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新たな犬を迎える事に罪悪感を感じる人へ
幻を見た。
2代目の犬のお骨はまだ家にあって、花と水を供えている。
いつも寝る前に水を替え、おやすみの言葉をかけて寝る。
新しい犬を迎える事を決めた後のある夜、水を取替えて供えようとした時の事だ。
2代目の犬がいた。
おすわりをして、こちらを見上げて尻尾を振っていた。ニコニコと笑っているようだった。
ギョッとして見直すと、犬は花に変わった。
ああ、そうか。
そうだったんだね。
新しい犬を迎える時、亡くなった犬に悪いと思わなくていい。
多頭飼いの時と同じだ。新たな家族を迎えるのだ。
子犬が来たら真っ先に君に紹介しよう。
愛情は減りはしない。
新たに増えて、重なり、厚みを増していくのだ。




