表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/105

縁結びの神社です?


 「なんであんたがここにいるのよ!」

 「それはこっちのセリフなのだけど」


 もしかして、やっぱりそういうこと?

 私はあの子、風間くんのことを待っていたんだけど。

 今ここにいるのはまさかの()()彼女達。

 そして肝心の彼は何故かまだ来ない。と言うか、もう来る気配がない......。


 あの時は下鴨神社って確かに言ってたわよね。

 うん。言ってた。間違いなく。


 この()()()()()()()()()()の神社として有名な下鴨神社以外に下鴨神社はないはずだし。


 ふふっ、もしかして彼はここで誰かと縁を結ぼうとしていた系?

 いや、その逆で誰かに結ばれようとしていたとか?

 

 見る限りでは目の前のこの二人ではない誰かに......。

 あぁ、一人心当たりあるかもなぁ。

 彼的には微妙なのかもしれないけど、向こうは絶対にあの感じはもう......


 「今日のあなた、ずっと怒っているわね。カルシウム足りないのかしら」

 「はぁ? あんたのせいでしょうが、あんたの。何でそんなに私の邪魔ばっかり!」

 「それもこっちのセリフなのだけど」

 

 でも、普通そんな漫画やアニメ見たいなことってある?

 やっぱり普通に考えてありえない。


 ()()()()()


 ありえないんだけど、ただ今日のこの彼女達を見ているとどうも.......。

 大塚華怜に西園寺紗弥加。当然私には敵わないまでも、それなりの女たち。

 その二人がこんなに真面目に揃ってバカになるなんて.......ありえる?


 「で、なんであんたはあんたでこんなところに一人でいるのよ。広瀬恵梨香!」


 ふふっ、そしてそのセリフはそのまんまブーメランなんだけど。

 やっぱりバカになっちゃった? 


 「ん? ふふ、ちょっと迷っちゃって。でもあなた達こそ何で一人なのかな?」


 何でかな? 詳しく教えて欲しいなー

 何でこんなところに一人で来たのかなー?


 「な、べ、別にあんたには関係ないわよ。どっか行ってよ。今こっちはとりこみ中なんだから!」


 んー? ふふ、どういう理由でとりこみ中なのかなぁ?


 「そうなんだー。もしかして痴話喧嘩とかそう言う系の話ー?あ、藤堂くんのことか! 大塚さんも西園寺さんも彼のこと好きなの? ま、かっこいいもんね!」


 ま、違うんだろうけど。


 「「な、誰があんな男のこと!!」」


 ですよねー。

 ただ、そうなるともうやっぱりそういうことになっちゃうのよねー。


 本当にありえないことではあるけれど。

 でも色々と辻褄が合わないわけでもないことも事実。


 だってもし本当に私の考えが真実であったとなれば、今のこの彼女達の状況も、そして今の彼のあの違和感にも納得が.......


 ま、実際にはそれでもまだ違和感しかないんだけどね。

 だってマジで普通に考えてそんなことはありえないし、おかしいから。

 

 それはそうでしょ。


 ()()()()くんが()()()()()()()()


 ありえない。やっぱりありえなさすぎる。

 でも、今日の彼女たちの行動や言動からもどうしてもその疑惑が私の頭からは離れないし、離れてくれない。


 ま、ただ、とりあえず面白すぎることに変わりはない。

 ふふっ、これからも目が離せないわね。風間君。


 あと、今思ったらもう今回の校外学習も終わっちゃうけど。

 私、今日はほんと何もしてないな。


 風間君を追いかける以外......。


 ま、結局面白かったからいいんだけどね。ふふっ






とりあえず、校外学習編はこの話で終わります。ありがとうございました。

次話からは『入れ替わりがバレちゃっています編』に入る予定です。

個人的には実質ここからが本番だと思っていたりもします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 恵梨香がそこまで察することが出来ることに物凄い違和感。
[気になる点] 校外学習、何をしたんだろ? 自由行動しただけ で帰る 凄い バスで2時間以上かけて帰って行く 凄いな
[気になる点] 沙弥加ちゃんは、なぜ彼が下鴨神社へ来ると思ったのかな? そもそも彼との思い出は少ないので追いかけるのは不自然
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ