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家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら  作者: 琴子
番外編

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88/88

人前でしない理由(コミックス6巻発売記念)

大人エルジゼのほのぼの日常です。



 今時期は神殿の周りの紅葉がとても綺麗らしく、今日は仕事終わり、エルとぐるっと遠回りをして帰ることにした。


「枯れかけた葉なんて見て何が楽しいんだよ」

「もう、そんな言い方しないでよ。あの辺りとかすっごく綺麗じゃない? わたし、秋って好きなんだ」

「……まあ、確かに」


 そんな会話をしながら手を繋いで歩いていると、並木道沿いのベンチや木の下にはたくさんの人がいることに気付く。


 この辺りは神殿に務める人以外も立ち入れる場所で、大勢の人が紅葉を楽しみに来ているようだった。


 特に男女のカップルばかりで、その距離感はすごく近い。言い方を変えると、みんないちゃいちゃしているという感じで、わたしは恥ずかしくなって顔を逸らした。


「や、やっぱり雰囲気もあって、デートにも最適なのかな」

「俺に聞くな」


 中にはキスまでしているカップルもいて、びっくりしてしまう。エルも同じものを目にしたらしく「うわ」と眉を顰めている。


 なんだか勝手に気まずくなって、何か喋らなきゃと焦ったわたしは、慌てて口を開いた。


「ええと、エルは人前でああいうのって、あんまり好きじゃなさそうだよね」

「別にそういうわけじゃない。周りとかどうでもいいし」

「えっ、そうなんだ? じゃあ、なんで──」


 エルの距離感はとても近いものの、人前での触れ合い方に関しては一線を引いている気がしていた、のに。


 不意にエルの綺麗な顔が近づいてきたかと思うと、そのまま距離がゼロになった。


「お前のそういう顔を他のやつに見せたくないだけ」

「…………っ」


 触れるだけのキスによって、真っ赤になっているであろうわたしの顔を見て、エルはふっと笑う。

 

 エルがそんなことを考えていたなんて想像もしていなかったわたしは、色々なドキドキや恥ずかしさでいっぱいになって、両手で顔を覆った。


「お前は?」

「わ、わたしは今後も外では、大丈夫です……」

「はっ、だろうな」


 指の隙間から見えたエルの柔らかい笑顔も、誰にも見せたくないなあなんて思ったことは、黙っておこうと思う。



本日、鷹来タラ先生による神コミカライズ6巻が発売です!


挿絵(By みてみん)


表紙からやばくないですか……エルの表情……;;

いよいよエルの正体をジゼルが知る、あの神シーンも;;

超エモ感動するので絶対絶対読んでください(;;)(;;)♡


そして!!!なんと!!!!!!家逃げの!!!!

オンラインくじが開催中です(パフパフ)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


https://store.jp.square-enix.com/sp/lottery/ienige.html

鷹来先生描き下ろしの全商品大当たりのくじです!

私は既に210回まわしてます(強火)

ぜひぜひコミックスと共にご購入よろしくお願いします!


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― 新着の感想 ―
オンラインくじ、上のジゼエルは自分の瞳の色、下は互いの瞳の色の薔薇を持っていて(エルもよく見たら胸元に着けてる)とてもよきですね
ありがとうございます ありがとうございます…!!! 愛するエルジゼのほっこり大人の秋デート、堪能いたしました… 尊すぎる…琴子先生ありがとうございます!!!! オンラインくじ早速回しました(*´˘`…
なんですか。紅葉よりも真っ赤なお前の顔が好き…ってことか!?カー!!これだからジゼエルはやめらんねぇんだ!頭抱えちまう! 可愛くて…二人とも可愛すぎて胃から何か出てきそう…と思ってたら!!コミカライズ…
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