休日の朝です?
ん? 鳥の鳴き声......。
そうか、朝か。 眠いけど、確か今日は休日......。もう少しだけ
って.......そ、そうだ。昨日の夜!
って、ん?
いない?
あれ?そんなはずは.....。 何だ。昨日の夜の記憶がよく........
間違いなく、昨晩に紗弥加が俺の家に泊まることになったのは確かだったはず。そして彼女が俺の部屋で動画の配信を始めて、そして.......。
ん? 駄目だ。その後の記憶が全くない。何故だ。とりあえず、もう一度部屋の中をしっかりと見渡してみるも昨日いたはずの紗弥加の姿はない。うん......いない。
なら、ゆ、夢?
な、訳もないしな......。
間違いなく、彼女用に用意された布団がいまここにはある。
って、言うか。何で俺がこの布団で寝ている? と言うことは彼女は隣にある俺のベッドで寝ていた? にしては......使われた形跡は見る限りない。
え? 紗弥加は真剣にどこにいった? そもそもやっぱり泊まらなかった? それとも、泊まって俺よりも早く起きてもう家を出た? いや、何だかんだで妹の部屋とかか?
本当にどういう状況だ。これ?
で、でも何だ。布団のこの良い匂い......? これ、俺の家の布団の匂い.....か?
え......マジでどういうこと?
そしてそんなことを考えていると下の階で母さんや妹が誰かと楽しそうに話している声が俺の耳には聞こえてくる。
あぁ、やはりそういうことか。紗弥加は妹と一緒に昨晩は過ごしたのだろう。
まぁ、それが普通だし、当たり前だ。
この布団の匂いもおそらく気のせいだろう。ん? でも、やっぱり......いや、気のせいだ。柔軟剤とかそういうことの.......はず。
それにしても、紗弥加は一体いつまでここに......?
というか、ほ、本当に何で俺のところに......?
あと......あれ? 今、俺が着ているこのパジャマ。
確か、昨日紗弥加に母さんが貸したやつ.......。
なのに何で俺が今、着て.......いる? 記憶を呼び起こしてみても昨晩の俺は間違いなく今着ているパジャマとは違うパジャマを......。
もしかして無意識に着替えて......。
い、いや、今のこの足では間違いなくそんなことはできない。
なら......どういうこと? 駄目だ。頭が完全に混乱している。朝一から謎が多すぎる。本当に。
い、一体、何がどうなっている......。
って、また色々と考えていると、静かに誰かが階段を上ってくる音が今度は聞こえてくる。
誰だ? 母さんとかか? それとも紗弥加?
というか、何だ。布団の中、それも足元に何かがある気が......。
俺は静かにその足元の何かを確認しようと掴んでみるが.....何だこの感触?
ん? ちょっと温かい?
「って、え?」
な、な、何で......。
「いや、え......?」
こ、これ.......。
じ、女性用の黒い下着.......。
へ?
ガチャッ




