまった。結果、二度と戻る事はないと決意していた前線に彼女の代理として訪れる事になったが、あれ程嫌気が差し、一度は断った司令代行を請け負った理由を自身も理解出来ていない。
あの頃と変わらず赤毛を揺らし、理想を語る彼女に充てられてしまったのか。それとも、自分の矛盾を、責務を果たす時が来たのか。自分自身の動機、それを確かめる為に彼は司令代行を全うしようとしている。本人すら気付いていないが、彼の眼もまた、あの頃へと戻っている事を今、知る者は少ない。
◆ヒューバルト・クロイツ ♂
髪……黒色 瞳……黒色
年齢……???(見た目は20代後半~30代前半) アガルタ特務機関所属 大尉 兼 執行部隊統括
大事なもの:人類
好きなもの:無し
嫌いなもの:無し
人類の最後の砦、希望と称されるアガルタに所属する人物。前線のヤドリギたちでも対処が困難とされる有事が発生した際、その処理に当たる、「2月30日(存在しない日)」を意味する特殊執行部隊「F30」の部隊指揮を担当する軍人。他にもいくつかの私設部隊持つという噂もあるが……。性格は冷徹・冷酷そのものだが、軍人としては非常に優秀な人物であり、アガルタ表層部からの信頼も厚い。
表向きの顔とは別に、アガルタの暗部にも精通している。表向きである大尉という役職すら彼にとっては身に着ける仮面の一つに過ぎないのかもしれない。人間を胎児期よりタタリギを寄生させ式神という特異な存在を生み出す、非人道的なD.E.E.D.計画にも深く携わっている。その計画が目指すものが何なのか、彼の目的も意図も、計画を遂行する機関や人員も、今は闇に包まれている。
◆クロエ ♀
髪……灰色 瞳……黒色
年齢……???(見た目は20代後半~30代前半) アガルタ特務機関所属 役職不明
大事なもの:D.E.E.D.たち
好きなもの:タタリギが灰と散る瞬間の観察
嫌いなもの:全て
特異な才能を持つ科学者。D.E.E.D.計画の中枢を担っていると思しき女性。D.E.E.D.計画を推し進め、日夜非人道的な研究に手を染めている。その内容は一般常識を持つ者ならば目を背けるばかりか、気絶してもおかしくないような内容が並ぶが、彼女はその一切を気に留める事はない。
ヒューバルトと同席し、Y028部隊へと送り込んだ式神・アールを監視している。単純に強力な戦力として式神を生み出したのか、はたまた別の目的があるのか……彼、ヒューバルトと同じくその目的は現状、一切不明である。




